IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2019年12月22日

ぶらっくはっと

ブラックハット

WebページをGoogleのガイドラインに背いて不正に検索結果の上位に表示させようとする手法

別名
英字

POINTブラックハットとは

ブラックハットとは、あるWebページをGoogleのガイドラインに背いて不正に検索結果の上位に表示させようとする手法のことをいいます。

Googleはアルゴリズムによって質の高いページを検索結果の上位に表示させようとしますが、ブラックハットは、そのアルゴリズムの穴を利用することで本来の検索結果の順位よりも高い順位を得ることを目的とします。通常、ブラックハットによって上位にあがったページはペナルティを受けますが、稀に悪質なページと判断されないまま検索結果の上位に表示され続けることがあります。

ブラックハットの特徴

ブラックハットの特徴は、Googleのガイドラインに背いて不正に検索結果の上位に表示されようとする点にあります。

ブラックハットが行われたページは、ユーザーに見えないようにページ内に大量のSEO目的のコンテンツやキーワードを埋め込まれていたり、被リンクの購入や自作自演などで被リンク数を大量に増やしたりしているものが多いです。
ユーザーの利便性を無視し、Googleの検索結果の表示順を決めるアルゴリズムの脆弱性をついた施策がブラックハットの特徴です。

ホワイトハットとの違い

ホワイトハットとは、Googleのガイドラインに則りながらSEO施策を行い、ページを検索結果の上位に表示させようとする手法のことをいいます。
ブラックハットとホワイトハットはどちらもページを検索結果の上位に表示させるようにする施策ですが、その両者の大きな違いは以下の2点です。

1つ目はGoogleのガイドラインに則っているかという点、2つ目はユーザーの利便性を重視しているかという点です。
ホワイトハットがガイドラインに則りながらユーザーにとってより価値の高いページを作るのに対し、ブラックハットはガイドラインに背き、ページの内容を充実させるのではなく、価値のないページでも検索結果の上位に表示させるような悪質な手法をとっています。

ブラックハットSEOの例

大きく分けて2種類のブラックハットSEOの手法があります。

1つ目は、ページのリンクを利用した手法です。これはGoogleは検索順位を決定する際の指標である「被リンク数が多いページは信頼度が高い」という指標を利用します。被リンクを他者から購入したり、他のページのコメント機能を用いて自分のリンクを書き込んだりすることで被リンクを不正に獲得します。これにより、大量に被リンク数を獲得し、本来の検索順位よりも高い順位を得ることを目的とした手法です。

2つ目は、ページ内のコンテンツに関する手法です。具体的には、ユーザーに見えないようにページ内に大量のSEO目的のコンテンツやキーワードを埋め込んだり、他サイトからコピーしたコンテンツを多用したりするといった手法などがあります。

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ブラックハットの使用例

「ブラックハットSEOをしたら、ペナルティを受けるかもしれないよ」

ブラックハットSEOはよりページのコンテンツを充実させなくとも検索順位を上げることにつながるため魅力的に見えるかもしれません。
しかし、Googleに見つかれば、ペナルティを受けてそのページが削除されるかもしれない、といったリスクもあります。

「ブラックハットよりもホワイトハットのSEO施策を考えるべきだね」

ホワイトハットはユーザーにより価値のあるコンテンツを作ることで、Googleから適切な評価を受けて検索順位を上げることにつながります。ブラックハットに比べ、ペナルティを受ける心配なくユーザーの満足度を高めながら検索結果上位に上がることができるため、一般的にはホワイトハットSEOをすべきです。

「最近のブラックハットの例としてまとめサイトがあるよね」

近年話題となったのが、他のサイトのコンテンツをコピーした内容の薄い記事を大量に作って検索順位を上げようとする「まとめサイト」です。これもブラックハットに含まれ、これに対しGoogleは有用なコンテンツが上位検索結果に表示されるよう、日々アルゴリズムをアルゴリズムをアップデートし続けています。

「ブラックハットSEOは短期的な効果はあるのかな?」

ブラックハットSEOは、現在のGoogleのアルゴリズムの穴をつき、悪質な手法を使って検索結果の上位に表示されようとするため、短期的には効果があるかもしれません。しかし、Googleに見つかれば、ペナルティを受ける可能性もあります。

「じゃあブラックハットSEOは長期的な効果はどうだろう?」

Googleは日々悪質なコンテンツに対するアップデートを行っているため、現在は悪質なコンテンツだと評価されなくても、将来的にはユーザーに価値のないコンテンツと評価されれば、検索順位は下がってしまうことが予想されます。そのため、あまり長期的な効果は期待できないといえます。

ブラックハットに関係した気になる話題

ブラックハットに対抗したペンギンアップデートやパンダアップデート

ブラックハットは元々ページの信頼度を被リンク数によって判断していたGoogleの検索アルゴリズムには高い効果が得られていましたが、これに対しGoogleは、ペンギンアップデートやパンダアップデートを行うことで対策しました。

ペンギンアップデートは自作自演の被リンクや有料の被リンクをなどを取り締まるアルゴリズムであり、また、パンダアップデートは、他サイトからのコピーコンテンツやユーザーにとって価値のないコンテンツを取り締まるアルゴリズムです。
これにより、被リンク数を不正に獲得していたページや、ユーザーの利便性を考慮せずにSEO目的のキーワードを大量に埋め込んでいたページはペナルティを受け、ブラックハットは衰退していきました。


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