IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年6月29日

とらふぃっく

トラフィック

通信回線やインターネット上で送受信されるデータ、またその量や密度のこと

POINTトラフィックとは

トラフィックとは、もとは人や車、船などの往来について表す英単語で、そこから転じて、通信回線やインターネット上で送受信されるデータ、さらに、そのデータ量や密度のことをいいます。トラフィックは通信回線の利用状況を測定する目安としても用いられ、アクセス数が増大し通信回線の利用量が増えることを「トフラフィックが増大した」などと表現します。

また、Webサイトの運用でトラフィックが使われる場合は、Webサイトへの単位時間あたりのアクセス数や送信データ量、外部からの接続要求数などをいいます。Webサイトの運営では、トラフィックがどこから発生しているのか、いつ発生しているかなどを分析し、Webサイトの運用に生かすことがあります。

トラフィックが増大すると遅延や損失が発生する

トラフィック(通信回線上のデータ量)が増大すると、サーバなどに負担がかかり、通信速度の低下やデータの損失が発生する確率が高くなります。そのため、通信事業業者などは転送容量を制限し、規定容量以上のデータの送受信をできないようにしたり、都市部などトラフィックが集中するエリアでは基地局を増やし、1つの基地局あたりの負担を減らしたりすることで、安定した通信を実現しようとしています。
また、トラフィック量に応じて機能を拡張できるWebサーバーもあり、急激なトラフィックの増大に対応しています。

トラフィック分析はWebサイトの運用に活用される

Webサイトの運営におけるトラフィックとは、Webサイトへの単位時間あたりのアクセス数や送信データ通信量などを指します。Webサイトの運営においては、トラフィックを分析しサイトの改善に活用されます。

例えば、1日におけるトラフィックの増減を分析することで、どの時間帯にアクセスが集中しているか確認し、場合によってはネットワーク機器を増強するなどの対策をすることができます。もし、ある時間にトラフィックが集中しすぎるとアクセス制限が発生し、せっかくサイトにアクセスしようと思ったユーザーが閲覧できない、もしくは閲覧をやめてしまう可能性が高まります。そのため、トラフィックを分析し、ユーザーがストレスなく利用できるWebサイトの構築をおこなうことはとても大切です。

Googleアナリティクスでサイトのトラフィックを流入別に分析できる

Googleアナリティクスを用いて、対象のWebサイトのトラフィックを流入元別に確認することができます。よく用いられる項目は「検索トラフィック」「参照トラフィック」「ノーリファラー」の3つです。

①検索トラフィック
検索エンジンからのトラフィックです。どの検索エンジンからの流入が多いか、どのキーワードからの訪問が多いのかを確認することができます。

②参照トラフィック
SNSや他のサイトなどに貼られたリンクからのトラフィックです。自社で運営しているサイトや外部サイトなど、どのページから流入しているのか、どのSNSの投稿から流入しているのかを確認できます。

③ノーリファラー
検索エンジンや他のサイトなどを経由しないで流入したトラフィックです。ブックマークや直接URLをブラウザに入力した場合などが当てはまります。一般に、ノーリファラーが多いとリピーターがが多い可能性が高いです。

トラフィックの使用例

「イベント会場ではトラフィックが増大して携帯がつながりづらくなるね」

イベント会場など、人が集中しアクセスが増大するエリアではトラフィックが増え、インターネットにつながりにくくなります。エリアだけでなく、年末の日付が変わる瞬間など時間帯によっても、トラフィックが増大するとサーバーのダウンなどにつながることもあります。

「新設サイトのトラフィックが増えない原因は何だろう」

ここでは、新しく設営したWebサイトのアクセス数が増えない原因について話しています。トラフィックを増やすにはSEOやSNSの活用などの施策が挙げられます。

「検索エンジンからのトラフィックが少ないので、これからはこれまで以上にSEOに力を入れていこう」

Googleアナリティクスなどを用いて、トラフィックの流入元を確認することができます。検索エンジンからの流入が少ない場合、SEOなどを通して検索順位向上などに力を入れると良いでしょう。

「トラフィック量の増加に合わせて、より性能の高いネットワーク機器を購入しよう」

トラフィック量が増加すると、通信速度が低下し、そのサーバーを利用するユーザーにストレスを与えてしまいます。性能が高いサーバーなどを導入したり、トラフィックを均等に分散させたりすることで、通信品質の改善ができます。

トラフィックに関係した気になる話題

ネット広告の広告効果の1つ「トラフィック効果」とは

ネット広告の運用効果として、「インプレッション効果」「トラフィック効果」「レスポンス効果」の3つがよく挙げられます。
中でも、トラフィック効果とは、広告を見たユーザーに広告をクリックさせて自社サイトやランディングページへ誘導する効果のことです。クリック数やクリック率を指標として測定されます。ユーザーの興味を引く広告コンテンツの作成や思わず押したくなってしまうバナーデザインによってトラフィック効果を高めることができます。


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