IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年10月7日

びーあいつーる

BIツール

企業に蓄積された膨大な量のデータを分析し、その分析結果を経営意思決定に活用すること

英字

POINTBIツールとは

BIツールの「BI」とは「ビジネス・インテリジェンス(Business Intelligence)」の略で、企業に蓄積された膨大な量のデータを分析し、その分析結果を経営意思決定に活用することを指します。BIツールとは、このビジネス・インテリジェンスを支援するツールの総称です。

BIツールを利用することで、顧客情報や売上情報、営業記録など、企業に蓄積された様々なデータを収集し、分析することができます。分析結果を可視化することで、経営意思決定のスピードと精度を高めることができます。

BIツールが持つ3つの機能

BIツールには、大きく分けて3つの機能が備わってます。

①インプット

1つ目の機能は、社内の基幹系システムと連携し、企業に蓄積されている様々なデータを収集する「インプット」機能です。データソースの形式を問わずにインプットすることができるため、異なる部門のデータも簡単に統合することができます。

②分析

2つ目の機能は、収集したデータを「分析」する機能です。売上や利益、原価、在庫など、使用する指標をBIツールに指示することで、分析することができます。BIツールを利用することで、企業全体を統合的に分析し、企業が抱える課題を見つけ出すことができます。

③アウトプット

3つ目の機能は、分析結果を適切にビジュアライズする「アウトプット」機能です。分析結果をより簡潔でわかりやすいものにするため、グラフや表、レポートなどに起こすことが可能です。また、分析結果はダッシュボード機能を使って共有することができます。

BIツールのメリット

BIツールを利用するメリットとして、以下の3つが挙げられます。

①社内データを収集し、精度の高い分析をおこなうことができる

BIツールと社内の基幹系システムを連携させることで、社内に散在している様々なデータを収集することができます。膨大な量のデータを収集して分析をおこなうので、従来の分析手法よりも、高度な分析をすることが可能になりました。

②コスト削減につながる

大量の情報を収集したり、レポートを作成したりする手間を省けるので、人員コストを削減することができます。また、専門的な知識やスキルがなくても、必要なデータを分析し、分析結果を活用することができます。

③迅速かつ適切な意思決定をおこなうことができる

BIツールを利用することで、膨大な量のデータをスピーディーに分析し、短時間でレポートを作成することができるので、意思決定のスピードを速めることができます。また、企業が抱える課題や各部署の現状を可視化し、適切な経営判断を促すことができます。

BIツールの活用方法

BIツールを活用することで、社内に蓄積されている大量のデータから、自社のビジネスを分析することができます。以下のような様々なビジネスシーンにおいて、BIツールを活用することができます。

①経営分析・財務分析

売上情報や財務状況、予算データなどを分析することで、経営状況をタイムリーに把握し、迅速な経営判断を実現することができます。また、BIツールのプランニング機能を利用し、条件の変化による売上や利益の変化をシミュレーションすることで、予算策定の精度向上も図ることができます。

②営業分析・売上分析

異なるシステムのデータを統合し、販売状況を多角的に分析することで、より効率的な営業活動をおこなうことができます。これまで勘や経験で予測していたことも、客観的なデータによって裏付けることができるので、より確実に売上に貢献することができます。

③人事データ分析

BIツールを導入することで、各社員の仕事内容やその結果、残業時間など、人事に関連するデータを収集し、分析することができます。人事を「見える化」することで、透明性の高い人事評価をおこなうことが可能となります。

BIツールの選び方

BIツールを選定する際、意識するべきポイントとして、以下の3つが挙げられます。

①BIツールを導入する目的は「可視化」「分析」?

BIツールを導入する目的によって、重視するべきBIツールの機能が変わってきます。

「可視化」とは、抽出したデータを図表化し、より正確な現状把握をおこなうことです。意思決定や業務遂行を目的としている場合、「可視化」機能が優れているBIツールが適切です。

これに対して「分析」とは、データを多角的に検証し、新たな発見や洞察を得ることです。課題解決や戦略立案を目的としている場合、「分析」機能を重視するとよいでしょう。

②BIツールで活用したいデータの特性に適切なのは「クエリ型」「インメモリ型」?

データの特性に応じて、BIツールに求められる構造も異なります。

「クエリ型」は、基幹系システムを直接検索したり、DWH(データウェアハウス)の性能を引き出したりすることに優れています。

これに対して「インメモリ型」は、データの高速処理や複合データソースの統合、BI環境の構築に優れているという特徴があります。

③BIツールの提供形態は「オンプレス型」「クラウド型」?

BIツールの提供形態には「オンプレス型」と「クラウド型」があります。

「オンプレス型」とは、企業が所有しているサーバ内にシステムを構築する形態のことです。柔軟にカスタマイズできる一方で、管理する手間がかかるという特徴があります。

これに対して「クラウド型」とは、Web上で利用できるサービスのことで、手間がかからずコストも安い反面、カスタマイズが難しいという特徴があります。

BIツールの使用例

我が社でもBIツールを導入しよう

BIツールを導入することで、大量の情報を収集、分析することができます。また、分析結果を可視化することで、迅速かつ最適な意思決定を促すことができます。

BIツールのダッシュボード機能を使って、分析結果を共有しよう

BIツールのダッシュボード機能を利用することで、モバイルデバイスを使って、いつでも必要な情報にアクセスすることができます。

BIツールは人事評価にも利用することができる

BIツールは、幅広いビジネスシーンで活用することができます。経営分析や営業分析はもちろん、様々な人事データを収集・分析することで、人事評価にも活用することができます。

戦略立案に力を入れたいが、どのBIツールを選べばいいのか?

BIツールを選定する際のポイントとして、BIツールを導入する目的や提供形態、活用したいデータの特性が挙げられます。戦略立案を目的としている場合は、分析機能に優れているBIツールが適しているとされています。

BIツールに関係した気になる話題

セルフサービスBIとは?

セルフサービスBIとは、エンドユーザー自身がBIツールを利用して、分析やレポート作成をおこなうことができるBIツールのことです。

BIツールは有益なツールですが、様々な形式のデータを収集・加工し、適切にビジュアライズする必要があります。そのため、従来のBIツールはかなり複雑なものが多く、専門的な知識やスキルを持ったユーザーしか扱うことができませんでした。

しかし、近年主流となってきている「セルフサービスBI」は、特別なITスキルを持っていないユーザーが利用することを前提として設計されています。難しい操作が少ないため、社内リソースが少ない中小企業でも利用することができます。


この記事がお役に立ちましたら、"いいね!"をお願いします
minweb辞書のIT用語をお届けします