IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年3月14日

しーえーしー

CAC / 顧客獲得単価

ユーザー1人当たりの「獲得費用」のこと

英字

POINTCAC / 顧客獲得単価とは

CACとは、顧客獲得単価(Customer Acquisition Cost)のことです。主にユーザー1人当たりの「獲得費用」のことを指します。
この「獲得費用」とは、ユーザーを獲得するために必要となるマーケティングや営業のコストなどを指します。ある一定期間に投資したマーケティングおよび営業コストの合計金額を獲得した顧客の数で割ることによって算出できます。

CACの計算式
 CAC(顧客獲得単価)=顧客獲得コスト÷一定期間の新規顧客獲得数

このCACが※LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)を上回ということは、ユーザーを獲得する度に損失が発生していると言えます。
※LTV…ユーザーが自社商品・サービスを利用するうえで、生涯合計でどのくらいの利益(金額)をもたらすのかの指標。

CACの計算方法

CACはユーザー獲得に要した総費用を獲得したユーザー数で割ることで算出できます。
CAC=顧客獲得コスト÷一定期間の新規顧客獲得数

顧客獲得コストには人件費や広告費など、獲得に要した費用全て含めます。
より細かく分類すると(一定期間の販売促進・広告費用+営業給与+代理店手数料+賞与+間接費など)÷(一定期間の新規顧客獲得数)となります。

例えば、ある一定期間にかかったコストが80万円、新規獲得顧客数が80人なら、CACは1万円となります。

CACとCPAの違い

CACとよく似た言葉にCPAがあります。
CPAとは、Cost Per Action/Cost Per Acquisitionの略で、主にコンバージョン(CV)1件あたりにかかった広告費用を示す値(顧客獲得単価)のことを指します。CACとCPAはほぼ同じ意味ですが、使用される場面に違いがあると言われています。

CACは、自社サービス全体の顧客獲得単価をを示す際によく用いられるワードです。その一方、CPAは、主にインターネット広告の分野で使用されることが多い傾向にあります。1人の顧客獲得に必要となった広告費を表す時に、CPAという言葉がよく用いられると言われています。

CACの構成要素

CACは主に3種類に分類できます。
①Organic CAC
主に自然増の顧客獲得コストを示します。例えば、検索エンジンからの流入や既存顧客による紹介、口コミなどが該当します。
②Paid CAC
広告などを利用して、お金を支払って獲得した顧客コストを示します。
③Blended CAC
「Organic CAC」と「Paid CAC」の2つを合わせた顧客コストを示します。

CACを細分化しておくと戦略立案に役立ちます。
例えば、「新規の顧客は増え続けているのに、収益化できない」という場合、「Organic CACを増加させる戦略」「Paid CACを低下させる戦略」を同時に立案し、Organic CACを増加させ、Paid CACを低下させることでBlended CACを減少させることが可能になります。

「CAC / 顧客獲得単価」を調べた人はこの用語も調べています

CAC / 顧客獲得単価の使用例

「CACを掲載してサイトの改善に役立てよう」

「LTVよりもCACの値の方が高いな。戦略の見直しが必要だ」

「CACの改善は、BtoBマーケターにとって大きなミッションです」

「CACの値を算出することで、LTVを把握しやすくなります」

CAC / 顧客獲得単価に関係した気になる話題

CACの算出に必要な指標である「LTV」とは

LTV(Life Time Value)の略称で、顧客生涯価値を意味します。
LTVはユーザーが自社商品・サービスを利用するうえで、生涯合計でどのくらいの利益(金額)をもたらすのかの指標になります。1回の利用で得られた利益だけでなく、ユーザーがその後も取引を続けた場合、2回目以降の利益もすべて含んだものがLTVとなります。

LTVの算出方法は様々ありますが、「LTV=購入単価×購入頻度×継続期間」の計算式が一般的だと言われています。LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)をCACが上回ということは、ユーザーを獲得する度に損失が発生していると言えます。


CAC / 顧客獲得単価に関連する記事

この記事がお役に立ちましたら、"いいね!"をお願いします
minweb辞書のIT用語をお届けします