IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年3月9日

まーけてぃんぐこみゅにけーしょん

マーケティングコミュニケーション / Marketing Communication

ユーザーと接点を作りコミュニケーション(購買を目的とした)をとる活動全体のこと

英字

POINTマーケティングコミュニケーション / Marketing Communicationとは

マーケティングコミュニケーションとは、マーケティングにおける4C(価値・価格・買いやすさ・コミュニケーション)のコミュニケーションを示し、4P(製品・価格・流通・プロモーション)ではプロモーションを指す言葉です。また、ユーザーと接点を作りコミュニケーション(購買を目的とした)をとる活動全体のことをマーケティングコミュニケーションと言います。例えば、商品を宣伝するためのプロモーション広告やSNSでの告知、実際の接客などが含まれます。

マーケティングコミュニケーションをおこなう主な目的

※AISASという購買行動モデルで示されている通り、商品・サービスの情報をSNSや口コミなどに投稿することは一般的になっています。

商品・サービスに関するポジティブな内容の投稿や口コミならば、別の消費者の購買の後押しになる可能性もあります。(購入する前に口コミや評判を確認するユーザーは多いため)
消費者の好感や共感を得て、シェアしやすい仕組みを構築することで、比較的コストをかけずに大きな広告効果を期待することができます

消費者と良好な関係を築き、いかにそれを継続させるか(従来の広告手法よりもコストをかけずに高い成果を期待できる)がマーケティングコミュニケーションの主たる目的になります。

※AISAS…インターネットが普及した現代にマッチした消費者購買行動モデルです。

マーケティングコミュニケーションの手法(広告・PR、販促、イベント、ダイレクトマーケティング、人的販売)

マーケティングコミュニケーションには、主に5つの手法があります。
①広告・PR
→ポスターやテレビCM、Web広告などの媒体を通じてユーザーとコミュニケーションをおこなう手法です。潜在顧客と接点を持つための最も一般的なマーケティング手法で、画像や動画、音声などを用いて広範囲にメッセージを伝えることが可能です。訴求したい規模や範囲によって変動しますが、比較的まとまったコストをかけておこなう手法です。

②販売促進
→製品やサービスに付加価値を与え、購買を促進させることを目的とした手法です。購買意欲を高め、意思決定につなげやすいことが主な特徴です。
例えば、タイムセールや期間限定の割引、クーポンやスタンプ、付録やおまけなどが該当します。また、ダイレクトメールやポスティングなどによって購入意欲をかきたてることも販売促進の一つと言えます。

③イベント
→商品・サービスの認知度向上を目的とした、消費者との交流イベントを開催する手法です。実際に商品・サービスを体験してもらうことで、その特徴を促進できることに加え、比較的営業として認識されにくいため耳を傾けてもらいやすいというメリットがあります。

④ダイレクトマーケティング
→特定のユーザーに直接的なコミュニケーションをおこなう方法です。すぐに購買に繋がる即効性や製品・サービスへの反応性が高まりやすいことが特徴です。例えば、電話やメルマガ、カタログなどが該当します。

⑤人的販売
→消費者に直接接触し、販促活動をおこなう手法です。直接消費者と対面してのコミュニケーションのため、比較的信頼を獲得しやすく、商品・サービスに対しての反応が良いことが特徴です。例えば、訪問販売や実演販売、販売会などが該当します。

効果的なマーケティングコミュニケーション戦略の立て方

手法を決めるという点でも、マーケティングコミュニケーションの戦略を立てることを重要であると言えます(手段を決める前に戦略を立てることが重要)

基本的に4つのプロセスで立案をおこないます。

①戦略の基本指針と目標、予算の設定
②具体的なコミュニケーションの内容の決定(何を伝えるのか)
③手法やチャネルの策定(どのようにして伝えるのか)
④コミュニケーションの実施と効果検証

戦略の目標が曖昧だと、受け手が混乱したり、効果が分散してしまい結果が得られないといった可能性があります。特に戦略策定の際は、目標を具体的に数字などを用いて設定する(目標の明確化)が重要だと言われています。

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マーケティングコミュニケーション / Marketing Communicationの使用例

「マーケティングコミュニケーション戦略の一環として、SNSでの告知を考えています」

マーケティングコミュニケーションとは、ユーザーと接点を作り、購買を目的としたコミュニケーションをとる活動全体のことを指します。

「「YouTubeを使ったマーケティングコミュニケーション戦略は上手くいったようだ」」

マーケティングコミュニケーションの成功事例として、2014年末よりおこなわれたYouTubeの「好きなことで生きていく」キャンペーンが挙げられます。キャンペーンで共感を得ることができ、多くの人々から注目を浴びました。

「愛される商品を開発していくには、マーケティングコミュニケーションは必要不可欠だ」

消費者からの共感を生み、数ある中から選ばれる関係を築くには、消費者視点に立ち、どのような手法を用いてアプローチをしていくか考えることが重要だと言われています。

「認知率やブランドイメージ向上にはマーケティングコミュニケーションが欠かせない」

消費者とコミュニケーションをとることは、ユーザーの本音(直接的な意見)を聞くことができるので、マーケティングにおいて需要な要素であると言えます。

マーケティングコミュニケーション / Marketing Communicationに関係した気になる話題

マーケティングの4Pとは

4Pとは、Product(製品)、Price(価格)、Promotion(宣伝)、Place(立地、流通)の4つの“P”から構成されており、企業や事業の競争力を分析する際に活用される考え方の枠組みの一つです。主に商品・サービスのマーケティングをおこなう際に、企業側・売り手側の視点から重視すべき要素です。

マーケティングの4Cとは

4Cとは、 Customer value(顧客にとっての価値)、Cost(価格)、Convenience(買いやすさ)、Communication(コミュニケーション)の4つの “C” から構成されており、企業や事業の競争力にを分析する際の考え方の枠組みの一つです(一つ目は“Consumer needs and wants” (消費者の求めるもの)とする場合もある)。主に商品・サービスのマーケティングをおこなう際に、顧客側、消費者側、買い手の視点から重視すべき要素です。


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