IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年11月20日

えすいーおーがいぶたいさく

SEO外部対策

コンテンツを上位表示するためにサイトの外部について行う対策のこと

POINTSEO外部対策とは

SEO外部対策とは、コンテンツを上位表示するためにサイトの外部について行う対策のことです。具体的には、関連度の高い良質な外部のサイトから自分のサイトに向けたリンクを貼ってもらい、「質の高い被リンクを数多く獲得すること」を目指します。

サイトの検索順位は、検索エンジンがサイトの有益性・キーワードとの関連性を評価してランキングすることから決まります。検索エンジンは、外部リンクを獲得しているサイトはユーザーから評価されている、信頼できるサイトであると判断し、検索順位の上位に表示される仕組みになっているため、SEO外部対策を行うことは、サイトの評価や認知度をあげるのに有効です。

SEO外部対策の重要指標

検索エンジンが、サイトのページが有益であるかどうかをコンテンツの内容で判断するのは困難です。そのため、サイト内部から測ることのできない、ユーザー視点でのページのコンテンツの価値指標として「被リンク」を用いて、外部から見たサイトの信頼度や関連性からサイトの価値を測ります。価値を測るには被リンクの質と数が重視され、リンクが貼られるということは、ページの情報が支持されていると見なします。

反対に、ユーザーからの評価を得ていない、被リンク数の少ないサイトはコンテンツ自体の評価にも影響してしまいます。現在重要になっているのは、FacebookやTwitterといったSNSでの拡散で、拡散経路としては格好のプラットホームなので、コンテンツ作成時からSNSでの拡散を視野に入れ、被リンクが集まりやすいコンテンツも把握しておきましょう。

また、被リンクを獲得するための前提としては、質が高く、ユーザーの役に立つコンテンツを作成することが大切で、サイトの質の高さはサイト全体の成長に繋がります。質の高いコンテンツや規模の大きなサイトは、外部サイトで自然と記事を紹介されたり、部分的な引用から被リンクが集まったりする傾向にあります。質の高いコンテンツ作成のためには、ユーザー視点に立ち、自身のサイトが有益性や、ユーザーの利便性を考慮した設計になっているかを確認しましょう。

効果的なSEO外部対策

被リンク数を自分でコントロールすることは困難ですが、少しでも多く獲得するために工夫をすることは可能です。

①自分のサイトに設定されているリンクを確認する
まず、外部のサイトから設定されている被リンクを確認することで、リンクを獲得しやすいコンテンツや効果の高い発信経路を見出すことができます。将来のコンテンツ作成に活かしましょう。

②コンテンツの質を高めて被リンクを獲得する
被リンク数を増やすために大切なことは、良質なコンテンツを作成することです。例えば、ピンポイントで深掘りした専門的なコンテンツを作成し、ページの専門性を高める方法があります。ユーザーのニーズを満たせば、被リンクが集まり、競合との差別化を図ることにも繋がります。また、時事的なコンテンツ、悩みを深堀りしたコンテンツ、共感を得るコンテンツは被リンクを獲得しやすい傾向にあります。

③SNSを活用し拡散させる
SNSには情報をシェアし、拡散する機能があります。SNSでコンテンツが拡散されることで、多くの人の目に触れる機会が増え、それに伴いコンテンツが評価される機会も増えるため、外部サイトからの被リンクの獲得につながります。コンテンツ作成時に、拡散されやすい切り口でページを作るのも良いでしょう。

SEO外部対策の効果測定ツール

被リンクは質の良いサイトに貼られていなけらば、検索エンジンの検索順位に悪影響を及ぼす恐れがあります。SEO外部対策の効果測定ツールを活用して、どんなコンテンツが被リンクを得やすいのか、また、悪質なサイトにリンクが貼られていないかチェックしましょう。

① Google Search Console
自身のサイトのページの被リンク、リンク元やリンク設置の際の紹介のされ方、アンカーテキスト(他のWebページへのリンクに表示する、リンク先の内容を把握する為の文章のこと)を確認することができます。

