IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年3月8日

さーびすさいと

サービスサイト

サービスサイトとは、主に「商品・サービスに関する情報提供」を主軸にしたサイトのことです

英字

POINTサービスサイトとは

サービスサイトとは、主に「商品・サービスに関する情報提供」を主軸にしたサイトを指します。サービスサイトの目的は、新規顧客の獲得やサービスの認知・理解促進、既存顧客・見込み客への購買意欲促進などが挙げられます。

以前まではこうした役割をコーポレートサイト(単一のWebサイト)が果たしていましたが、近年はサービスサイトを「独立したWebサイトとして」構築するケースが多く見られるようになりました。

サービスサイトの需要が高まった主な理由として、近年、Webサイト運営の戦略に徐々に変化が現れてきたこと、従来(コーポレートサイト内にある商品・サービス説明ページ)より機能的かつ効率的に商品・サービスの情報を提供できることが挙げられます。

コーポレートサイトとの違い

コーポレートサイト(企業サイト、企業ホームペーシ)とは、一般的に「会社の案内を目的としたホームページ」を指します。コーポレートサイトには、主に「会社概要」や「企業理念」、「扱っている商品・サービス」「IR情報」「プレスリリース」「会社の実績」などの情報を載せます。

コーポレートサイトでは企業に関する基本的な情報を発信し、顧客や見込み客、株主などとの関係性の構築、ブランディングなどをおこなうのが主な目的です。一方、サービスサイトの主な目的は「商品・サービスの情報」を提供することです。

目的が異なれば、主要なターゲットも異なってきます。コーポレートサイトの主要なターゲットは、顧客、株主、提携企業先、採用応募者など多岐にわたりますが、サービスサイトは自社の商品・サービスを購入する可能性のある見込み客がメインターゲットになります。

コーポレートサイトとサービスサイトを使い分ける理由

近年、独立したサービスサイトをもつ企業が増えてきている傾向にあります。その主な理由として顧客の動向の変化に伴い、Webサイトの役割が多岐(営業的な側面、採用的な側面、プロモーション的な側面など)に増してきたことが挙げられます。

例えば、ある企業がユーザーにより多くの情報を提供しようと、Webサイト内のコンテンツを豊富にしました。しかし、意図とは反対に、情報が溢れかえってしまい届けたい人に必要な情報を届ける事が難しくなってしまったということがあります。

また、多くの企業がWebサイトに力を入れ始めた事で競合が増え、単一サイトでのSEOも難しくなりました。

こういった理由から、コーポレートサイト(単一のWebサイト)に全ての情報を掲載するのではなく、ターゲット別に異なるWebサイトを用意し、会社情報なら「コーポレートサイト」、商品・サービスに関する情報なら「サービスサイト」など、ユーザーごとに適したWebサイトを運営する企業が以前よりも増加しています。

サービスサイトをもつメリット

独立したサービスサイトをもつことで得られる主なメリットとして、ユーザーにとってわかりやすいWebサイトを構築できることが挙げられます。

ユーザーはその属性毎に求める情報が異なります。
例えば、既存顧客ならば「導入中のサービスに関して懸念点を解消したい」、見込み客ならば「商品・サービスの情報で他社と何が異なるのか知りたい」、採用希望者ならば「社風や福利厚生に関する情報が欲しい」など、その属性によって求めている情報が異なります。

そのため、一つのWebサイトに異なるカテゴリーの情報を集約するのではなく(情報が溢れかえってしまうことを防ぐため)、見込み客・既存顧客には商品・サービスに関する情報専門の「サービスサイト」、採用希望者なら採用専門の「リクルートサイト」を用意することが効果的です。

コーポレートサイトのトップページやバナーなどで「リクルートサイト」「サービスサイト」への導線を作成しておくと、よりユーザビリティの向上につながります。

また、Webサイトを目的別に分離することで、SEOやリスティング広告の出稿といった検索エンジン経由の集客対策が比較的やりやすくなるというメリットもあります。

多くのサービスサイトで見られる要素(コンテンツ)

①顧客の課題・ニーズを喚起する情報
②商品・サービスの紹介
③価格
④導入事例・お客様の声
⑤他社製品との比較情報
⑥サポート/メンテナンスに関する情報
⑦コンバージョンポイント

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サービスサイトの使用例

「新サービス配信に向けて、サービスサイトを製作しよう」

サービスサイトがあることで、ユーザーに対して比較的わかりやく商品・サービスの情報を届けることができます。

「サービスサイトよりもECサイトの方が圧倒的に成果が出ている」

サービスサイト運用の注意点として、流入経路の確保が挙げられます。潜在顧客にもアプローチできるような体制を整えておきましょう。

「サービスサイトに載せるコンテンツを増やそう」

サービスサイトはその特性上自社の情報がメインとなり、ページ数が少なくなる傾向にあります。ですので、追加コンテンツとしてお役立ち情報やコラムなど、サービス情報以外のノウハウ情報を掲載している企業も多いです。

「サービスサイトへアクセス数を増やすためにプロモーションサイトを製作しよう」

プロモーションサイトとは、商品販売、資料請求やお問い合わせなどの集客のような直接的な成果獲得を目的とするサイトです。

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サービスサイト構築時に注意するべき要素

サービスサイト構築時の注意点は主に2つあります。

①流入経路の確保
サービスサイトは主に、既存顧客・見込み客に対して商品・サービスの情報を提供することが目的です。そのためにはまず、ターゲットとなりうるユーザーをサイトに呼び込む施策が必要です。主な施策として、SEOやSNSマーケティング、リスティング広告などが挙げらます。

②潜在顧客との接点をつくる
既存顧客・見込み客の場合、サービスサイトで提示している情報が自社のニーズとマッチしていると判断してもらえさえすれば、問い合わせや資料請求といった形でターゲットとのつながりを獲得することが可能です。

潜在顧客の場合、サービスサイトへ誘導できたとしても問い合わせや資料請求などに結びつく確率は低いです。そのため、サイトを訪れた潜在顧客層とつながりを作るために、業界情報をまとめたホワイトペーパーなどのコンテンツを提供し、ダウンロードと引き換えにメールアドレスや企業名、氏名などのコンタクト情報を獲得する仕掛けを組み込むと効果的です。潜在顧客は将来顧客になり得る可能性があるので、可能な限りコンタクト情報は獲得するとよいでしょう。

ECサイトとサービスサイトの違い

ECサイトとは、Eコマース(電子商取引)のサービスを提供するWebサイトのことを指します。ECサイトの目的は、「商品やサービスをインターネットから決済して購入してもらうこと」です。ECサイトでは、サービスサイトと異なり、サイト内で直接購入、決済までおこなえることが特徴です。


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