IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年3月11日

まーけてぃんぐ

マーケティング

商品・サービスが売れる仕組みを作る活動

英字

POINTマーケティングとは

日本マーケティング協会によると、「マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である」と定義されています(1990年)。「マーケティング界の第一人者」と呼ばれるピーター・F・ドラッカーによるとマーケティングの理想は「販売を不要にすることである」と唱えています。

より簡潔に言えば、マーケティングとは「商品・サービスが売れる(選ばれる)仕組みを作る活動」を示した概念であり、その最大の目的は「単純な販売活動をなくすこと(売り込みをせずとも物が売れる状態)」であると言えます。

マーケティングにはいくつかの種類がありますが、特にWeb上でおこなわれるマーケティング活動全般のことを「Webマーケティング」と呼びます。

具体的には、SNSを通じたユーザーとの関係構築(ソーシャルメディアマーケティング)、ブログや自社Webサイトなどを通じた情報発信、PR記事掲載(アフィリエイト)、自社サイトの検索エンジン最適化(SEM:サーチエンジンマーケティング)、Webページやオンライン動画などへの広告出稿などがWebマーケティングに該当します。

マーケティングの概念は19世紀にアメリカで生まれた概念

マーケティングの歴史の起源は19世紀のアメリカだと言われています。
当時、農産物の流通問題(効率的に販売するにはどうすればいいか)を発端にマーケティングの概念が誕生したとされています。
その後も、「マーケティング界の第一人者」と呼ばれるフィリップ・コトラーや多くの学者達によって多くのマーケティング理論が発表され、マーケティングは少しずつ理論化・体系化されてきました。

マーケティングの重要性

マーケティングの重要性は年々高まっています。
その主な理由は、インターネットの発展やSNS、スマートフォンの普及による時代背景の変化が影響しています。
近年、インターネットやSNSなどが普及したことで、「情報」の発信・共有が気軽におこなわれ、膨大な量の情報が出回っています。場合によっては、ユーザーはその中から自分の欲しい情報を検索し、見つける必要があります。
企業側も情報が溢れかえった中、競合との差別化、新たな製品開発などを検討する上で、
ユーザーの細いニーズの把握をすることの重要性が高まってきています。

・ユーザーが何を求めているか
・どのようにして商品・サービス情報を伝えるか

などのリサーチやそれに基づいた販売促進活動であるマーケティングは重要視されています。

マーケティングとブランディングの違い

一般的に、ブランディングは「消費者に心理的な付加価値を与えること」と定義されています。一方で、マーケティングは「自社の商品やサービスの魅力を消費者に伝えることで購入につなげること」と定義されています。

簡単に言うと、マーケティングとは「商品やサービスを売るための仕組み」を作ることです。一方、それらのイメージアップをさせる戦略がブランディングです。
「この企業の製品なら買いたい」「このメーカーなら信頼できる」と思わせるイメージ作りこそが、ブランディングの主な役割です。
マーケティングとブランディングの相乗効果によって、商品やサービスの売上が向上するだけでなく、今後の企業活動にも役立てることができます。

マーケティングの使用例

「ピーター・F・ドラッカーはマーケティングをどう定義したの?」

「マーケティングが目指すものは、顧客を理解し、製品とサービスを顧客に合わせ、おのずから売れるようにすることである。(以下〜中略)マーケティングの理想は、販売を不要にする」ことであると唱えています。

「マーケティングとマーケターって何が違うの?」

マーケターとは、主にマーケティング活動をおこなっている人を示す言葉です。

「最新のマーケティング手法って何があるかな?」

代表的な手法に「インフルエンサーマーケティング」があります。
「インフルエンサー」と呼ばれる、その分野において専門的な知識を持っている人の影響力を活用する手法です。

「グロースハックマーケティングとは」

この手法は、製品・サービスに成長・拡散の仕組みを入れる手法です。
2010年にアメリカの起業家ショーン・エリスによって考え出された、比較的新しい手法になります。

マーケティングに関係した気になる話題

Webマーケティングの施策(SEO、リスティング広告など)

・SEO(検索エンジン最適化)
検索エンジンの検索結果で自社のWebサイトが上位に表示されるようにすることを指します。
・リスティング広告
「検索連動型広告」とも呼ばれています。検索エンジンの検索結果にユーザーが検索したキーワードに連動して掲載される広告のことです。
・メールマーケティング
自社の持つ顧客リストに対してメールを通じてコミュニケーションを図るマーケティング手法です。
・SNS広告
InstagramやFacebookなどのSNSに広告を出稿することを指します。
・アフィリエイト広告
「成果報酬型広告」とも呼ばれています。通常の広告と異なり、掲載するだけでは広告費は発生せず、広告をクリックしたユーザーがコンバージョンした場合に広告費が発生します。

様々なマーケティングの種類(コンテンツマーケティング・ウェブマーケティング・インバウンドマーケティングなど)

マーケティングには多くの種類があり、その中で代表的な手法を紹介します。
・コンテンツマーケティング
有益なコンテンツを製作して、Web上に公開することで、ユーザーを獲得する手法です。
・ウェブマーケティング
ウェブマーケティングとは、WebサイトやWebサービスなどを用いておこなわれるマーケティング手法です。
・インバウンドマーケティング
インバウンドマーケティングは「ユーザーが自発的に商品・サービスに対して興味を持ち、最終的に購買行動をおこす」ことを目的とした、マーケティング手法です。


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