IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年7月8日

いんふるえんさーまーけてぃんぐ

インフルエンサーマーケティング

SNS上で大きな影響力を持つ「インフルエンサー」に対して広告を依頼し、企業の商品・サービスをPRしてもらうマーケティング手法のこと

英字

POINTインフルエンサーマーケティングとは

インフルエンサーマーケティングとは、SNS上で大きな影響力を持つ「インフルエンサー」に対して広告を依頼し、企業の商品・サービスをPRしてもらうことで、消費者の購買行動に影響を与えるマーケティング手法のことを指します。

また、インフルエンサーマーケティングでは、商品・サービスの認知度を高め、売上を伸ばすことが期待できます。

「インフルエンサー」とは、SNSユーザーの中でも、特に人気のある投稿をしている人や、多くのフォロワーを持つ人など、大きな影響力を持つ人のことを指します。最近では、「インスタグラマー」や「ユーチューバー」など、様々なメディアにおけるインフルエンサーが注目を集めています。

従来型のマーケティング手法の多くは、企業が消費者に対して、直接的に広告活動をおこなうというものでした。これに対し、インフルエンサーマーケティングは、より効果的に商品・サービスの認知度を向上し、購買行動を促すことができる手法として注目されています。

インフルエンサーマーケティングが注目されるようになった背景

インフルエンサーマーケティングが注目されるようになった背景として、「消費者の購買行動の変化」と「SNSの普及」が挙げられます。

①消費者の購買行動の変化
従来、消費者の購買行動は、興味・関心がある情報を自身で探し、そこから行動を起こすという流れが主流でした。しかし近年は、アップされた情報に興味を持った場合、情報を探し、行動を起こすという流れに変化しつつあります。

購買行動の起点が「情報を探しに行くこと」から「情報を受け取ること」へと変化したことで、インフルエンサーマーケティングがより効果的な施策となりました。

②SNSの普及
SNSの普及により、SNS上で大きな影響力を持つインフルエンサーが登場しました。インフルエンサーとユーザーの間では、コミュニケーションが生まれることも多く、信頼関係が構築されるようになりました。

また、SNSが普及したことで、情報収集方法にも変化が起きました。GoogleやYahoo!など、検索エンジンを通じたリサーチだけでなく、SNSの検索機能やハッシュタグなど、SNSを通じた情報収集も主流になりました。

インフルエンサーマーケティングのメリット

インフルエンサーマーケティングの主なメリットとして、以下の3つが挙げられます。

①ターゲットを狙って情報を届けることができる
インフルエンサーの多くは、ファッションやコスメ、グルメなど、特定のジャンルに特化して情報を発信しています。そのため、インフルエンサーのフォロワーは、特定のジャンルに興味があるユーザーが多い傾向にあります。

インフルエンサーマーケティングでは、特定のインフルエンサーを通じて商品・サービスをPRすることで、そのジャンルに興味を持っているユーザーに対し、ピンポイントで情報を届けることができます。

②一般的な広告よりも受け入れられやすい
インフルエンサーマーケティングは、口コミをベースとした商品・サービスの紹介が主流となっているので、広告に対する嫌悪感を抱かれにくいというメリットがあります。商品・サービスとイメージが合うインフルエンサーを起用することで、広告のようなイメージを抑え、より自然に情報を届けることができます。

③SNSを通じた拡散が期待できる
インフルエンサーマーケティングは、ターゲットにとって興味のあるコンテンツを生み出すので、ユーザー間で拡散されやすい傾向にあります。SNSで拡散されることで、さらなる広告効果が期待できます。

インフルエンサーマーケティングのデメリット

インフルエンサーマーケティングの主なデメリットとして、以下の2つが挙げられます。

①ステルスマーケティングだと思われてしまう可能性がある
ステルスマーケティングとは、投稿内容が宣伝であることを隠して、商品・サービスを宣伝する行為のことです。「ステマ」「サクラ」「ヤラセ」と呼ばれることもあります。

