IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年3月27日

かいゆうりつ

回遊率

1人のユーザーが1度の訪問でWebサイト内のページをどれくらい閲覧したかを表す指標

英字

POINT回遊率とは

回遊率とは、1人のユーザーが1度の訪問でWebサイト内のページをどれくらい閲覧したのかを表す指標です。回遊率の値が高いと、1人の訪問者が多くのページを閲覧しているということになります。基本的に「PV(ページビュー数)÷訪問数(セッション数)」で計算することができます。
回遊率を分析するための代表的なツールとしてGoogleアナリティクスが挙げれますがGoogleアナリティクスでは、回遊率は「ページ/セッション」と表現されています(「ページ/セッション」は回遊率のことを指す)。

回遊率の重要性

回遊率を高めることで得られる主な効果を4つ紹介します。
①コンバージョンの増加
回遊率が高いと、サイト内の多くのページからユーザーに向けてサイトの目的をアプローチでき、商品情報とユーザーの接触回数が増えるので、コンバージョンの増加につながると言われています。また、ロイヤリティの獲得(リピーター)の獲得にもつながります。

②広告媒体としての価値の証明
回遊率が高いことは、ユーザーが広告に接触する機会増加につながります。つまり、回遊率の高いサイトは広告価値のある広告媒体であると言えます。

③検索順位の向上(SEO)を期待している
回遊率は検索順位を決めるひとつの指標であると言われています。
例えば、サイトを訪れたユーザーが、多くのページを閲覧してCVに至ったとすれば、Googleからユーザーにとって価値の高いサイトだと判断され、検索順位が向上する可能性があります。

回遊率をあげるための施策

回遊率をあげる主な施策は3つあります。
①別のページへのリンクを貼る(導線の設計)
ユーザーが閲覧しているページと同様のテーマのページ(リンク)を設定すると効果的です。閲覧しているページはユーザーにとって興味・関心の高いサイトの可能性があるので、そのページと関連の高い情報のリンクを設置することで、ユーザーのニーズに適したページへ誘導しやすくなります。

②サイト全体のユーザビリティの改善
ユーザーが目的の情報をスムーズに閲覧できるように工夫が効果的です。
求めている情報が発見できなければ、ユーザーはサイトを離脱してしまう可能性があります。こういった離脱を防ぐためにも、どのページを訪れればユーザーの求めている情報が見つかるか、ナビゲーションやサイトマップの設置など、ユーザービリティを高める導線を設計すると効果的です。

③コンテンツの質の向上
サイトを訪問したユーザーのニーズにマッチしたサイトでなければ、回遊率を向上させることは難しいです。ユーザーの課題解決の役に立っているのか(有益なサイトであるか)、検索キーワードとページの内容が一致しているかなど、コンテンツの質にも注意が必要です。

回遊率の測定方法

Googleアナリティクスを利用した測定方法を紹介します。
①サイト全体の「ページ/セッション」(回遊率)を確認する方法
Googleアナリティクスの左メニュー「オーディエンス」>「概要」を選択します。
選択した次のページに表示される「ページ/セッション」の数値がサイト全体の回遊率となります。

②ページ単体の場合
ランディングページ以外はページ単体の回遊率を見ることはできません。
Googleアナリティクスの左メニュー「行動」>「サイトコンテンツ」>「ランディングページ」を選択します。選択した次のページ表示される「ページ/セッション」の数値が各ページに流入しているユーザーの回遊率になります。

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回遊率の使用例

「回遊率をあげるために内部リンクを設置しよう。」

内部リンクを設置することでユーザーがサイト内を回遊してもらいやすくなります。

「直帰率が減少したことで回遊率が向上した。」

直帰率を下げることで、よりユーザーの回遊率の向上につながります。

「離脱率が先月よりも高くなって回遊率が減少している」

離脱率が高いと、離脱したページだけでなく、その先のページも見てもらえず、回遊率が下がってしまします。

「4Cのデメリットはありますか?」

4Cのデメリット、注意点としては、4Cだけでマーケティングミックスを考えると、顧客視点ではあるものの、自社で実現できないような戦術になってしまうことが挙げられます。
よって、4Pと4Cを組み合わせることで、自社で実現可能かつ顧客にも受け入れられる商品・サービスを作り出すことが可能となります。

回遊率に関係した気になる話題

回遊率の反対の意味を持つ直帰率とは

直帰率とは、ユーザーが閲覧を始めたページから他のページに移動することなくサイトを離脱した訪問の割合を指します。基本的に「直帰した訪問数÷訪問数」で計算することができます。

サイト内に直帰率の高いページが多い場合、該当するページはユーザーのニーズを満たせていない可能性があります。しかし、直帰率の高いサイト全てが改善の対象になるわけではありません。直帰率が高いページであっても、滞在時間が長ければ、ユーザーにとって価値のあるコンテンツである可能性があります。例えば、あるユーザーがランディングページを訪問して、その後広告経由でコンバージョンした場合も、直帰としてカウントされます。

一般的に「回遊率が高く、直帰率が低い」ことが望ましいと言われています。

直帰率と混同されやすい離脱率とは

離脱率とは、あるページの訪問者のうち、そのページを最後に離脱(一般的にブラウザを閉じたり他のWebサイトに移動してしまうこと)してしまった訪問者の割合を指します。
初めてサイト内のページを訪れた後、他のページに行くことなく離脱した、特に1ページしか見なかったものが「直帰」と呼ばれています。
離脱率は「離脱者数÷訪問者数」で計算することができます。


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