IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年3月14日

とりぷるすくりーん

トリプルスクリーン

テレビ・パソコン・モバイルの3つのスクリーンのこと

英字

POINTトリプルスクリーンとは

トリプルスクリーンとは、テレビ・パソコン・モバイルの3つのスクリーンのことを指します。

それぞれのスクリーンにおいて、視聴者層や視聴時間帯、利用シーンなどが異なり、それぞれの特性や長所を活かしたマーケティング戦略があります。また、一般に、スクリーンのサイズが小さくなればなるほど、消費者との物理的距離・心理的距離が小さくなると言われています。
マーケティングでは、この3つのスクリーンをを連携させ、それぞれのスクリーンに合わせたマーケティング戦略を取ることが重要だとされています。

また、マーケティング以外の分野では、画面を3分割する機能や、3台のディスプレイを用いてパソコンを使うことに対してトリプルスクリーンという場合もあります。

マーケティング施策にトリプルスクリーンの連動が取り入れられるようになった

インターネットの普及やパソコン・モバイル端末の利用者の増加に伴い、従来消費者が触れるスクリーンの中心がテレビであったのに対し、パソコンやモバイルも日常的に利用されるようになりました。

ここで重要なのが、消費者が使うスクリーンが単純にテレビからパソコン・モバイルへ移行したわけでなく、テレビ・パソコン・モバイルの同時利用や利用シーンに合わせて使うことが増えたということです。例えば、テレビを見ながら興味のあった事柄をモバイルで検索してSNSで共有したり、テレビ配信をモバイルやパソコンによるソーシャルメディアでさらに盛り上げたりすることが増えました。

このため、マーケティング施策を考える際にはそれぞれのスクリーンごとに異なるユーザー行動、心理を把握することが大切だとされ、トリプルスクリーンの連動がマーケティング施策に取り入れられるようになりました。

トリプルスクリーン連動して活用した事例

トリプルスクリーン連動して活用した事例として、メディアを使い分けて効果的にコンバージョンを上げた事例があります。方法としては、まず、テレビCMで商品を幅広い層に知ってもらい、見込み顧客をパソコン・モバイル端末からwebサイトに集客します。そこで、商品の詳細情報や口コミなどから購入してもらうという手法です。

また、法規制などがあり、一般大衆に向けた広告が難しい場合は、パソコンやモバイル端末でのネット広告などが利用されています。例えば、タバコの広告はテレビで流すことができないため、今までは店頭での宣伝しかできなかったのに対し、パソコン・モバイルというスクリーンを用いて喫煙者のデータベースを作ってDMを送るなどしています。

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トリプルスクリーンの使用例

「トリプルスクリーンを連携させて幅広い層に広告を打ちたい」

トリプルスクリーンと呼ばれるテレビ・パソコン・モバイルの3つのスクリーンは、それぞれ視聴者層や利用シーンなどが異なります。それぞれのスクリーンを連携させてマーケティングをすることで、ターゲットに合わせた広告を作ることができます。

「新たにディスプレイを買ってトリプルスクリーンにしよう」

パソコンに3つのディスプレイを繋げて使用することもトリプルスクリーンと呼ぶ場合があります。それぞれの画面で異なるサイトやソフトの画面を開きながら操作でき、作業するときなどに便利です。

「この商品のマーケティング戦略を考えているんだけど、トリプルスクリーンの中で最も重要視するべきはどれだろう」

テレビ・パソコン・モバイルの3つのスクリーンのうち、マーケティング戦略でどれを一番重要視するべきかということを指しています。場合によっては、1つのスクリーンに絞らず、複数のスクリーンをそれぞれ組み合わせて施策を打つことが効果的なこともあります。

「トリプルスクリーンの特性をしっかり把握して、次の広告戦略を練ろう」

広告を配信する媒体やその内容などを考える際、トリプルスクリーンの特性を十分に踏まえて戦略を練ることが大切です。ターゲットやブランディングなどを考慮しながら、それぞれのスクリーンの特性に合わせて決めると良いでしょう。

トリプルスクリーンに関係した気になる話題

トリプルスクリーンと似たような言葉「トリプルメディア」とは

トリプルスクリーンと似たような言葉にトリプルメディアがあります。トリプルメディアとは、「オウンドメディア」「アーンドメディア」「ペイドメディア」の3つのメディアの総称のことです。マーケティング分野でトリプルメディアという場合は、この3つのメディアを使った施策のことを意味します。

3つのメディアにはそれぞれ特徴があり、ペイドメディアは企業が広告費を払って広告を掲載するメディア、アーンドメディアは口コミなどによってファンを形成するメディア、オウンドメディアは自社で情報の収集・発信をおこない顧客と直接関係を築いていくメディアという特徴があります。


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