IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年3月28日

ぷろもーしょん

プロモーション

販売促進のための活動のこと

別名
英字

POINTプロモーションとは

プロモーションとは、販売促進のための活動全般のことです。プロモーションの目的は企業または製品の認知拡大と、購買の動機付けです。プロモーションはマーケティングの4Pのうちの一つであり、マーケティング戦略の目標達成の手段の一つです。プロモーションは目的に応じて広告宣伝、広報(PR)、販売促進、人的販売に分類されることがあります。

プロモーションミックスのプル戦略とプッシュ戦略

プロモーション戦略の一つであるマーケティングミックスには大きくプル戦略とプッシュ戦略があります。

①プル戦略は、消費者が能動的に情報取得を行い、自発的に欲しいと思う仕掛けです。具体的には広告宣伝活動、広報(PR)活動、販売促進活動(セールスプロモーション)が該当します。

②プッシュ戦略は、売り手が消費者に直接アプローチする仕掛けです。具体的には人的販売と販売促進活動が該当します。プル戦略とプッシュ戦略を連動させることで、単独で行うよりもより大きな効果を期待することができます。

プロモーションの広告宣伝とは

広告宣伝とは、企業が広告費をかけて広告を出稿するプロモーション手法です。具体的には、テレビ・新聞といったオフライン広告やWeb上でのバナー広告、ディスプレイ広告、テキスト広告、SNS広告などが挙げられます。

プロモーションの広報(PR)とは

広告宣伝とは異なり、広告費をかけずに自社のサービスや商品を直接消費者に宣伝しない手法です。具体的には、自社のプレスリリースやニュースリリースなどを発信し、テレビ局や新聞、インターネットなどのメディアに取り上げてもらうことが挙げられます。

プロモーションの販売促進(セールスプロモーション)とは

人的販売は、人を介して販売する施策のことを意味します。具体的には、ダイレクト営業や実演販売、販売会への参加などがあります。消費者に直接アプローチできるがメリットですが、受け手に興味がない場合はネガティブなイメージを持ってしまうことがデメリットです。

プロモーションの人的販売とは

販売促進(セールスプロモーション)とは、販売を目的としたプロモーション活動全般を意味します。具体的には店頭のPOPやチラシの掲載、リーフレット、店頭サンプリングといった実際の販売の場で行われることや、流通や展示会への出店などもあります。

プロモーションの使用例

「ブランディングで売上をあげよう」

ブランディングで売上を上げることはできますが、直接の目的ではありません。
ブランディングは、商品やサービスに加えて自社のイメージを向上させることが目的です。よって、売り上げること自体が目的ではありません。
一方で、プロモーションは売上を上げること自体が目的と言えます。
よって、ブランディングとプロモーションの違いは目的の違いが挙げられます。

「プロモーションの効果がなかなか出ない」

効率的なプロモーション手法によって、成果を出すことができます。
例として、大きく4つのプロモーション手法が挙げられます。

①試用手法です。具体的にはサンプリングや無料デモなどを駆使してターゲティングされた顧客に対してお試しで商品やサービスを利用してもらうことです。
②プレミアム手法です。具体的には、商品やサービス購入者や実店舗への来客者に対して、景品や特典を用意するなど、顧客自身の購買意欲を高めることです。
③プライス手法です。具体的には、限定的に商品価格を割引することで、ターゲティングした顧客に対して購買意欲を高めます。
④制度手法です。具体的には、スタンプやクーポンなどの発行など各種特典によって、リピートしてもらうことです。

「プロモーションはやらなくても大丈夫だよ」

マーケティングにおけるプロモーションは大変重要です。実際に国内の広告費は5年連続で増加していて、ネット広告においては2016年に1兆円を超えました。
さらに、ネット時代を背景にユーザーが能動的に情報を検索できるようになったことから、複数のプロモーション手法を組み合わせて、適切なタイミングでターゲットユーザーに情報を届けることが必要と言われています。
よって、適切なプロモーションをしないと自社の商品やサービスを消費者に届けることが難しいため、プロモーションは重要です。

プロモーションに関係した気になる話題

プロモーションが含まれるフレームワークのマーケティングの4P

マーケティングの4Pは1960年代前半にアメリカの経済学者ジェローム・マッカーシーが提唱したマーケティングミックスフレームワークです。マーケティング戦略の1つで、売り手の視点からターゲットに働きかける具体的な施策を考えるためのフレームワークです。Product(商品),Price(価格),Place(流通),Promotion(プロモーション)の4つから構成され、頭文字をとって4Pと呼ばれます。


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