POINTWebPとは
WebP(ウェッピー)とは、画像データの表示や圧縮(データを小さくする)方法を指定する静止画フォーマットの一種で、Googleにより開発が行われています。webPの歴史はまだ浅いものの、軽くて綺麗な画像を扱えることから「次世代のフォーマット」として注目されています。ファイル名の最後につく拡張子は「.webP」で表示されます。
うぇっぴー
画像データの表示や圧縮(データを小さくする)方法を指定する静止画フォーマットの一種
WebP(ウェッピー)とは、画像データの表示や圧縮(データを小さくする)方法を指定する静止画フォーマットの一種で、Googleにより開発が行われています。webPの歴史はまだ浅いものの、軽くて綺麗な画像を扱えることから「次世代のフォーマット」として注目されています。ファイル名の最後につく拡張子は「.webP」で表示されます。
メリット① 小さいデータ量で透過画像を扱える
webPは圧縮(小さく)したデータを完全に復元することができない非可逆圧縮のデータ様式ですが、同じく非可逆圧縮のデータ様式であるjpgよりもデータを25~34%ほど小さくすることができる上に、画像の透過とアニメーション化にも対応しています。他のデータ形式よりも軽く、綺麗な状態で画像を読み込むことができます。
メリット②サイトに訪れる人が増える
ユーザーがWebサイトに訪れた際に画像がすぐに表示されることでユーザーの離脱率を下げ、満足度の高いサイトとなります。これにより、ユーザーがwebサイトに訪れた際に画像がすぐに表示されることでユーザーの満足度の高いサイトとなり、リピーターを増やすことにつながります。
デメリット①未対応の環境がある
全てのブラウザに対応している訳ではなく、現在でも使えない環境が少なからずあることが現状です。しかしながら、サーバーからデータを送るコストの削減やユーザーの利用が容易であるなどのメリットは多く、対応環境は増加の傾向にあります。
webPでは不可逆圧縮の方法が取られます。不可逆圧縮とは人が見分けられない部分のデータを削ってファイルサイズを圧縮(小さく)する方法を指し、webPではこの後に行うデータを開く時の修復の方法が一般の不可逆圧縮をとる画像形式と異なっています。
webPでは圧縮されて残った部分のデータから、消された部分のデータを予測して修復することで元の画像に近い画像を表示します。消された部分のデータ予測は、過去の処理データを参考に処理が行われており、小さくしたデータをそのまま表示している不可逆圧縮の画像形式よりもより早く、より鮮明に画像を表示することができます。
画像をダウンロードする際に、「.webP」を選択することで変換する方法が一般的ですが、ツールを利用して変換するには、Googleによって運営さている画像変換サイト「squoosh」の利用が、動作が早く使いやすいです。
「squoosh」ではブラウザ上に画像ファイルを載せるだけで元画像と比較しながら画像フォーマットの変換や圧縮が行えます。また、webPだけでなくJPEGやPNGへの変換やスマートフォンでの利用もできるため、利便性の高いサイトであると言えます。
現在ではwebPの読み込みが可能なブラウザが多いため、画像検索などの端末に負荷がかかりやすい状況でも、サクサク検索を進めることができます。
webPの画像フォーマットでは同じく非可逆圧縮のデータ様式であるjpgよりもデータを25~34%ほど小さくすることができるため、データの送信が迅速に行うことができます。
2020年9月下旬に行われたiOS14のアップデートにより、iphoneやMacにおいてもwebPが読み込めるようになりました。これにより、それまで35%程であった国内の利用可能環境が大幅に増加し、今後のwebPの認知度の向上と利用率の増加に繋がるとされています。
Micro softやGAPのような国際的に名の知られている企業では以前よりwebPが導入されていましたが、最近では楽天市場や日経電子版など、日本企業のサイトでも導入が進んでいます。
例えば、楽天市場では、2019年に、商品ページや楽天GOLDページに使われているJPG画像をサムネイルに設定されている場合、自動でwebP画像に切り替わるようになり、ページの表示速度が向上されました。