IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年3月27日

ばいらるまーけてぃんぐ

バイラルマーケティング / viral marketing

口コミを利用して不特定多数に広まるように仕掛けるマーケティング手法

英字

POINTバイラルマーケティング / viral marketingとは

バイラルマーケティングとは、主にインターネットやメールにより、口コミを利用して不特定多数に広まるように仕掛けていくマーケティング手法のことです。
バイラル(Viral)とはウイルスをを意味し、ウイルスのように広まるマーケティングと表現されます。

バイラルマーケティングのメリット

バイラルマーケティングのメリットは、大きく2つです。
①低コストで大勢に拡散できることです。成功すれば、高い宣伝効果を得ることができ、一度注目が集まるとSNSでシェアやいいねなどの反応や口コミが爆発的に広がります。
②ターゲットにアプローチしやすいことです。口コミやシェアは共通の年齢や好みの中で拡散されるので、狙ったターゲット層へアプローチすることができます。

バイラルマーケティングのデメリット

バイラルマーケティングのデメリットは効果の予測・拡散する量の調整ができないことにより、大きく2つあります。
①商品や情報の質が高くなければ、拡散されないことです。
②拡散され過ぎてしまうことによって、生産が追いつかなくなることや、意図しない形で情報が広まってしまうことによって炎上する可能性があることです。

バイラルマーケティングの手法

バイラルマーケティングの手法の例としては、コンテンツを制作し、インターネット上に配信することで様々なチャネルで拡散してもらうことが挙げられます。

バイラルマーケティングの事例

バイラルマーケティングの例として、2012年にYouTubeで流行した江南スタイルが挙げられます。
韓国の音楽レーベルYG Entertainment社が韓国のK-POPを欧米に広めるために仕掛けたものです。
具体的には、江南スタイルを投稿する前に多くのファンとアクティブユーザーを育て、最終的に江南スタイルを投稿することで、音楽動画は計25億回以上再生されました。

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バイラルマーケティング / viral marketingの使用例

「バイラルマーケティングをする前にバイラルストラテジーを立てよう」

バイラルマーケティングを成功させるためには、バイラルストラテジーを立てることが重要とされています。
一部のコンテンツは、バイラルストラテジーを立てずとも拡散されていますが、より確実性を高めるために立てたほうがいいです。

「バイラルマーケティングを始めよう」

バイラルマーケティングを始めるにあたって、一般的に自社の顧客分析から始めるべきとされています。
顧客を分析し、ターゲットを決め、どんなコンテンツが好まれ、拡散されていくのかを考えることによって、時間と手間のかかるバイラルコンテンツの効果を最大限に高めることができるとされています。

「インセンティブ設定は好まれるかな」

バイラルマーケティングの手法の一つとしてインセンティブのついた友人紹介キャンペーンといったインセンティブを与えることがあります。
その際にインセンティブが好まれるか好まれないかについて検討することも必要であると言えます。
例えば、ある調査では日本ではインセンティブへ好印象を持つ人は21%であるのに対して、悪印象を持つ人は51%もあることが挙げられます。

バイラルマーケティング / viral marketingに関係した気になる話題

バイラルマーケティングとバズマーケティングの違い

バイラルマーケティングと似たマーケティング手法でバズマーケティングがあります。
バズマーケティングとは、口コミを利用したマーケティング手法です
バイラルマーケティングの違いは、バズマーケティングが人為的に人々の注目を集め、話題の総量を増加させることを目的としているのに対し、バイラルマーケティングは人から人へプラスの評価が伝播していくための仕掛け作りという面が強いです。

バイラルマーケティングとインフルエンサーマーケティングの違い

バイラルマーケティングと似たマーケティング手法でインフルエンサーマーケティングがあります。
インフルエンサーマーケティングとは、インフルエンサーと呼ばれる影響力の強い人物に商品やサービスを利用してもらったり、企業紹介してもらったりすることで、自社コンテンツに注目を集めるものです。


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