IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年3月13日

ぷらっとふぉーむ

プラットフォーム / Platform

システムやサービスの土台や基盤となる環境

英字

POINTプラットフォーム / Platformとは

プラットフォームとは、もとは、演壇や舞台、周辺より高い足場などの意味をもつ単語です。そこから転じ、システムやサービスの土台や基盤となる環境という意味も持つようになりました。今では、プラットフォームと言えば、アプリケーションが動作する環境や、オンラインショッピングや音楽配信サービスを提供する場などを指します。

プラットフォームとして駅のホームや靴の種類などを指す場合もあるが、ここでは土台や環境といった意味でのプラットフォームを説明します。

プラットフォームとインフラの違い

プラットフォームと似た言葉にインフラという単語があります。

インフラとは、基盤や環境のことをいいます。プラットフォームよりも、生活により必要なものといったニュアンスが多く、主に社会基盤という意味が強いです。インフラの例として、水道・ガス・電気、ネットワーク基盤などが挙げられます。

これに対し、プラットフォームは、何かの元となる土台や環境のことを指す場合が多いです。プラットフォームの例としては、ソフトウェアの動作基盤となるOSやハードウェア、サービスを提供するどだいの環境などがあります。

オンラインサービスを提供するプラットフォームとは

インターネット上のオンラインサービスの土台となるものもプラットフォームと呼ばれます。ここでのプラットフォームは、商品やサービスを提供する企業とそのサービスを受けたいユーザーを結びつける場としての意味を持ちます。

オンラインサービスを提供するプラットフォームの例として、SNSやブログ、各種ニュース記事を配信するニュースメディア、また、アマゾン・楽天などのネットショッピングサイトなどが挙げられます。これらのサービスでは、いかに多数の企業と消費者をプラットフォームに呼び込むかが課題となります。

コンテンツを提供するプラットフォームとは

プラットフォームと呼ばれるものの中には、ユーザーにコンテンツを届けるプラットフォームもあります。例えば、アプリを提供する「App Store」、音楽を配信する「iTunes Store」、動画を配信する「Youtube」や「Netflix」などがあります。

コンテンツを配信するプラットフォームには有料コンテンツの配信も多く、決済プラットフォームとして見られることもあります。他にも、月額一定金額で見放題などのサブスクリプションモデルを採用しているプラットフォームもあり、様々なビジネスモデルのプラットフォームが存在します。

ソフトウェアを動かすプラットフォームとは

パソコンやスマートフォン上でソフトウェアを動かすために必要なコンピュータ自体やOSも、プラットフォームと呼ばれます。例えば、WindowsやAndroid、iOSなどのOSはすべてプラットフォームと呼べます。

一般に、あるハードウェアやOS用に開発されたアプリケーションは、異なるハードウェアやOS上で動作しないという特徴があります。これに対し、異なるプラットフォームでも利用可能なアプリケーションは、クロスプラットフォームやマルチプラットフォームと呼ばれます。

プラットフォーム戦略とは

プラットフォーム戦略とは、ビジネスをプラットフォーム化させる戦略のことです。プラットフォームとして、企業から多数の商品やサービスを集め、ユーザーは1つの登録をおこなうだけで様々なサービスを受けることができるという場を用意します。顧客とユーザーをつなぐ仲介役という誰でもできるビジネスは、様々な業種や業態で取り入れられ、成功例も多いです。

例えば、ECサイトやシェアリングエコノミーなどは、買いたい人と売りたい人を繋げるプラットフォームで、楽天やカーシェアなどが有名です。他にも、動画配信サービスとして、動画を見てもらいたい動画製作者と多数の動画を見たい視聴者を繋げるプラットフォームもあり、NetflixやHuluなどが有名です。

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プラットフォーム / Platformの使用例

「安心な野菜を食べたい消費者と農家を繋げるプラットフォームビジネスを思いついたんだけどどうかな?」

企業と消費者を繋げる場としてプラットフォームを提供するビジネスが最近よく誕生しています。このようなプラットフォームを考える上では、双方のニーズを満たすことがとても大切です。

「このソフトウェアは異なるプラットフォームでは動きません」

このソフトウェアが、異なるハードウェアやOS上では動かないことを意味しています。一般に、ソフトウェアは特定のプラットフォーム向けに開発されるため、プラットフォームが異なると動作しません。

「あなたのおすすめの動画配信プラットフォームはなんですか?」

最近では、無料の動画配信プラットフォームYoutubeだけでなく、有料で動画コンテンツを配信するプラットフォームとして、NetflixやHuluなどが有名です。マネタイズの方法などが異なります。

「プラットフォームビジネスを成功させたいけど、マネタイズが難しいなあ」

新たにプラットフォームを利用したビジネスを考えるときは、マネタイズに付いても考えなくてはいけません。サブスクリプションモデルや広告収入など、様々な形態があります。

プラットフォーム / Platformに関係した気になる話題

代表的なプラットフォーム戦略のビジネス例「楽天市場」

代表的なプラットフォーム戦略のビジネス例として、「楽天市場」が挙げられます。
楽天市場は、商品を売りたい企業と商品を買いたい消費者を繋げる役割を持ったプラットフォームです。楽天市場は多数の企業にアプローチし、商品を充実させることで大量の顧客を集客しています。

また、楽天市場の商品を購入する際には楽天会員になる必要があり、楽天会員には楽天が提供するサービス内で使える楽天ポイントを配布するなどして、会員が更に楽天のサービスを利用する仕組みを取っています。

このように、楽天のプラットフォーム内に大量の顧客を留め続けることで、その顧客に商品を売りたいと思う企業にさらに出店してもらい、その商品の充実度がまた新規顧客を呼ぶという、プラットフォーム内での好循環を生み出しています。

最近有名になったプラットフォームビジネスの例「Uber Eats」

最近有名になったプラットフォームのビジネスとして、「Uber Eats」が挙げられます。Uber Eatsは、ご飯を食べたいユーザーと、ご飯を提供したいレストランパートナー、好きな時間に働きたい配達員を繋げるプラットフォームです。

ユーザーは、Uber Eatsが用意したメニューの中から食べたいメニューを選択し注文します。注文すると、注文内容がレストランに届き、レストランは料理を作ります。同時に配達員にも配達の依頼を出し、配達可能な配達員がレストランから料理を受け取りユーザーの元へ届けるという仕組みです。

ユーザーにとっては、様々なレストランから好きな料理を頼め、宅配に対応していない店舗の料理を注文できるというメリットがあります。また、レストラン側には配達人員と配達コストを削減しながら料理を提供できる、さらに、配達員にとっては好きな時間に働くことができるというメリットがあります。


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