IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年3月14日

がいぶりんく

外部リンク

自サイトと外部のサイトをつなぐリンク

英字

POINT外部リンクとは

外部リンクとは、自サイトと外部のサイトをつなぐリンクのことです。外部リンクには2種類あり、外部のサイトから自サイトに向けた「被リンク」と呼ばれるリンク、また、自分のサイトから外部のサイトに向けた「発リンク」と呼ばれるリンクがあります。

外部リンクを用いることで、関連度の高いページやより詳しい情報が掲載されたサイトと自サイトをつなげることができ、ユーザビリティの向上につながります。また、SEO対策をする上では、外部リンクの中でも特に被リンクがよく重要視され、多くのサイトはよりたくさんの良質な被リンクを得られるよう、良質なコンテンツの提供を目指しています。

外部リンクとSEOの関係

SEO対策をする上で、被リンクの意味での外部リンクがよく重要視されます。被リンクとは、外部サイトから自サイトに向けたリンクのことで、インバウンドリンクとも呼ばれます。

Googleは、「たくさんリンクされているサイトは良質なコンテンツを届けている」という考えのもと、被リンク数を良質なサイトの評価基準として検索結果の表示順位を決めていました。しかし、この評価手法を利用し、わざと外部サイトからの被リンクを増やし、質が低いサイトでも検索順位を不正に上げようとするページが増えました。このようなGoogleが推奨しない、穴をついたやり方は「ブラックハットSEO」と呼ばれるものです。

そこで、Googleはパンダアップデートやペンギンアップデートなどのアップデートを繰り返しおこない、今では質の低いサイトは評価されなくなり、ユーザーにより有益な情報を届けるページが順位を上げられるようになりました。

また、被リンクの質も評価されるようになり、被リンク数を稼ぐためだけに作られた関連度の低いサイトなどからのリンクは、逆に評価を下げることとなりました。ただし、ナチュラルリンクと呼ばれる、悪意ないユーザーによって自然に貼られた被リンクは、未だGoogleの検索順位の評価基準とされるものであるので、今のSEO対策においても被リンク数は重要な指標となっています。

外部リンクの危険性

ナチュラルリンクと呼ばれる、ユーザーからの支持によって自然に貼られた被リンクはGoogleからの評価の向上につながりますが、有料リンクや業者による被リンクなど悪質なリンクは、検索結果を下げる要因になることがあります。

例えば、リンクしたページに全く関係のない内容のページからのリンクや、ユーザーに見えない形で隠しテキストや隠しリンクを用いてリンクする場合などは、低品質なサイトからのリンクと判断され、Googleからのペナルティを受けてしまいます。

ここで問題となるのが、自分で不正な被リンクを用意しなくとも、自分以外の第三者から悪質な被リンクを受ければ、自サイトの評価が下がってしまうことです。自分のサイトに貼られているリンクを調べ、悪質な被リンクがされていないか確認することが大切です。

質の悪い外部リンクへの対策

質の悪いリンクとは、関連度が低すぎるページからのリンクや、隠しテキストなどユーザーに見えない形でされたリンクのことです。もし、自分のサイトへの被リンクのデータを取得・調査し、自分のサイトに悪影響を及ぼす可能性のある質の悪い被リンクを見つけた場合には、そのリンクを外したり否認したりなどの対策が必要です。

被リンクを外す方法としては、リンク元のサイトの運営者に直接連絡をとり、削除してもらうという方法があります。また、リンクを否認する方法としては、Googleが提供するリンクの否認ツールを使うなどで、質の悪い外部リンクを削除することができます。

質の良い外部リンクを獲得するには

Googleからの評価を高めるような、質の良い被リンクを獲得するためには、自らサイト外に向けて働きかける「外部施策」が有効です。

まずは、価値の高いコンテンツを作ることです。良質なコンテンツを作ることでユーザーからの支持を得て、良質な被リンクの獲得につながります。また、タイトルや見出しを魅力的なものにすることで、SNS上の共有や広告などで露出した際により多くの人にクリックして読んでもらうことができます。

また、SNSを利用し、自サイトに興味・関心のあるフォロワーを集めて宣伝して共有してもらう方法も効果的です。SNSからのリンクは直接被リンクとしての効果はありませんが、多くの人にサイトを認知してもらうことで、外部リンクをより獲得しやすくします。また、SNSに共有してもらいやすくするように、サイト内に主なSNSの共有ボタンをサイト内に設置することも良いでしょう。

発リンクの効果と注意点

発リンクとは、アウトバウンドリンクとも呼ばれ、自サイトから外部のサイトへのリンクのことをいいます。発リンクを設置することは、適切に用いることでユーザーによりわかりやすく価値のあるサイトを提供することができますが、自分のサイトへ訪問してくれたユーザーを外部のサイトに逃してしまうリスクがあることにも注意が必要です。

自分のサイトに外部リンクを貼るときは、アンカーテキストを用いてリンク先をわかりやすくしたり、リンク先のサイトを別タブで開くようにすることで離脱率を下げたりなどするとよいでしょう。

「外部リンク」を調べた人はこの用語も調べています

外部リンクの使用例

「最近私たちのサイトが外部リンクとして貼られることが多くなってきたね」

良質なコンテンツの作成や外部施策などを通して被リンク数を上げることができます。良質な被リンク数の多いサイトはGoogleからの評価が上がり、検索順位の向上につながります。

「このサイトの離脱率が高いのは外部リンクを貼りすぎていることが原因じゃないかな」

外部リンクを貼りすぎると、ユーザーが貼ったリンクによって離脱してしまう可能性が高まります。外部リンクを設置することによる離脱率を高めたくない場合は、外部リンクのリンク先は別タブで開くなどの工夫が良いでしょう。

「検索結果の順位が全然上がらないし、有料の外部リンクを買おうかな」

有料の被リンクを買うことは、Googleからペナルティを受ける可能性もあるためやめたほうが良いです。Googleが推奨するSEO施策(ホワイトハットSEO)を通して、検索順位の向上を目指しましょう。

外部リンクに関係した気になる話題

外部リンクに対する「内部リンク」とは

外部リンクが外部のサイト間でのリンクに対し、内部リンクは、自分のサイト間でのリンクのことです。内部リンクは、主にグローバルメニューやパンくずリスト、記事内などに設置されます。

内部リンクを設置することで、自分のサイト内のユーザーの回遊率が上がる、どのページが重要かGoogleに示したりクロールの流入を増やすことができたりする、関連性のあるページをリンクすることでユーザビリティを上げることができるなどの効果があります。

しかし、不自然に多すぎる内部リンクは逆にGoogleのクロールの妨げやユーザビリティに悪影響を及ぼすことや、関連性の低いページをリンクしても評価につながらないことなどに注意が必要です。

外部施策に対する「内部施策」とは

外部施策が外部のサイトとの関係を重視するのに対し、内部施策とは、サイト内部の要素を改善するSEO対策のことです。ホームページを構成するHTMLタグやテキスト文章、画像やリンクなどを改善します。中でも、充実したオリジナルコンテンツの作成はGoogleからの高い評価につながるため、内部施策を実行する上では、非常に重要です。

被リンク数を増やすという観点で見ると、コンテンツが充実していない(内部施策がおこなわれていない)サイトに対して外部施策を打っても、ユーザーからの支持が得られないため効果は出にくいでしょう。内部施策をすることで外部施策に良い影響をあたえることもあるため、まずは内部施策に取り組んだ方がいいかもしれません。


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