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更新:2019年12月21日

まーけてぃんぐみっくす

マーケティングミックス

商品やサービスに応じてフレームワークやツールを複数組み合わせ、それらを販売戦略に落とし込むことでマーケティング効果を高めるという手法

英字

POINTマーケティングミックスとは

マーケティングミックスとは、マーケティングにおける実行戦略のことを示します。

具体的には、販売する商品や提供するサービスに応じて幾つかのフレームワークやツールを複数組み合わせ、広告宣伝や営業活動などの戦略に落とし込むことでマーケティング効果を高めるための戦略です。複数の構成要素の最良な組み合わせ(ミックス)を考えていくことからマーケティングミックスと呼ばれます。

フレームワークの例としては4P,4Cが挙げられます。

マーケティング戦略におけるマーケティングミックスの役割

マーケティング戦略におけるマーケティングミックスの役割は、策定された基本戦略を元に、標的とするセグメントにどのようにアプローチするかを具体的に決定することです。

また、特に商品開発や販売においては、一方からの視点のみでは偏った戦略になりがちですが、複数の構成要素の最良な組み合わせることで、多角的な現状分析と施策立案を可能にし、利益の最大化を図る役割もあります。

マーケティング戦略の中のマーケティングミックス

マーケティングミックスはマーケティング戦略の一連の流れの中の一つです。
マーケティング戦略の流れは、市場分析、セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング、マーケティングミックス、マーケティング施策の実行と評価となっています。

したがって、マーケティングミックスはマーケティング戦略の中の一つでマーケティング効果を高めることができます。

マーケティングミックスのタイプ

マーケティングミックスのタイプは、流通網強調型、価格強調型、プロモーション強調型が挙げられます。

流通網強調型は、資金力やブランド力のある企業がさらなる競合との差別化を図るために実施する戦略の一つです。
価格強調型は、マーケットに圧倒的なトップブランドが存在する場合に二番手以下が取る採用する戦略の一つです。
プロモーション強調型は、商品やサービスの差別化が厳しい場合に採用されるマーケティング戦略の一つです。

よって、取り扱う特性や競合の状態などによって重要となります。

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マーケティングミックスの使用例

「マーケティング戦略とマーケティングミックスの違いはなんですか?」

マーケティング戦略は大きくSTP戦略とマーケティングミックスに分けることができます。したがって、マーケティング戦略の1プロセスとしてマーケティングミックスが含まれていると言えます。また、マーケティングミックスはSTP戦略を実行するための手法です。

「マーケティングミックスにおいて、モノとサービスのマーケティングの違いはなんですか?」

一般的に商品マーケティングよりも極めて高度なマーケティングマネジメントが要求されると言われています。なぜならサービスのマーケティングは商品のマーケティングと比べて無形性、同時性、消滅性、変動性の難しさがあるからです。

無形性は、モノがないために顧客が購入前にイメージが持てないことです。
同時性は、生産と消費が起こるために、サービスのやり直しができないことです。
消滅性は、モノとして形に残らないので、在庫による需給調整が難しいことです。
変動性は、提供する人やタイミングによって品質にムラが生じやすいことです。

「マーケティングミックスに3Cは含まれますか?」

マーケティング戦略をより詳しく細分化すると、市場調査、セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング、マーケティングミックス、実行、分析となります。

3Cとは、市場をCustomer(顧客),Competetior(競合),Company(自社)の観点から分析するフレームワークです。つまり、3Cは市場調査段階で使うフレームワークであり、マーケティングミックスではないと言えます。

「マーケティングミックスの手法を組み合わせても大丈夫ですか?」

マーケティングミックスの手法を組み合わせても大丈夫です。効果として、互いの欠点を補い合い、よりマーケティング効果の高い施策を考えることができます。

例として4pと4Cの組み合わせが挙げられます。一般的に4Pのみで考えると、自社での実現度は高いものの、顧客視点が書けることが挙げられます。一方、4Cの欠点としては一般的に4Cだけでマーケティングミックスを考えると、顧客視点ではあるものの、自社で実現できないような戦術になってしまうことが挙げられます。
よって、4Pと4Cを組み合わせることで、自社で実現可能かつ顧客にも受け入れられる商品・サービスを作り出すことが可能となります。

マーケティングミックスに関係した気になる話題

サービスマーケティングの7Pとの違いとは

マーケティングの7Pとは、4PにPeople(人),Process(過程),Phisical Evidence(身体的証拠)の3Pを加えたものです。
7Pの登場の背景には、情報や金融、旅行や飲食といった、サービス商品を対象としたマーケティングへのニーズの誕生があり、現在日本では約7割がサービス業から生み出されていると言われています。

サービスの特性は、無形性、同時性、消滅性、変動性が挙げられます。つまり、4Pは有形財を対象とし、7Pは無形財を対象としたマーケィング手法であると言えます。

マーケティングミックスは他にどんな種類がありますか?

マーケティングミックスとして代表的ものとして4Pや4Cが挙げられます。

その他にも、ホリスティックマーケティングや7P、One to Oneマーケティング、パーミッションマーケティング、オムニチャネルなどが挙げられます。その他にも多くの種類のマーケティングミックスが存在しています。


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