IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2019年12月20日

いーしー

EC / Eコマース

ネットワーク上での電子的なやりとりによって、製品やサービスの取引や決済を行うことです。

英字

POINTEC / Eコマースとは

ECとは、Electronic Commerce(エレクトロニックコマース)の略で、日本語に訳すと「電子商取引」になります。ネットワーク上での電子的なやりとりによって、製品やサービスの取引や決済を行うことです。「Eコマース」と略されることもあります。

Amazonなどのインターネット通販やオンラインショップ、ネットバンキングなどの、ネットワーク上にある商業サービス全般をECと呼びます。

ECは以下の3種類に大きく分けられます。
・BtoB(企業同士の取引)
・BtoC(企業と一般消費者の取引) 【例】オンラインショップ
・CtoC(一般消費者同士の取引)  【例】オンラインオークション、フリマアプリ

ECサイトとは

ECサイトとは、本来は電子商取引をおこなう全てのウェブサイトを総称する言葉です。
例としては、ネットショップやネットオークションサイト、コンテンツ配信サイト、オンライントレードのサイトなどが挙げれれます。
しかし、現在ではECサイトはショッピングができる、いわゆるネットを使ってモノやサービスの売買できるサイトとして使用されることが多いです。

モール型のECサイトとは

モール型のECサイトとは、多種多様なショップが同じドメインのもとで営業している仮想商店街です。サイバーモールと呼ばれることもあります。
例としては、Amazonや楽天市場が挙げられます。

モールに出店することは、ECサイト出店・モール出店と表現し、自社ECサイトを作ることとは異なります。大手モールではECサイト上の機能(ショッピングカートや決済サービス)をパックで提供しているので、使える機能は決まっています。

自社サイト型のECサイトとは

自社サイト型のECサイトとは、自社でサーバーを借りてECサイトを作ることです。
例としては、ユニクロやアップルが挙げられます。
自社ECサイトを作ることを、ECサイト構築、ネットショップ開業と表現します。自社サイトではECサイト上の機能はECサイトの提供会社との契約により変わるので、独自に機能を構築することができます。

ECのメリット

ECのメリットは「いつでも・どこでも・誰とでも」取引を行うこと、企業側は情報を取得できること、顧客側は最安値で購入できることです。

いつでもに関しては、営業時間や休業日がないので24時間365日取引を行うことができます。
どこでもに関しては、インターネットー繋がっていれば取引を行うことができるので、地理的な制約なく取引を行うことができます。
誰とでもに関しては、店舗を構える必要がないことや、C to Cの取引もできることから従来よりも様々な商品・サービスのと引きを行うことができます。

さらに、個人情報や購入データといったデータ・情報を入手できることもメリットです。なぜなら、適切に分析することによって最適なリピート施策を選択することができるからです。また、情報を比較することができるので、最安値で購入することができます。

ECサイトの主な運営業務とは

大きくフロントエンド業務とバックエンド業務に分かれます。

フロントエンド業務は、主に売れる商品の中身を考えたり、宣伝をする業務であり、例としては、マーケティング業務やマーチャンダイジングがあります。
バックエンド業務は、ECサイトに商品を登録したり、受注や発注の管理をする業務であり、例としては商品登録業務や受発注管理業務、総合管理業務が挙げられます。

EC / Eコマースの使用例

「Eコマースと実店舗の違いは何ですか?」

大きな違いは、Eコマースの場合は購入者が実店舗に足を運ばずに済むということです。
例えば、日用品などの決まったモノを買う場合は店舗に行く時間を節約することができることや、荷物を運ばずに自宅に商品を届けてもらえることが挙げられます。

一方で、実店舗は足を運んだからこそ得られる価値を提供することができます。
例としては本やオーガニック食品、ハンドメイド製品などが挙げられます。

「ECサイトを構築するにはどうすればいいの?」

ECサイトを作る方法は、フルスクラッチやパッケージ、オープンソース、ASPがあります。

フルスクラッチは、ゼロからプログラムを組んでECサイトを構築する方法です。独自性の強いサイトや超大規模なサイトを構築することができますが、莫大なコストと長い開発期間がかかってしまいます。
パッケージは、すでに必要な機能が揃っているシステムです。基本性能に加え、追加機能をカスタマイズできることから企業規模を問わずに使用されています。
オープンソースは、企業や個人が開発して一般公開しているプログラムです。ベースに機能を追加追加していくので、時間と費用を節約できます。
ASP(アプリケーションプロバイダ)は本来はアプリケーションをネットワーク経由で提供する事業者です。プログラムやハードウェアを一切用意することなくECサイトを構築できます。

「今後Eコマース市場はどうなりますか?」

今後も日本だけでなく世界でも市場規模は拡大していくと予想されます。理由としては、スマートフォンの利用率向上による販売経路の多様化や越境EC参入企業の増加、コンテンツマーケティングの進化、運用の効率化・自動化ツールの進化が挙げられます。

「マルチテナント型ってなんですか?」

マルチテナント型とは、様々な運用方法に対応可能なECサイトのことです。
具体的には、楽天やYahoo!ショッピングのように複数店舗が参加するショッピングモールから、複数ブランドごとのショップ展開のような自社ショッピングモールまで対応することができます。現在では、多くの企業が丸ってなんと型を採用しています。

「Vコマースとは何ですか?」

VコマースのVはバーチャルを示します。したがって、Vコマースとは、AR・VRなどの仮想現実世界でのコマースを示します。広義では、VコマースはEコマースの一部です。
現在新しいテクノロジーの発展が著しく、今後はVコマースの世界に入っていくと言われている。

EC / Eコマースに関係した気になる話題

ECの発展系Mコマースとは

MコマースのMはモバイルのMです。したがって、Mコマースとは、モバイル端末を通しておこなわれるEコマースのことです。
現在、Eコマースの6~7割がモバイル経由といわれており、スマホ・タブレットの普及や次世代通信規格の5Gの登場によってEコマースとMコマースの差はなくなっているともいわれています。

越境ECとは

越境ECとは、国内にいながら海外の消費者向けに販売をおこなうことです。
メリットとしては、安価にあらゆる消費者に対して商品を売るための場所を設け、販売をおこなていくことができるという点です。
一方で販売を行うことができることと売れることはイコールではないため、マーケティング活動が重要になっています。

ECと実店舗が連動した「オムニチャネル」とは

オムニチャネルとは、ネットとリアルの両方に複数存在している顧客との接点(チャネル)を全て有効につなげ、連携を強化し、顧客満足を向上させると共に、売上を最大化する施策のことです。なぜなら、顧客はどこで商品を購入するかを意識していないので、接点を増やすことが重要であるからです。
オムニチャネルの例として、店舗やネット、カタログ、モバイルなどが挙げられます。


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