IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年3月18日

すてっぷめーる

ステップメール / step mail

メールマーケティングの手法のひとつ

英字

POINTステップメール / step mailとは

ステップメールとは、メールマーケティングの手法の1つで、「フォローアップメール」とも呼ばれています。無料会員登録や商品の購入など、「何らかのアクション」を実行したユーザーに対して、あらかじめ準備していたメールを適切なタイミングで配信可能です。また、特定の期間で複数のメールをシナリオ形式(1通で完結せず、1通目から最終配信までが一貫したシナリオを持っている)で配信します。

ステップメールを配信するコンテンツやタイミングは目的によって様々あります。
例えば、コンバージョン率の向上を目的とするならば、ユーザーの関心度の高い商品情報を配信する、開封率の向上が目的ならばノウハウやメール限定のエピソードなど読み物コンテンツを配信するなど、といった使い分けが挙げられます。

ステップメールとメルマガの違い

一般的にステップメールとメルマガは目的や送る内容、タイミング、回数が異なります。
ステップメールは、ユーザーの求める情報を関心度の高いタイミングで配信可能です。また、シナリオ形式で配信するので、予め決められた内容を数回に分けて送ります。一方、メルマガは企業側が送りたい情報を多くのユーザーに対して継続的に配信することが特徴になります。リリース情報や入荷商品の情報、セールの周知などに活用される場合が多いです。

ステップメールのメリット

次のステップはActivation(アクティベーション)で、利用開始を意味します。
ステップメールの主なメリットを2つ紹介します。
①見込み客の育成
一般的にはじめて目にした商品(有名なブランドやメーカーの商品など以外で)を即座に購入するという可能性は低いです。少しでも商品に興味・関心を示してくれた見込み客がいたならば、ステップメールを活用し継続的にコミュニケーションを取ることで、購買意欲を促進できる可能性があります。

②ブランド想起率の向上
例えば、ホームページから資料請求があった場合でも、一度、資料を送付しただけではコンバージョンに結びつく可能性は低いです。多くの場合、時間が経つにつれ企業や商品のことを忘れてしまいます。ステップメールならば、数回に分けてメールを配信できるので、顧客がブランドを忘れてしまうという状況を比較的防ぐことが可能です。

③より多くの情報を伝えることができる
伝えたい情報がたくさんある場合、一度にすべて送るのでなく、数回に分けて配信することでより効率的に情報を伝えられる可能性があります。

ステップメールのデメリット

ステップメールのデメリットは主に2つあります。
①配信まで時間と労力が必要
ステップメールの作成は、シナリオの構成や配信タイミングの設定、配信設定など、考えなければいけない要素が比較的多いと言われています。そのため、ステップメールの作成は時間や手間がかかることを踏まえて予定を立てる必要があります。

②即効性のある情報を配信するのには向いていない
ステップメールは事前に決めたシナリオ通りにコンテンツを配信するので、一般的に最新の情報(新商品情報や週末キャンペーンなど)は送ることはできません。ある程度時間をかけて見込み客との関係性を構築するので、即効性のある情報の配信には向いていない場合が多いです。

③定期的に更新する必要がある
ステップメールは任意のタイミングで配信するメルマガと異なり、時間が経過すると情報が古くなります。場合によっては、情報が古くなるとユーザーのニーズとずれた情報を発信してしまう可能性があるので、定期的に内容を更新する必要あります。

ステップメール配信のポイント

①ステップメールの目的を定める
ステップメールを制作する場合、目的によってコンテンツ内容は大きく変わるので、一般的にはじめに目的を設定する方が良いと言われています。ステップメールをおこなう目的はコンバージョン率の向上や開封率の向上、リピーター獲得など様々あります。

②ターゲットに適したシナリオ設計をおこなう
例えば、商品の追加購入を目的とした場合、商品購入後のユーザーに対して、「商品をご利用いただきありがとうございます。商品の調子はいかがでしょうか?」というアフターフォローメールを発信します。そして最終的には「より快適にご利用できるようこちらの商品もおすすめです」といった別の商品の紹介メールを配信します。
このように目的やターゲットによって適したシナリオ設計をおこなうと効果的です。

③結果の分析と改善をおこなう
ステップメール配信後はユーザーの反応を分析します。設定した目的(コンバージョン率やメール開封率など)を達成しているかを検証し、改善すべき点を見つけ出します。分析と改善を何度も繰り返すことで、より効果的なステップメールを作成できます。

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ステップメール / step mailの使用例

「ステップメールを活用して新商品の宣伝をしよう」

「サーバが落ちてしまい、ステップメールを配信できないです」

「ステップメールツールを利用することでメール配信を自動化できます」

「セミナーの告知はステップメールを利用しよう」

ステップメール / step mailに関係した気になる話題

MAツールを活用すればより「ユーザー目線」のメールを配信できる

MA(マーケティングオートメーション)とは、主に「人的に行なっているマーケティング業務を自動化することで、業務や営業工数の効率化、生産性の向上を図るツール」のことを指します。「ステップメール」と「MAツール」は似たような機能ですが、明確な違いあります。

ユーザーの行動を予測して配信をおこなうステップメールと異なり、MAツールはユーザーの行動に応じて適切なタイミングで配信をおこなうことができます。MAツールは「ステップメール」と比較して、より「ユーザー目線」であり、一歩先を走るツールであると言われてます。

代表的なステップメールツール

①オレンジメール
オレンジメールは、無料で100件までのメール配信が可能なツールです。ステップメール機能を使い、ユーザーの登録に合わせたタイミングで設定したメールを順番に配信することができます。

②ワンステップメール
全ての機能を無料で利用することができるツールです。配信数に制限がなく、複数のシナリオを作成することもできます。

③エースメール
毎月のメール配信数が30000通、配信先の登録が1000件までであれば無料で利用できるツールです。有料版に登録することで無制限に利用することもできます。

④WiLLMail(ウィルメール)
WiLL Mailはスマートフォンにも対応しており、トップページに配信結果がリアルタイムで表示されるのが特徴です。簡単・シンプルな操作性なのですぐに運用可能です。

⑤メールdeコネクト
100000件までユーザー数を登録することができ、全ての機能を無料を利用することができます。ユーザーの情報の変更や削除などの登録内容がリアルタイムでサーバに同期されるため、ユーザー情報をアップロードする必要がありません。また、ステップメールだけでなくHTMLメールも送信することが可能です。


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