実際の確認の仕方としては、リンクから、”外部リンクの上位のリンクされているページ”に表示されている”詳細”をクリックすると、リンクされているページが一覧表示されます。そこでチェックしたいページをクリックすると、リンクしている数とサイト(ドメイン)名が一覧表示されます。<>.p

②hanasakigani.jp
自身のサイトの被リンク数だけでなく、競合サイトの被リンク状況までチェックすることができます。

検索方法としては、”マイサイトのURL”の検索窓に調べたい自身のサイトのページのURLを入れて検索することで、ページの被リンク数とリンク元を確認することができます。

内部対策と外部対策の違い

SEOには大きく分けて、内部対策と外部対策の2つの対策があります。内部対策はサイトの内部について行う対策で、外部対策はサイトの外部について行う対策です。

内部対策は、主にクローラビリティ(ページの見つけやすさ、認識しやすさのこと)の改善を目的とした、サイト内部の要素を改善するSEO対策のことです。クローラー(世界中のホームページの情報を収集するコンピュータープログラム)やユーザーが認識しやすいページにするために、ユーザーにとってわかりやすいコンテンツ作りを心がけるのが良いでしょう。

内部対策の内容は様々ですが、例としては、見やすいデザインや使いやすいサイトの構造、内部リンクのテキストの簡潔さを意識し、ホームページを構成するHTMLタグやテキスト文章、画像やリンクを改善することが挙げられます。また、適切なページタイトルと見出しをつけることで、サイトへの流入が増える可能性もあります。

SEO外部対策の使用例

このサイトはSEO外部対策をしていない

サイトの評価をあげるには、サイトの内容の改善などのSEO内部対策だけでなく、外部からの客観的な評価を得るための外部対策にも取り組んだ方が良いでしょう。

悪質なSEO外部対策は危険だって

現在では、被リンク数を購入するなどの悪質なSEO対策はペナルティの対象となり、検索順位をあげるどころか、大きく順位を落としてしまうことになりかねません。

SEO外部対策としてSNSを使ってみよう

近年ではSEO外部対策としてSNSが注目されています。SNSの持つ拡散力を駆使し、コンテンツが多くの人の目に触れる機会を増やすことで、コンテンツが評価される機会も増えるでしょう。

SEO外部対策に関係した気になる話題

被リンクの購入はペナルティの対象

以前は単純に被リンクの量が多ければ高く評価されていましたが、Googleの検索エンジンアルゴリズムにアップデードが行われ、現在では悪質な被リンクが見破られるようになったため、数だけでなく、質も重要となりました。質が低いリンクが多い場合や被リンクが検索順位を上げるためだけのリンクと判断された場合は、インデックス削除といったペナルティが課される可能性があります。

そのため、被リンクの購入だけでなく、被リンク目的のサイトへ登録して得た被リンクやサテライトサイト(メインサイトにアクセスを集めるために立ち上げた別のサイトのこと)、有害なスパムサイトからの被リンクもペナルティの対象となり、一度ペナルティを受けて順位が下がったページを再び上位に戻すのは困難です。

ブラックハットSEOに注意

ブラックハットSEOとは、検索エンジンに対し、そのサイトが良質なコンテンツであると誤認させて検索順位を伸ばそうとする悪質なSEOのことで、被リンクの購入もブラックハットSEOの1種です。

質の低いサイトから多数のリンクを貼ったり、キーワードを不自然に詰め込んだりすることで、質の低いコンテンツの検索順位を不当な方法によって上昇させる施策で、以前は頻繁に行われていました。しかし、Googleが行ったペンギンアップデート(自作自演の被リンクや有料の被リンクを取り締まるアルゴリズム)とパンダアップデート(他のサイトをコピーしたコンテンツや、ユーザーにとって価値が内転品質なコンテンツを取り締まるアルゴリズム)によってブラックハットSEOは見抜かれ、コンテンツの検索順位を下落させるようになりました。


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