IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2019年12月27日

まーけっといん

マーケットイン / Market in

マーケットインとは、顧客の意見やニーズを優先し、それを汲みとって製品開発をおこなうこと。

英字

POINTマーケットインとは

プロダクトアウトの対義語であり、買い手(顧客)の意見やニーズを優先し、それを汲みとって製品開発をおこなうことです。
現在は企業の数も増え、モノを作れば売れる時代ではなくなり、「良いモノであれば売れる」というプロダクトアウトの考え方は時代遅れだと言われています。

マーケットインのメリット

①顧客のニーズにマッチしたモノを提供できる
マーケットインの場合、顧客のニーズを優先した製品開発をおこなうので、「失敗しない」商品展開を期待することができます。

②売上の予測がしやすい
二つ目のメリットは、すでに市場のニーズを把握しているので、売上の予測がしやすいことです。ある程度売上の予測ができると、今後の企業の経営戦略にも役立てることができます。

③開発の目標設定がしやすい
マーケットインの場合、顧客のニーズがそのまま製品開発の目的になるケースがあります。
例えば、定食屋で牛丼を販売するとします。
どのくらいの金額で販売すれば顧客に納得してもらえるのか、どのような味が好まれるのかなどを調査すれば、それを目標に開発を進めることができます。
聴単価方式が採用されており、広告がスキップされたり、途中でブラウザを閉じた場合は課金されないので、費用対効果が良いと言えます。

マーケットインのデメリット

①プロダクトアウトと比較して製品が大ヒットする可能性は低い
デメリットとして顧客のニーズに適したモノだけを作るため、画期的なモノが生まれにくくなるという点が挙げられます。

②競合が似たような製品を提供する
顧客のニーズを満たし、独自の技術力をあまり必要とせず開発できる製品の場合、他の企業が似たような製品を開発して自社製品の競合になる可能性があります。

③事業の軸がブレるかもしれない
企業の強みや得意な技術力を抑え、顧客のニーズを優先した結果、場合によってはこれまでの企業イメージや製品イメージとズレが生じてしまうことがあります。
新規顧客の開拓には有効かもしれませんが、もしかしたらリビーターを逃してしまう可能性もあります。

マーケットインに対してプロダクトアウトとは

プロダクトアウトとは、マーケットインの対義語であり、主に企業が「良いと思うモノ」や「作りたいモノを基準に商品開発をおこなうことです。顧客のニーズよりも、売り手側の考えが反映されており、主に「作り手が良いと思う製品を作る」「良い製品であれば売れる」という考え方がベースになっています。企業の持つ強みや技術力を活かした商品開発ができることがメリットです。

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マーケットイン / Market inの使用例

「マーケットインな商品開発もしてみない?」

開発した商品が世の中のニーズと合わなくて伸び悩んでいる場合、ユーザーのニーズを汲み取るマーケットインの商品開発を試してみるのも良いかもしれません。

マーケットイン / Market inに関係した気になる話題

マーケットインのサービス例

マーケットインの代表的な事例を紹介します。
①スマートフォン
Apple社のiPhoneが爆発的なヒットを記録して以降、スマートフォンにおけるユーザーのニーズがタッチスクリーンでの操作やスマートフォンのデザインなどにあることが明らかになりました。

こういった顧客のニーズに適した機能や特徴を持った新しいスマートフォンを開発しようと多くの企業が市場に参入しました。


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