IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2019年12月22日

びーとぅーしー

BtoC / ビートゥーシー

企業が一般消費者を対象として商品やサービスの提供をおこなうビジネス形態のこと

別名
英字

POINTBtoC / ビートゥーシーとは

BtoC(Business to Consumer)とは、取引先によってビジネスを分類したときの形態の一つで、企業が一般消費者を対象として商品やサービスの提供をおこなうビジネス形態のことを指します。toを2に変えて「B2C」と表記される場合もあります。

BtoCビジネスでは消費者の認知度が非常に重要となるため、メディアや広告を通したプロモーションを軸に顧客獲得を狙う場合が多いです。そのためBtoCビジネスをおこなう「BtoC企業」は、一般的に知名度の高い企業が多いことも特徴の1つです。

BtoCとBtoBの違い

BtoCとBtoBは取引相手が異なるため、その性質も異なります。主な違いとして「意思決定プロセス」と「商品価格」が挙げられます。

BtoCでは、取引をおこなう本人が個人の直感や満足度をもとに判断します。そのため購入までに検討する期間は比較的短いという特徴があります。これに対し、BtoBにおける意思決定者は個人ではなく組織やその代表者となります。機能や価格など客観的な要件をもとにした、会社への利益貢献の度合いを判断基準としてもちます。また複数の人が多角的に購入を検討するため、購入までに時間がかかります。
BtoBで扱う商品はその性質から専門的で高機能なものとなるため、一般消費者が日常生活の中で購入するようなBtoCの商品よりも高額となることが多いです。

ビジネスでは取引相手を見極めることが重要

取引相手の特徴によって適切なマーケティング戦略は変わってきます。そのためビジネスでは取引相手を見極めることが重要となります。
BtoCビジネスは一般消費者を対象としておこなうため、自社の認知拡大とブランディングが重要となります。また消費者のニーズを捉え、時代や流行にあわせて変化することが求められます。

BtoCビジネスの一例

BtoCビジネスの一例として、Amazonや楽天、ZOZOTOWNなどのインターネット通信販売事業(EC事業)が挙げられます。これはインターネット上で商品やサービスの売買をおこなう事業のことです。
また一般消費者が買い物をするスーパーマーケットやコンビニエンスストア、百貨店などもBtoCビジネスに含まれます。

BtoCマーケティングのポイント

BtoCマーケティングでは、企業の知名度やブランド力の向上が重要となります。消費者の目に止まることが購入に繋がるため、テレビや雑誌などのメディアを通してプロモーションをおこない、顧客獲得を狙うことが多いです。そのため消費者の印象に残る、効果的な広告を打ち出すことが必要となります。

BtoCビジネスの特徴

BtoCビジネスはエンドユーザーと呼ばれる一般消費者を対象としているため、日常生活の中で利用する完成品を商材として扱っています。そのため安価なものが多く、食品などの消費財については購入サイクルも非常に短いです。また消費者に飽きられてしまったり、時代や流行に左右されやすいことも特徴の1つです。

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BtoC / ビートゥーシーの使用例

「この製品をBtoC向けに展開しよう」

他の企業を対象としてビジネスを展開していた企業が技術や研究結果を活かして、BtoC向けの商品を新たに展開することもあります。またBtoC、BtoB両方の側面をもった企業も存在します。

「食品業界のBtoC企業のリストを作成する」

食品メーカーや家電メーカー、医薬品メーカーなどは小売店に販売するため、直接的に消費者と取引をするわけではありません。しかし商品の性質からBtoC企業だとされています。

「BtoC向けのホームページを作成しよう」

同じ商品でもBtoCとBtoB、それぞれに向けたホームページを作成した方が効果的な場合があります。これは一般消費者と企業では判断基準が大きく異なるためです。

「この企業は主にBtoCビジネスをおこなっている」

BtoCビジネスをおこなっている企業としては、銀行や保険会社、旅行代理店、航空会社などが挙げられます。

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BtoCマーケティングの注意点

BtoCビジネスが対象としている一般消費者には、個人の直感やセンスをもとに感覚的に判断するという傾向が見られます。そのため、商品の魅力を合理的に説明するだけではなかなか購入に繋がらない可能性があります。キャラクターを使った広告や、デザイン性の高いホームページなど、効果的なプロモーションが重要となります。

BtoE、BtoGという言葉もある

ビジネスモデルが多様化する現在、新たに「BtoE」や「BtoG」などのモデルも提唱されています。

「BtoE」とは「Business to Employee」の略です。企業が自社や他社の従業員を対象におこなうビジネス形態のことで、日常生活を支える商品やサービスを提供するケースが多いです。ケータリングサービスやオフィスコンビニは、このBtoEビジネスに含まれます。

「BtoG」とは「Business to Government」の略で、企業が公的機関に対しておこなう商取引のことを指します。具体的には、国や地方自治体の政策に基づく道路工事や鉄道の整備、庁舎の建設などがこれにあたります。


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