IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年3月30日

こんしゅーま

コンシューマ / consumer

一般消費者、最終使用者、最終的にサービスを利用したり商品を消費したりする人のこと

別名

POINTコンシューマ / consumerとは

コンシューマ(Consumer)とは、もとは消費者、購入者などの意味を持つ単語で、ビジネスの分野では、一般消費者、最終使用者という意味でよく用いられます。もとの意味は購入者ですが、コンシューマはあくまで最終的にサービスを利用したり商品を消費したりする人のことを指すため、購入者とコンシューマは異なる場合もあります。

また、企業向けや業務用向けに対して、一般消費者向けという意味で用いられることも多く、一般消費者向けの製品を「コンシューマ向け製品」、個人や家庭向けの製品やサービスを扱う市場を「コンシューマ市場」と呼びます。

コンシューマ向けのマーケティング「コンシューマ・マーケティング」とは

コンシューマ・マーケティングとは、コンシューマを中心に考えるマーケティング手法で、消費者・使用者から求められている商品やサービスを調査し、提供する商品や販売方法を決定するというマーケティング手法です。

また、コンシューマ・マーケティングでは、通常の市場調査だけでなく、消費者の潜在的な本音である「コンシューマ・インサイト」の調査が重要視されます。コンシューマ・インサイトが重要視されるようになった背景としては、消費者の表面的な行動や欲求だけでは、ニーズが多様化している現代で売れる商品を作り出すことが難しくなっていることが挙げられます。

ソーシャルメディアの普及により、SNSなどから消費者の本音を知ることができるようになり、多くの企業がソーシャルメディアを活用したマーケティングをおこなっています。

コンシューマは市場のカテゴリ区分としても用いられる

コンシューマは、市場でのカテゴリ区分としても使われます。企業向けや業務用向けに対し、一般消費者向けや家庭・個人向けという意味で用いられます。

この場合、コンシューマの対義語は、ビジネス、エンタープライズ(大企業)、コーポレート(企業)などです。
例えば、コンシューマ向けのビジネスはBtoC(Buisiness to Consumer)なのに対し、企業向けビジネスはBtoB(Business to Business)と表現されます。

コンシューマと似た言葉「顧客」/「ユーザー」との違い

コンシューマと似た言葉として、「顧客」「ユーザー」があります。

顧客は、カスタマーとも呼ばれ、代金を払って商品やサービスを購入した人のことです。そのため、無料でサービスを利用している人はコンシューマですが、顧客とは呼べません。
顧客は購入者、コンシューマは消費者という点で異なります。

ユーザーは、商品やサービスの利用者や使用者のことです。代金を支払うかどうか関係なく、サービスを利用していればユーザーと呼ばれます。
コンシューマはまだサービスの利用や商品の消費をしていない人も含まれますが、ユーザーはサービスや商品を消費・利用している人のみを指すという違いがあります。

コンシューマが購入者と異なる場合もある

コンシューマのもとの意味は購入者ですが、コンシューマはあくまで最終的にサービスを利用したり商品を消費したりする人のことを指すため、購入者とコンシューマが異なる場合もあります。

例えば、子供の学校の制服を買う人(購入者)は親ですが、制服を着る(利用する)のは子供ですし、ペットのえさを買う人(購入者)は飼い主ですが、えさを食べるのはペット(消費者)です。

購入者とコンシューマが異なる場合でも、最終利用者であるコンシューマのことを考えたマーケティングをコンシューマ・マーケティングと呼びます。

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コンシューマ / consumerの使用例

「コンシューマ向けPCでおすすめのものはありますか」

企業向けやパソコンを扱うプロ用のPCに対し、個人向けのPCをコンシューマ向けPCといいます。

「先月リリースしたコンシューマ向けの商品の売れ行きがとても良いらしい」

企業向けに対し、一般消費者向けのものをコンシューマ向けといいます。企業向けと一般消費者向けの商品を両方扱う会社でよく用いられます。

「今後はコンシューマ化を進めようと思う」

一般消費者向けのスマートフォンやタブレットなどを業務用に利用するなど、企業が自社のシステム構築などの際に一般消費者向けの商品やサービスを導入することをコンシューマ化といいます。

「コンシューマの意見を盛り込んだサービスを企画しよう」

マーケティングにおいて、購入者だけでなくコンシューマの意見を盛り込むことは大切です。

コンシューマ / consumerに関係した気になる話題

コンシューマ向けビジネスという意味の「BtoC」とは

BtoC (Business to Consumer)とは、一般消費者向けのビジネスのことです。企業向けビジネスであるBtoB(Business to Business)や行政向けのビジネスであるBtoG (Business to Government)に対して用いられます。

BtoCでは、消費者の認知度が非常に重要であり、メディアや広告を通したプロモーションで幅広い層にアピールして顧客の獲得を狙います。そのため、BtoCでは一般的に知名度の高い企業が多いことも特徴の1つです。


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