IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年6月29日

りだつりつ

離脱率

ページが閲覧された回数のうち、どれくらいの割合で離脱されたかを表す指標

POINT離脱率とは

離脱率とは、特定のWebページについて、ページが閲覧された回数のうち、どれくらいの割合で離脱されたかを表す指標です。
離脱とは、Webサイトに訪問したユーザーがサイト内の他のページに進まず、そのページを最後にブラウザを閉じてしまうことを指します。また、別のWebサイトのリンクをクリックして、別のサイトに移動することも離脱に含まれます。他にも、Googleアナリティクスでは、セッション中に午前0時になった場合や、ユーザーがWebサイトを訪れてから30分以上放置し、何もアクションをおこなわない場合も離脱に含まれます。
離脱率は「離脱数÷PV(ページビュー)数×100」で算出することができます。例えば、あるページのPV数が200、離脱数が140の場合、「140÷200×100=70」で離脱率は70%となります。

離脱率の重要性

Webサイトを運営する上で、離脱率を確認することは非常に重要です。
離脱率が高いということは、サイトを訪問したユーザーがそのページを最後に、サイトの回遊をやめてしまったことを意味します。つまり、離脱率をチェックすることで、サイト内のどのページに問題があるかを把握することが可能となります。
離脱率が高い原因としては、様々な理由が考えられます。ページそのものに魅力がなかったり、ページに書かれている内容がわかりにくいなどの原因も考えられるので、改善すべき点がないか、きちんと見直す必要があります。

離脱率の確認方法

離脱率は、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールを用いて、確認することができます。ここでは、代表的なアクセス解析ツールである、Googleアナリティクスを用いて離脱率を確認する方法をご紹介します。
Googleアナリティクスにログイン後、レポート画面を開きます。左側にあるメニューの中から「行動」タブを開き、「サイトコンテンツ」を選択、「すべてのページ」をクリックします。すべてのページのデータ一覧が表示されるので、離脱率を確認することができます。データ一覧では離脱率だけでなく、PV数、ページ別訪問数、平均ページ滞在時間、閲覧開始数、直帰率などのデータも確認することができます。

離脱率の改善方法

①コンテンツの質を向上させる
離脱率が高い原因の1つとして、ユーザーが欲しい情報が含まれていないことが考えられます。ユーザーニーズを満たす内容となっているか、文章は読みやすいか、適度に段落分けされているかなど、コンテンツの内容や見た目を見直しましょう。

②ページのレイアウトを見直す
他のページへのリンクボタンや、商品購入ボタンなどの位置がわかりにくいと、ユーザーの離脱を招いてしまう可能性があります。ユーザーを取りこぼさないためには、ボタンを目立たせるなどの工夫が必要です。

③ページの表示速度を上げる
ページの読み込みに時間がかかり、表示速度が遅いと、ユーザーに不快感を与えてしまう可能性があります。サーバーを強化したり、使用する画像の容量を圧縮するなどして、ページの表示速度を上げることも重要です。

④モバイル最適化をおこなう
スマートフォンの普及が進むにつれ、スマートフォンでのWebサイトの閲覧も増えてきています。モバイル最適化をおこない、スマートフォンでも見やすいページを構成することで、ユーザーの離脱を防ぐことができます。

⑤入力フォームを見直す
入力方法がわかりにくかったり、入力項目があまりにも多いと、ユーザーがストレスを感じて離脱してしまう可能性があります。入力フォームを見直し、最適化を図ることで、コンバージョン率の向上を狙うことができます。

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離脱率の使用例

「このページの離脱率が高い」

離脱率が高いページを把握することで、Webサイトの改善点を見つけ出すことができます。コンバージョンに直接つながるページの離脱率には、特に注意が必要です。

「離脱率が高いことは絶対に悪いことなのか?」

離脱率が高いことは、一概に悪いこととは言い切れません。Webサイトを訪問したユーザーは、どこかのページでいずれ必ず離脱するからです。

「離脱率を改善するため、まずはモバイル対策を講じよう」

近年、スマートフォンでのWebサイトの閲覧が増加してきています。モバイル対策を講じ、スマートフォンでも見やすいWebサイトにすることで、ユーザビリティを向上させることができます。

「Googleアナリティクスを使って、離脱率を確認しよう」

Googleアナリティクスのレポート機能を使うことで、簡単に離脱率をチェックすることができます。

離脱率に関係した気になる話題

離脱率と似た指標「直帰率」

離脱率と似た指標に「直帰率」というものがあります。
直帰率とは、特定のWebサイトを訪問したユーザーのうち、直帰したセッションの割合を表す指標です。直帰とは、ユーザーが最初に訪問したページから、他のページに移動することなく、そのままサイトを離脱することを指します。また、セッションとは、ユーザーがWebサイトを訪問し、回遊、離脱するまでの一連の行動のことを指します。
直帰率は「直帰数÷セッション数×100」で算出することができます。例えば、あるページの直帰数が120、セッション数が200の場合、直帰率は「120÷200×100=60」なので60%となります。

離脱率と直帰率の違いは?

離脱率と直帰率は、ともにWebサイトを運営する上で非常に重要な指標ですが、混同しないよう注意が必要です。
離脱率は、特定のページを閲覧したセッションのうち、そのページを最後に離脱してしまったセッションの割合を表す指標です。これに対し、直帰率は、特定のWebサイトに訪問したセッションのうち、直帰したセッションの割合を表しています。「直帰」は「離脱」の一部で、Webサイトの離脱の中でも、1ページしか閲覧せずに離脱することを特に「直帰」と呼びます。
離脱率と直帰率は、計測対象において異なります。離脱率は「すべてのセッション」を対象としているのに対し、直帰率は「1PVのセッション」のみを対象としています。


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