英語の「Buzz」が語源で「ハチが飛び回る音」という意味があります。更にそこから派生して「人が集まり、ざわざわと噂話をする」という意味でも用いられます。
「バズ(バズる)」が使われるようになったのは「buzutter(バズったー)」という、Twitterで流行っている単語や出来事を知ることのできるアプリによるものとされていて、それ以降Twitter以外のSNSでも「情報が一気に広がる」場合には「バズ(バズる)」が使われるようになりました。
一言で言うと「バズる」とは「インターネット上で流行ること」を指します。
明確な基準はありませんが、アクセス数や拡散数の平均が他の投稿(記事)と比較して2倍以上増加していれば「バズった」と言えるでしょう。
「バズる」=「炎上」ではない
アクセス数や拡散数が多いといっても、それが批判的な理由であれば「バズる」ではなく「炎上」と表現される場合が多いです。「炎上」はコメントの内容で判断することができ、その投稿に対する否定的なコメントが全体の半数以上であれば、それは「バズる」ではなく「炎上」である可能性が高いです。
バズりやすいコンテンツの特徴
投稿したものが流行る可能性がある内容であっても、その投稿が他の人の目に触れなければバズることはありません。そのためSNSでバズるにはある程度のフォロワー、記事であれば、ある程度の読者数が必要になります。
また投稿内容に関しては、ユーザが周りにシェアしたいと思われる内容であることが重要で、一般的には「可愛い動物」「子供」「美男美女」「季節」「恋愛」「シュール」といった内容がバズりやすいです。
「バズる」を利用した「バズマーケティング」とは
「バズマーケティング」は自社の商品やブランド自体を意図的にバズらせることで、自社の商品やサービスの認知度と購買意欲を高める手法です。会社自ら宣伝するよりも口コミを介する方が説得力が高まり、直接購買につながりやすいため、効果的なマーケティング手法といえます。
よく似た言葉として「バイラルマーケティング」というものがあります。「バズマーケティング」がインターネット上だけでなくショッピングモールや路上パフォーマンスといったオフラインの活動まで含む一方で、「バイラルマーケティング」はオンライン上のマーケティングに限定されていることが特徴です。
バズらせるマーケティング手法のメリット
①「拡散力」
SNSで商品やサービスをバズらせることで、短い時間でたくさんの人に情報を拡散することが出来ます。また、人から人へと連鎖的に拡散していくため、会社と全く関係のなかった層にまで自社の情報を届けることも出来るでしょう。
②「信用性が高い」
「バズる」のは消費者主体の行為なので、企業が直接宣伝するよりも「信用度」は高まります。特に影響力の大きい「インフルエンサー」や「芸能人」が発信した場合は、一般の消費者が発信するよりも消費者の購買意欲は高まりやすいです。
バズらせるマーケティング手法のデメリット
①「批判もある」
多くの人に情報が伝わる反面、その情報に対して否定的な意見を持つ人も現れやすくなります。認知度が高まるからといって、必ずしも全ての人に受け入れられるとは限りません。悪い情報も拡散されてしまう可能性があるということも留意しておきましょう。
②「誤ったイメージで捉えられてしまう可能性がある」
もしコンテンツ内容に曖昧な表現が使われていた場合、会社が伝えたいものとは別のイメージが拡散されてしまう可能性があります。そのため発信する際は十分に気をつける必要があるでしょう。
Twitterで投稿がたくさんリツイートされてバズった
Twitterにはリツイートという「気に入ったツイートを自分のタイムラインに表示させる機能」があるため他のSNSよりもバズりやすい傾向にあります。
バズったことがきっかけで芸能界入りを果たす
最近ではSNSでバズった人がテレビに出る機会が増えています。芸能界入りを目指す場合、SNSの活用は必須の時代が来ているといえるでしょう。
バズった事例①Twitter
2018年10月にチキンラーメンの動画がTwitterで話題となりました。その動画ではチキンラーメンのキャラクター「ひよこちゃん」が様々なアニメや漫画のオマージュとされる演出で登場しており、「面白い」との声が多く上がりました。
何かのオマージュであることを感じさせ、ユーザー同士で議論する状況を作ったことでバズったのかもしれません。
バズった事例②Instagram
250万人以上のフォロワーがいる、marutaroさんの投稿に柴犬の「まる」が外出から帰宅する際に家の階段を駆け上がる動画があります。その階段ダッシュの可愛さから48,000以上のいいね数、24,5万回もの再生数を誇って人気を集めました。
可愛い動物はバズる定番の投稿の1つです。
バズった事例③キャンペーン
2018年「きのこvsたけのこ」総選挙が話題となりました。このキャンペーンは食品メーカーの明治が開催したもので、自社製品である「きのこの山」と「たけのこの里」の人気を競ったものでした。テレビCMに有名人を起用したり、芸能人がTwitterで投稿したこともあり、総投票数は500万票以上という結果になりました。
このキャンペーンが大成功をおさめた理由としては、商品の人気を決めるというキャンペーン内容と、有名人を含め一般人がSNSを介して参加出来るというところにあるでしょう。
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