IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年3月14日

りそーす

リソース / resource

業務を推進する上で必要な資源、資産

英字

POINTリソース / resourceとは

リソースとは、資源、資産という意味を持つ単語です。近年ビジネスシーンでよく使われ、その場合は、業務をする上で必要となる資源全般のことをいいます。また、特に経営リソースとして、経営資源であるヒト・モノ・カネという要素のことを指す場合が多いです。

また、webサイトを構成要素である文書、画像などのデータや、コンピュータにおけるメモリ容量やCPUの処理能力、プログラミングにおいてプログラムが実行されるときに使用されるデータなどもリソースと呼ばれます。

ビジネスシーンでのリソースとは

ビジネスシーンでのリソースとは、経営資源、会社の資源のことです。具体的には、業務の遂行や企画に必要なヒト・モノ・カネなどがリソースと呼ばれます。場合によっては、知的財産や情報、時間などもリソースに含まれます。

プロジェクトマネジメント分野などでよく使われ、「プロジェクトにリソースを割く」などの使われ方をします。

単にリソースという場合は、会社内にある資源を指すことが多いですが、外部リソースという場合には、外部の会社へ委託するときなどの社外の資源を指すこともあります。

webサイトにおけるリソースとは

webサイトの構成要素という意味でリソースが用いられる場合もあります。

インターネット上のwebサイトを構成する文書や画像、その他のデータファイルなどがリソースと呼ばれます。HTML文書があればwebサイトは作れますが、その他にも様々なリソースを用いてwebサイトを構成することが一般的です。

コンピュータ用語としてのリソースとは

コンピュータ用語としてのリソースは、主にメモリ容量、CPUの処理能力、ハードウェア・ソフトウェアの使用容量を指します。他にも、システムを稼働させるために必要なコンピュータ周辺機器、ネットワークなどもリソースと呼ばれることがあります。

また、Windowsのシステムリソースのことを略してリソースと呼ぶことがあります。システムリソースとは、アプリケーションソフトウェアが共通して利用するもののことです。

さらに、Windowsプログラミングにおけるリソースとして、プログラムを実行するときに使用するデータのことをリソースという場合もあります。具体的には、画像、テキスト、アイコン、メニューの内容などです。

ゲームで使われるリソースの意味とは

ゲーム内でリソースという言葉が使われる場合も、他と同様に資源・物資という意味でよく使われます。リソースは、ゲームを進めていく上で必要となるゲーム内の素材や資源を指します。

また、ゲームのダウンロード容量が足りないときに「機器のリソース不足です」と表示される場合もあり、この場合のリソースは、使用している機器の空き容量や処理能力のことを指しています。

リソースを割くとは

リソースという言葉の使い方でよく見るものに「リソースを割く」という言葉があります。「割く」という言葉には、「全体の一部を分けて利用する」といった意味があります。

そのため「リソースを割く」とは「資源や資産の一部を利用する」ということを表します。ビジネスの場面においては、「ヒト・モノ・カネ」を何かの事業やプロジェクトに充てるときに使われることが多いです。「時間的リソースを割いた」のように時間に対して使われることもあります。これは「ある物事に時間を費やした」ということを表します。

リソースとアセットとの違い

リソースと似た言葉として、アセットという単語があります。アセットとは、資産や財産のことです。

リソースが使用することで価値を生み出す資源を指すのに対し、アセットは所有しているだけで価値を生み出すという特徴があります。所持している資金や不動産物件などがアセットに含まれます。

リソース / resourceの使用例

「このプロジェクトを完遂するだけのリソースが我が社にはないだろう

プロジェクト達成のための人員や物資、お金などが社内で不足していることを指しています。社内リソースだけで足りない場合は、外部のリソースを頼る場合もあります。

「容量不足となったため、パソコンのリソースを増やした」

パソコンの容量不足を解消するために、パソコンの容量を増やしたことをいっています。

「これ以上、この案件だけにリソースを割くわけにはいかない」

ある案件に対し、これ以上経営資源を当てることができないといっています。資源の一部を利用することをリソースを割くと表現できます。

「リソース管理部門を立ち上げて、第三者の目線からリソースを管理してもらうのはどうだろう」

資源を管理することをリソース管理といいます。プロジェクトの成功には、リソースの確保と管理を徹底することが必要です。

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リソースとつく言葉の使われ方

リソースとつく言葉としてよく使われるものがいくつかあるので説明します。

まず、リソース不足とは、何かをおこなおうとしたときに、それを達成するための資源などが不足していることです。例えば、プロジェクトやシステム開発の遂行において、必要な人員や資金が足りていないときに使われます。また、コンピュータを使用していて「リソース不足です」と表示された場合は、パソコン自体の容量不足であることをいいます。

他にも、リソース確保という言葉もあり、これは足りていない資源を確保することをいいます。さらに、資源を管理することをリソース管理といいます。プロジェクトマネジメントなどでは、リソース確保とリソース管理を徹底し、プロジェクトが予定通り進行するようにすることが大切です。

リソースを使い切ってしまうパーキンソンの法則

1958年にイギリスの政治学者かつ歴史学者であるシリル・ノースコート・パーキンソンが、著作物の「パーキンソンの法則:進歩の追求」の中で「パーキンソンの法則」というものを提唱しました。

この法則は以下のように、主に2つの意味を持っています。

第1法則
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する

第2法則
支出の額は、収入の額に達するまで膨張する

簡単にいうと「人は時間やお金などのリソースをあればあるだけ使い切ってしまう」ということを意味しています。

「夏休みの宿題に終われる」という経験は誰もがお持ちなのではないでしょうか。夏休みは1ヶ月ほどの長い休み期間があるのにも関わらず、なぜか期日のギリギリになってしまう。

このように与えられた1ヶ月というリソースをギリギリまで使ってしまうのは、まさにパーキンソンの法則が該当する事例ですね。

また、会議の予定時間に合わせてダラダラと、長く会議をしてしまうといった経験をされた方も多いのではないでしょうか。本来であれば10分もあれば終わるのに、1時間でスケジュールに入っていたから、1時間かけて10分でやった場合と成果物や出てきたものは同じ。

このように人間はリソースを与えられただけ使ってしまうことが多いため、事前にパーキンソンの法則を理解しておくことが重要です。

この法則を知っているだけで知らない場合と比べて大きな違いが出てきます。


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