IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年3月18日

いんふぉまーしゃる

インフォマーシャル / informercial

テレビCM(テレビコマーシャル)の種類の1つ

英字

POINTインフォマーシャル / informercialとは

インフォメーション(情報)とコマーシャル(広告)とを組み合わせた米国生まれの造語で、テレビCM(テレビコマーシャル)の種類の一つです。一般的なテレビCMとの違いですが、最大の特徴はCMの尺の長さにあります。15秒間や30秒間がメインのテレビCMとは異なり、60秒以上の長さが多いです。長いものでは、1時間近くかけて、ひとつの商品の情報を詳しく紹介していきます。

インフォマーシャルとテレビCMの違い

インフォマーシャルとテレビCMの主な違いは2つあります。
①時間が異なる
テレビCMは15~30秒がメインですが、インフォマーシャルは60秒以上の長さが一般的です。また、一本の尺が長いことから、じっくり映像を見てもらうことを想定して制作されることが多いと言われています。

②目的が異なる
テレビCMの主な目的は、情報をイメージとして流し、ブランドを印象づけることだと言われています。一方、インフォマーシャルは視聴者からの注文やお問い合わせなどの具体的な購買行動を起こすことを目的としています。そのため、基本的にインフォマーシャル番組では、商品購入まで落とし込む導線が設計してあります。例えば、「今ならお値段70%引き」や「お申し込みはフリーダイヤルまで」など顧客が商品購入をスムーズにおこなえるようになっています。

インフォマーシャルのメリット

インフォマーシャルのメリットは主に4つあります。
①比較的尺が長いため、多くの情報を盛り込んで訴求することが可能
②新規顧客と広告以外で新しい接点を作ることができる
③広く普及しているメディアであるTV(テレビ)を利用するため※リーチ力が強い
④番組の放送がコンバージョンにつながる(注文や問い合わせなど)

※リーチ力…広告が配信された人数の割合

インフォマーシャルのデメリット

①お問い合わせや注文に、素早く対応できるようコールセンターを用意する必要がある
②セグメンテーション(市場の細分化)が困難
③制作費用が比較的高額で、一度作ったら修正が困難
④インターネット広告と比較して、広告単価が高くなりやすい

※セグメンテーション…市場やユーザーに対して、類似したニーズや性質を分析し、それをもとに細分化と分類をおこない、小さなセグメント(顧客グループ)を作ることです。

商品紹介をおこなうテレビ番組はインフォマーシャル

インフォマーシャルにはいくつかの種類があります。その中でも最も有名なものがテレビショッピングです。テレビショッピングでは、商品に関する情報を細部まで紹介します。
商品の紹介を詳しくおこなうテレビ番組もインフォマーシャルに含まれると言われています。例えば、旅番組や情報番組などでの商品紹介などが挙げられます。旅をしていく中で、出会った土地の名産品を紹介したり、その番組に関連した商品を紹介することが多い傾向にあります。

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インフォマーシャル / informercialの使用例

「インフォマーシャルの方が商品詳細を詳しく伝えることが可能です」

「60分のインフォマーシャル番組はさすがに長すぎじゃないかな」

「インフォマーシャルの方がすぐにコンバージョンに結びつきます」

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インフォマーシャルの費用対効果を決める要素

①尺選び
販売する商品の特徴や価格、伝えたい内容などを考慮し、最適な尺を選択します。
基本的に尺の時間が長いと制作費用は割高になりますが、たくさんの情報を詰め込むことが可能です。反対に尺が短いと具体的な商品説明が難しく、訴求力やレスポンスの低下が懸念されますが、制作費用を抑えることが可能です。
インフォマーシャルの尺(放送時間)は、「60秒」「120秒」「300秒」などといった比較的短いものから、「30分」「60分」といった長いものまで様々です。

②放送時間帯の選択
番組の放送時間帯は、基本的に商品のターゲットとなる顧客が多く視聴する時間帯を狙うのが効果的だと言われています。例えば、高齢者をターゲットにしている場合、深夜に放送するよりも早朝やお昼の時間帯の方が視聴してもらえる確率は上がります。

③番組の構成要素
商品の紹介ばかりするのではなく、利用者へのインタビューや街頭リアクションなどを組み込んで動画を構成すると比較的共感を得やすいと言われています。また、過去の販売実績や専門家からの解説なども組み込むと、より商品の信憑性・信頼度を高められる可能性があります。

インフォマーシャルの効果分析のポイント

インフォマーシャルには直接効果と間接効果があります。
直接効果は、インフォマーシャル放送中や番組終了後に電話やFAXなどで直接注文があったものを示し、間接効果はそれ以外のインターネット検索からの注文を指します。

例えば、一定の期間で電話注文が200件来たとした(普段よりも多い)場合、これは直接効果があると言えます。一方、インフォマーシャルで紹介した商品名の自然検索が40件、自社のコーポレートサイトからの流入が15件、リスティング経由から30件あったとします。インターネットからの流入が普段よりも増加していた場合、これは間接効果があると言えます。

インフォマーシャルの効果分析をおこなう際は、直接効果と間接効果の両方を計測するこで、広告効果をより正確に分析することが可能です。


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