インフルエンサーマーケティングをおこなう際は、「#PR」「#AD」などのハッシュタグをつけ、広告であることを明記する必要があります。広告であることを隠して投稿した場合、企業やインフルエンサーのイメージダウンに繋がる可能性があります。

②広告の管理が難しい
インフルエンサーマーケティングでは、投稿する内容まで企業側がコントロールすることはできません。また、インフルエンサーとのやりとりが必要となるので、管理にコストがかかります。

インフルエンサーマーケティングにおける注意点

インフルエンサーマーケティングにおける注意点として、以下の3つが挙げられます。

①目的と目標を明確化する
インフルエンサーマーケティングをおこなう上では、施策の目的と目標を明確にしておく必要があります。「いいね数」「コメント数」「インプレッション数」など、具体的な目標を設定することで、施策の費用対効果を測定することが可能となります。

②広告であることを明記する
インフルエンサーマーケティングをおこなう際、ステルスマーケティングにならないように注意する必要があります。「#PR」「#AD」などのハッシュタグをつけ、広告やPRであることを明記することで、ステルスマーケティングと認知されてしまうことを防ぐことができます。

③適切なインフルエンサーを選ぶ
効果的なインフルエンサーマーケティングをおこなうためには、商品・サービスと親和性の高いインフルエンサーを起用することも重要です。フォロワー数だけで判断せず、インフルエンサーのイメージや、フォロワーの属性も含めて判断することが大切です。

「インフルエンサーマーケティング」を調べた人はこの用語も調べています

インフルエンサーマーケティングの使用例

「新商品の宣伝にはインフルエンサーマーケティングを活用しよう」

インフルエンサーマーケティングを活用することで、ターゲットとして設定している顧客層に対し、より効果的にPRすることが期待できます。

「SNSが普及したことにより、インフルエンサーマーケティングが注目されるようになった」

インフルエンサーマーケティングが注目されるようになった理由の1つとして、SNSの普及が挙げられます。SNSを通じて情報収集をおこなう人が増えたことで、インフルエンサーマーケティングの重要性が高まりました。

「今度のインフルエンサーマーケティングには誰を起用するか?」

インフルエンサーマーケティングをおこなう際、起用するインフルエンサーの選定は非常に重要です。

「インフルエンサーマーケティングをおこなう際は、PRの表示を忘れないようにしよう」

PRであることを明記せずに投稿をおこなった場合、ステルスマーケティングと見なされ、かえってイメージダウンに繋がってしまう可能性があります。

インフルエンサーマーケティングに関係した気になる話題

インフルエンサーマーケティングに使用されているSNS

インフルエンサーマーケティングをおこなう際、「Instagram」「Twitter」「YouTube」の3つのSNSが使用されることが多いです。

①Instagram
Instagramとは、写真・動画をメインに投稿するSNSです。「インスタ映え」や「フォトジェニック」という言葉があるように、写真映えするものと相性がよく、ユーザーの目に止まりやすいという特徴があります。

グルメやファッション、コスメ、旅行など、写真映えするコンテンツのインフルエンサーマーケティングに用いられることが多く、商品の認知からブランディング、購買までを円滑に進めることができます。

一方、他のSNSと比べると拡散性が低いので、ハッシュタグを有効活用し、より多くのユーザーに見てもらえるよう工夫する必要があります。

②Twitter
Twitterとは、140文字以内の短い文章をメインに投稿するSNSです。
Twitterの最大の特徴は、何と言っても「拡散力の高さ」です。「リツイート」と呼ばれるシェア機能を使うことで、投稿を広く拡散することができます。そのため、キャンペーンやイベントの告知など、認知度の向上を目的とした施策との相性がよいです。

③YouTube
YouTubeは、他のSNSとは異なり、動画コンテンツを配信するSNSです。
動画として配信されるので、写真や文字だけでは伝わりにくい、投稿者の感情や心情が伝わりやすいという特徴があります。そのため、商品・サービスの訴求力が高く、ユーザーの購買行動を起こしやすいというメリットがあります。


この記事がお役に立ちましたら、"いいね!"をお願いします
minweb辞書のIT用語をお届けします