IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年3月13日

ふぁびこん

ファビコン / Favicon

webページをブラウザで開いた際や、ブックマークを表示させたときに表示されるアイコンのこと

英字

POINTファビコン / Faviconとは

ファビコンとは、webページをブラウザで開いた際や、ブックマークを表示させたときに表示されるアイコンのことです。「お気に入り(favorite)」に登録したときに表示される「アイコン(icon)」を短縮して、favicon(ファビコン)と呼ぶようになったのが由来とされています。

一般的には、webページのシンボルやサイトを判別する目印として、多くのwebページやwebサイトで設定されています。

ファビコンの表示される場所

ファビコンが表示される場所として、大きく4つ挙げます。

①パソコンのブラウザでwebページを開いた際のアドレスバーやタブ部分に使われています。ファビコンがあることで、多くのページを開いていても視覚的にわかりやすく目当てのページを見つけることができます。

②ブックマーク一覧のアイコン画像としても用いられます。ユーザーの目につきやすいファビコンにすることでページ訪問率が上がるかもしれません。

③スマホのグーグル検索結果にも表示されます。Googleでの検索結果は、ページのタイトルの上にファビコンとURLが表示されています。

④スマホでwebページをホーム画面に追加された時のアイコンもファビコンです。アプリのアイコンのように表示されるのが特徴です。

ファビコンを作る際の注意点

ファビコンを作る際の注意点として大きく2点挙げます。

①シンプルでわかりやすいものにすることです。ファビコンは表示サイズが非常に小さいため、小さくても見やすくわかりやすいデザインが好まれます。デザインが複雑で色数の多いものは避けたほうが良いでしょう。

②.ico形式のファイルで作成することです。一般的には「16px × 16px」のサイズで使用されることが多いですが、表示される場所によっては「32px × 32px」や「24px × 24px」で使用されることもあります。複数サイズの画像を1つのファイルでまとめて保存できる.ico形式のファビコンを設定すると良いでしょう。

ファビコンの設定方法

ファビコンを設定するためには、ファビコンのファイルを設定したいページのwebサーバに設置する必要があります。

ファビコンをHTMLで設定するためには、ページのファイルのヘッダ部分(<head> ~ </head>の中)に
<link rel="shortcut icon" href="【ファビコンの名前】" type="image/vnd.microsoft.icon">
と書くことで、ファビコンを設定することが可能です。
ファイルの形式に決まりはありませんが、IE10以下では.ico形式しか認識されないため注意が必要です。

他に、ルートディレクトリに favicon.ico という名称のファイルを設置することで、HTMLの指定が無くともファビコンを認識させることができる方法があります。

ファビコン / Faviconの使用例

「このファビコンだと見にくくて仕方ないよ」

せっかくファビコンを設定しても、デザインが複雑であったり色数が多すぎたりするとユーザーにわかりにくい印象を与えてしまいます。ファビコンのデザインはしんぷるでわかりやすいものがいいでしょう。

「この企業のHPのファビコンはとてもユニークだね」

企業のロゴや自社の有名商品をファビコンにすることで、一目でその企業のページであることがわかります。

「ファビコン作成ツールを使ってファビコンをデザインするぞ」

インターネット上にはファビコンを作成するためのソフトがあり、誰でも簡単にファビコンを作ることができます。

ファビコン / Faviconに関係した気になる話題

ファビコンの具体例

ファビコンの画像はロゴマークを用いている場合が多いです。例えば、大学のwebサイトは大学の校章が用いられていたり、企業のロゴがそのままファビコンに設定されていたりします。

また、ロゴが長い場合はその1部を抜き取ってファビコンとする場合もあります。例えば、Googleは頭文字である「G」をカラフルに彩ったものを設定しています。

他にも、任天堂ホームページはマリオのドット絵をファビコンにしているなど、ユニークなものもあります。

Googleはデスクトップの検索結果でもファビコン表示検討

・2020年1月14日、GoogleがモバイルだけでなくPCの検索結果にファビコンを表示させることを発表し、話題となりました。今までの検索結果の表示は上から、「ページタイトル、URL/パンくずリスト、スニペット」でしたが、新しい表示では「ファビコン付きURL/パンくずリスト、ページタイトル、スニペット」という構成に改めるという発表です。

しかし、この発表の11日後の2020年1月25日には、Googleはファビコンの新たな配置位置についてテストをおこなうと発表し、PCの検索結果にファビコンが表示されるのは見送られました。また、Googleは見送りの理由をユーザーからのフィードバックを受けたためと発表しています。ファビコンを表示させることでリスティング広告との見分けがつきにくくなったという調査データもあり、ユーザーからの否定的な意見が多かったことが原因ではないかとも言われています。


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