IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2019年12月20日

ゆーえっくす

UX / ユーザーエクスペリエンス

「ユーザーが製品やサービスを通じて得られる体験」を意味します。

英字

POINTUX / ユーザーエクスペリエンスとは

UXは、User eXperience(ユーザーエクスペリエンス)の略です。Experience(エクスペリエンス)は「体験」という意味で、UXは「ユーザーが製品やサービスを通じて得られる体験」を意味します。

UXの具体的な例として、あるユーザーがあるWebサイトを閲覧した時の抱く感想を考えます。
・イラストや写真が多く使われていてわかりやすい
・文字の大きさが少し小さくて見づらい
・記事の内容がわかりやすく、自分の求めていたものと合致している
・記事がカテゴリで別れていなくて、探しにくい
このようなWebサイトに抱く感想全般がUXです。

UIとは

UXと似た言葉に「UI :User Interface(ユーザーインタフェース)」という言葉があります。Interface(インタフェース)は「接点」という意味で、UIは「ユーザーがサービスや製品を操作するときに接触するもの」を意味しています。
例えば、人間と音楽プレイヤーをより密接につなぐことに成功したiPodのクイックホイールが挙げられます。
UIのほかにも、ハードウェアインターフェイスやソフトウェアインターフェイスといったインターフェイスもあります。

UIとUXの違い

UXとは、ユーザーが得ることができる体験で、UIはユーザーとサービスや製品の接点です。体験は様々な要因が複合的に絡み合うことで生じるので、UIとUXはイコールの関係ではなく、UIは良いUXを生み出す1つの要因といえます。
例えば、どれだけ良い食器を揃えたところで、料理がまずかったら良い体験にはならないことが挙げられます。
一方で、食器が紙皿だったとしても料理が素晴らしければ良い体験になるように、UIはあくまで良いUXを生む1つの要因です。

ユーザビリティとの違い

ユーザビリティは、一般的には使い勝手や使いやすさを示し、製品が持つ有効さ、効率、ユーザーの満足度合い、利用状況下と定義されます。UXはユーザーが得られる総合的な体験を意味します。
つまり、ユーザビリティの高い商品は高いUIとなり、結果的に良いUXにつながります。
また、ユーザビリティはモノやサービスの属性で、UXは消費者の属性と分けることもできます。

UX / ユーザーエクスペリエンスの使用例

「UXは最近の考え方ですか?」

UXの理論は約200年の科学研究の歴史があります。実際のビジネスの場に現れたのは、30年ほど前で、Macをはじめとする多くのテクノロジーデバイスや店舗デザイン、サービスプロセス等が例としてあげられます。
UXには行動学や心理学、そして人間工学の理論が深く関わっているとされています。

「UXデザインをする際のフレームワークはありますか?」

UXデザインをする際のフレームワークは、例として、デプスインタビューや、カスタマージャーニートリップ、サービスブループリントが挙げられます。
デプスインタビューは、マーケティングで行われている定性調査の一つです。
カスタマージャーニートリップはユーザーとサービスや製品を通たユーザー行動をまとめたものです。
サービスブループリントはサービスのブループリントをブラッシュアップするものです。

「UIに種類はありますか?」

UXには、CUIとGUIの2種類があります。
CUI(Character User Interface)とは、キーボードの入力のみでコンピューターを操作するインターフェイスです。
GUI(Graphical User Interface)とは、PCディスプレイ上のカーソルをマウスなどで動かすインターフェイスです。
大きな違いとしては、CUIが文字で、GUIが画像であるという点が挙げられます。

「UIとヒューマンインターフェイスの違いとは何ですか?」

UIもインターフェイスも両方人とPCをつなぐモノです。
ヒューマンインターフェイス(マンマシンインターフェイス)は、人とデバイス間で情報を伝達するための出力装置です。例として、キーボードや嬉々としてのディスプレイを指します。
しかし、UIはPCのディスプレイ上にデータをどう表現するかという方法であり、そもそも機器のことを指していません。
つまり、UIはヒューマンインターフェイスよりも視覚的なものであると言えます。

「ハードウェアインターフェイスとソフトウェアインターフェイスとは何ですか?」

ハードウェアは機械と機械を繋げる接点です。例として、HDMIケーブルなどが挙げれます。
ソフトウェアインターフェイスはソフトとソフトを繋げる接点です。例としてAPIなどが挙げられます。

UX / ユーザーエクスペリエンスに関係した気になる話題

UXをデザインすることの重要性

UXをデザインする重要性は、競合に勝つための差別化やデバイスの多様化、購入プロセスの変化が挙げられます。
競合に勝つための差別化は、商品やサービスが飽和した閉経から、ユーザーは実現したいことを、楽しく、心地よく実現できるかを価値に求めるようになったからです。
デバイスの多様化は、スマートフォンやタブレットの普及によってユーザーとの接点が多様化したため、購入プロセスの多様化は、UXの追求が売上の向上につながるからです。
なぜなら、ユーザーを購入へと行動させやすくするだけでなく、体験の共有もされやすくなるからです。

UX改善のポイント

UX改善には、どのようなユーザーが使い、どんな使いやすさを求めているのかを正確に把握することが重要です。
具体的な手法として、利用するユーザー層の心理を把握するためにペルソナを設定することが挙げられます。また、実際にユーザーテスト(ユーザビリティテスト)の実施によって、ユーザーの声を聞くことでより改善点が明確になることもあります。


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