IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2019年9月12日

いんばうんどまーけてぃんぐ

インバウンドマーケティング

企業がSNSやブログ、検索エンジンなどのメディアを用いてユーザーに有益な情報発信をおこない、自社やその商品・サービスに興味を持ってもらえるように仕掛けるマーケティング手法

POINTインバウンドマーケティングとは

インバウンドマーケティングとは、企業側がSNSやブログ、検索エンジンなどのメディアを用いてユーザーに有益な情報発信をおこない、ユーザーに見つけてもらうことで自社やその商品・サービスに興味を持ってもらえるように仕掛けるマーケティング手法です。

具体的には、ユーザー(見込み客など)に興味を持ってもらえるコンテンツを提供する、検索結果の上位に表示させるように対策する、といったユーザーに見つけてもらえるような施策をおこなっていきます。

インバウンドマーケティングが提唱された背景

インターネットが普及する以前は、アウトバウンドマーケティングがよく用いられていました。(テレビCMや電話マーケティングなどの一方的に情報を届けること)
企業側から一方的に送られてくる情報に対して不快感を抱く人は多く、ユーザーが情報を遮断する可能性があります。こういった理由からアウトバウンドマーケティングは衰退傾向にあります。

現在はインターネットが普及したことにより、個人で容易に情報発信・検索ができるようになりました。「一方的な情報発信をされるだけでなく、自分で探したい」という消費者の感情の変化もあり、消費者自らの情報収集の助けになるインバウンドマーケティングの必要性は高まってきています。

アウトバウンドマーケティングとの違い

アウトバウンドマーケティングとは、企業主体の「プッシュ型」で、メルマガやテレマ、広告などを用いて強制的に情報を届ける手法です。一方、インバウンドマーケティングとは、いわゆる「プル型」で有益な情報で相手を引き込む手法です。

前者は受けての意思に無関係な手法ですが、後者は受けての意思で選択できる手法です。
近年ではインバウンドマーケティングが主流になりつつありますが、1つの手法に固執するのではなく、それぞれの特徴を理解した上で、その時の状況に適した手法を選択するとよいでしょう。

インバウンドマーケティング施策の具体例

インバウンドマーケティングを成功させる具体的な施策の1つとしてSEO(検索エンジン最適化)があります。SEOとは、検索エンジン上での検索結果で自身のWebサイトを上位表示させることを目的としています。
SEOをおこなって上位表示させることで、より多くのユーザーにサイトを見てもらうことができます。

ターゲットとなるユーザーをイメージすることが重要

インバウンドマーケティングはユーザーを呼び込むことが重要ですので、ターゲットとなるユーザーが何を求めているかをイメージして、ターゲットのニーズに合ったコンテンツ発信することが必要です。

ユーザーのニーズに合っていないコンテンツでは、発信してもユーザーを呼び込むことは難しいでしょう。そのため、ターゲットとなるユーザーをイメージし、どのようなコンテンツが興味を持っているか、分析し考えていくことが求められます。

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インバウンドマーケティングの使用例

「インバウンドマーケティングは今の時代に合っているけど、デメリットはないの?」

主なデメリットは、ユーザーにとって有益なコンテンツの提供を続けていくことが求められること、効果が出始めるまでに試行錯誤を繰り返す必要があることです。
そのため、人的コストや投資費用に対する予測が立てにくいという面があります。

「インバウンドマーケティングはお客様との信頼関係を構築しやすい」

インバウンドマーケティングは一方的な情報発信はせず、商品やサービスに対して興味・関心を持っていそうなユーザーをターゲットに絞り、情報を発信していきます。
消費者の自発的な情報収集の手助けにもなるので、ほかの手法と比較してユーザーとの信頼関係が構築しやすいです。

「インバウンドマーケティングが主流になりつつあるね」

現在はインターネットが普及したことによって、個人でも情報発信・検索ができ、消費者は欲しい情報を気軽に入手できるようになりました。こういったインターネット技術の進化もマーケティング戦略の変化に影響を与えています。

「インバウンドマーケティングって何をすればいいの?」

WebサイトやSNSなどを用いてユーザーの興味・関心を惹きつける情報を提供します。有益な情報を発信することでユーザー自らが、企業に積極的にアプローチしてくれることに繋がります。

インバウンドマーケティングに関係した気になる話題

インバウンドマーケティングとコンテンツマーケティングの違い

インバウンドマーケティングは「ユーザーが自発的に商品・サービスに対して興味を持ち、最終的に購買行動をおこす」ことを目的とした、マーケティング手法です。

コンテンツマーケティングは、そのインバウンドマーケティングを実施するための具体的な手法の1つで、「ユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供し、購買行動へ結び付けること」にフォーカスしたマーケティング方法です。価値のあるコンテンツを配信することでユーザーの興味・関心を集めることができ、多くのユーザーに商品・サービスを知ってもらうことが可能です。
インバウンドマーケティングをおこなう際、コンテンツマーケティングを実施することが主流となりつつあります。

オウンドメディアを持つ企業が増えてきている

オウンドメディアは、自社で所有しているメディアのことです。インバウンドマーケティングの重要性が年々増しており、その具体的な施策としてオウンドメディアを活用する企業が増加しています。オウンドメディアは情報をコントロールすることができ、ユーザーに対して有益な情報を提供することで、効果的に自社の商品やサービスの情報を消費者に対して提供することが可能です。

オウンドメディアは、従来型の費用を払って宣伝をするペイドメディア、口コミや信頼を獲得できるアーンドメディアとあわせてトリプルメディアと呼ばれており、企業のマーケティング活動において重要な要素の1つとなっています。


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