IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2019年12月22日

りまーけてぃんぐ

リマーケティング

「ユーザーが閲覧したコンテンツ」に応じた内容の広告を表示する「追従型広告」のこと。

別名
英字

POINTリマーケティングとは

リマーケティング広告とは、「ユーザーが閲覧したコンテンツ」に応じた内容の広告を表示する、Googleアドワーズで運用される「追従型広告」のことです。

追従型広告とは、一度サイトを訪れたことのある、関心が高く、成果につながる見込みがあるユーザーに対して再アプローチをする広告のことです。

一度、興味を持ってくれたユーザーに広告を表示するため、コンバージョンにつながりやすいと言われています。一方、繰り返しすぎるとユーザーに敬遠される可能性があるので注意が必要になります。

リマーケティングの種類(Google広告)

・標準のリマーケティング
特定のサイトやページに訪れたユーザーを追跡して、再度広告を配信させる手法です。

・動的リマーケティング(GDR)
動的リマーケティング(GDR)とは、標準のリマーケティング同様に一度サイトを訪れたユーザーに対して、追跡して広告を配信することが出来ます。それに加えて、ユーザーがWeb内で閲覧したサイトや内容を元に広告をカスタマイズして配信ができます。

・検索広告向けリマーケティングリスト(RLSA)
「標準のリマーケティング」のリストと検索キーワードを組み合わせて配信する手法です。
より購入意欲の高いユーザーに対して広告を配信できます。

・動画リマーケティング
YouTubeアカウントとアドワーズ のアカウントをリンクすることにより、「自社の特定の動画を視聴したユーザー」や「YouTubeのチャンネルページに訪れた人」などを追跡して広告を配信することが出来る機能です。

・顧客リストに基づくリマーケティング
カスタマーマッチを使うと、顧客から入手した連絡先情報のリストをアップロードできます。そうしたユーザーが Google にログインして、各種サービスを利用しているときに広告が表示されます。

サイトを一度訪れたユーザーに広告を表示するメリット・デメリット(標準の場合)

主なメリットは、一度、自社のサイトを訪れた人に配信することが出来るため、リマーケティングなしの場合に比べ、購入意欲の高い「見込み客」に対してアプローチできます。

比較的、購入意欲の高いユーザーにアプローチすることでCPA(獲得単価)やCVR(コンバージョン率)などの向上を期待できます。

一方、標準のリマーケティングの場合、ユーザーのリスト数が100件未満の場合は広告が配信されない、新規顧客開拓には不向きである、といったデメリットがあります。

リマーケティングは比較検討期間が長い商材と相性が良い

リマーケティングは「検討期間が長い商材」と相性が良いです。
具体的には下記のような要素の商材が当てはまります。

・B to Bの商材(意思決定に時間がかかる)
・高額な商材(購入を決めるまで時間がかかる)
・悩みが深い分野の商材(内容がデリケートなので、比較検討を深くする)

これらに共通している特徴は、購入までに比較的時間がかかる商材であることです。
こうしたケースは、一度、Web広告で接触した程度ではコンバージョンに至る可能性は低いので、継続的に見込み客とコミュニケーションと取る必要があります。検討期間が長い商品ほど、リマーケティング広告は適しています。

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リマーケティングの使用例

「リマーケティング広告でコンバージョン数が上がった」

リマーケティング広告は、比較的コンバージョンに至る確率が高い、見込み客に対してアプローチできます。

「リマーケティングとリターゲティングは同じ意味なの?」

両者とも似たような意味を持ちますが、運営媒体が異なり、細かな仕様(ターゲットの設定方法、広告の見せ方など)に差異があります。

「リマーゲティング広告はあまりにしつこいとユーザーから嫌われる原因になる」

興味・関心のある見込み客に対して広告を配信できますが、あまりにしつこいとかえってユーザーからの信用を失ってしまう可能性もあるので注意しましょう。

「「リマーケティング広告の配信には、Cookie(クッキー)を取得する必要があるね」」

「Cookie(クッキー)」を取得することで、リマーケティング配信に利用できるようになります。Cookieとは主に下記のような機能のことを指します。

①ユーザーとサーバー間で特定の情報をやり取りするファイル
②閲覧中のWebサイトからスマホやパソコンに保存される情報
③Webサイトを訪れたユーザー情報を一時的に保存する仕組み&データ

リマーケティングに関係した気になる話題

リターゲティング広告との違い

リターゲティング広告もリマーケティング広告も同じ「追従型広告」であり、基本的な機能はほぼ一緒です。しかし、両者には下記のように運営企業に明確な違いがあります。

・Googleアドワーズで運用される追従型広告⇒「リマーケティング」
・yahoo!リスティングで運用される追従型広告⇒「リターゲティング」

また、Criteo(クリテオ)で運用されている追従型広告は、「Criteoダイナミックリターゲティング」と呼ばれています。運用する企業によって呼び名や細かな仕様(ターゲットの設定方法、広告の見せ方など)は異なりますが、リターゲティング、リマーケティング、Criteoダイナミックリターゲティングも、追従型広告であり、基本的な機能は共通しています。

リマーケティング広告を設定するまでの流れ(Google広告の場合)

リマーケティング広告を配信するには、リマーケティングタグ(サイトリターゲティングタグ)を取得する必要があります。タグの設置をおこなうことでユーザーデータ「Cookie(クッキー)」を取得しリマーケティング配信に利用できるようになります。
ここではGoogle広告での設定方法を紹介します。

①Google広告でキャンペーン設定を選択する
はじめにGoogle広告にログインし、キャンペーン設定を選択します。
キャンペーンタイプには「ディスプレイネットワークキャンペーン」と「検索ネットワー クキャンペーン」があります。この時に「ディスプレイネットワークキャンペーン」を選 択し、キャンペーンを作成します。

②リマーケティングタグを取得する
次に、Google広告からリマーケティングタグを取得します。
共有ライブラリのユーザーリスト(ツール:スパナマークのアイコン)から、広告を表示 させるユーザーの条件を設定します。 「新しいタグ」をクリックするとリマーケティン グタグが発行されます。

③タグをWebサイトやアプリに挿入する
取得したリマーケティングタグを、Webサイトやアプリに挿入します。
Webサイトのそれぞれのページやモバイルアプリのセクション全体に貼り付けてください。
この際は、タグマネージャーと呼ばれる「タグ」の一括管理ツールを使うと便利です。

④リマーケティングリストを作成する
最後に、Webサイトを閲覧したユーザーのリマーケティングリストを作成します。


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