IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年6月29日

けんさくえんじん

検索エンジン

インターネット上に存在する様々なWebページやコンテンツを検索して表示するシステム、またそうした機能を提供するサービス

POINT検索エンジンとは

検索エンジンとは、世界中のインターネット上に存在する様々なWebページや画像・動画などのコンテンツを検索して表示するシステム、またはそういった機能を提供しているサービスのことをいいます。代表的な検索エンジンとして、GoogleやYahoo!、Bingが挙げられます。

また、広義の意味では、インターネットに限らず、情報を検索するシステム全般のことを検索エンジンと呼ぶ場合もあります。個人のパソコンなどで、複数のファイル内の全文を対象に検索をかける「デスクトップ検索」のためのシステムも、広義の検索エンジンの1つです。

検索エンジンの種類

インターネット上から情報を検索する検索エンジンには、主に4つの種類があります。

①ロボット型検索エンジン
ロボット型検索エンジンは、クローラーと呼ばれる、インターネット上の情報を自動で収集・解析するシステムを用いて、事前にインデックスと呼ばれるデータベースを作成することが特徴です。現在、インターネット上の情報を検索するシステムとして一般的に用いられており、Googleの検索エンジンもロボット型検索エンジンの1つです。

②ディレクトリ型検索エンジン
ディレクトリ型検索エンジンは、人の手を用いてデータベースを作成します。人の手を用いるため、特定の分野や地域など限られた情報の中で検索して質の良い検索結果を表示することができますが、検索対象が多すぎると扱いきれないという特徴があります。

③分散型検索エンジン
各ユーザーにインストールされたクライアントがクロール(Webサイトの情報の収集・解析)をおこない、インデックスを作成する仕組みです。また、そのインデックスはP2P通信(複数コンピュータ間の通信)によって共有されます。中央集権型のサーバーに比べ、分散型であることから政府や機関による検閲がおこなえないという特徴があります。

④メタ検索エンジン
入力された検索キーワードに対し、複数の検索エンジンでの検索結果を表示する検索エンジンです。メタ検索エンジンの検索結果は引用元の検索エンジンが提供する広告などが含まれない形で表示されるため、Googleなどはメタ検索エンジンでの利用を禁止しています。

ロボット型検索エンジンの仕組み

現在、インターネット上でよく用いられているロボット型検索エンジンは、①クローリング→②インデックス→③ランキング という流れで検索結果を表示しています。

①クローリング
ロボット型検索エンジンでは、ユーザーがキーワードを入力する前にインターネット上のWebサイトの情報を収集し解析しておきます。この作業がクローリングです。
クローラー(インターネット上の情報を自動で収集し解析するプログラム)を用いて、Web上のリンクを辿って世界中のWebサイトの情報をクローリングしています。

②インデックス
クローラーが収集したWebサイトの情報をデータベースに登録します。この作業がインデックスと呼ばれます。

③ランキング
ユーザーがあるキーワードを検索すると、検索エンジンはそのキーワードと関連性の高いページをデータベース内から選んで順位付けをおこない、検索結果に表示します。このときにおこなわれる順位付けがランキングです。
このランキングは検索エンジン独自のアルゴリズムを用いておこなわれ、そのアルゴリズムを検索アルゴリズムといいます。

代表的な検索エンジン

代表的な検索エンジンとしていくつか挙げます。

①Google
Googleが運用する検索エンジンです。世界でもっとも使われている検索エンジンで、全文検索機能(タイトルだけでなく文書内すべてから検索する機能)があります。Google検索エンジンに限らず、一般に検索エンジンを利用することを「ググる」と表現することもあるほど、よく使われている検索エンジンです。

②Yahoo!
日本でGoogleの次に使われている検索エンジンです。Yahoo!は、検索エンジンだけでなく、メールやニュースなど様々なサービスを1つのサイトで提供していることが特徴です。ただし、2011年より、Yahoo!はGoogleが提供する検索エンジンを採用しているため、GoogleとYahoo!の検索結果はほぼ同じようなものになります。

③Bing
Microsoftが提供する検索エンジンです。世界的には、Googleに次いで2番目のシェアを誇ります。Bingの動画検索では、検索結果が大きなサムネイルとともに表示され、音付きのプレビュー機能があることが特徴です。また、Bingで検索するとポイントを取得できるという特典もあります。

「検索エンジン」を調べた人はこの用語も調べています

検索エンジンの使用例

「いつも検索エンジンで最新のニュースを検索しています」

検索エンジンではキーワードを入力することで、そのキーワードに関する様々な情報を得ることができます。

「あるキーワードが検索エンジンで検索されたとき上位表示されるようなWebサイトを設計しよう」

検索結果に上位表示されるようにWebサイトを設計することをSEOといいます。Webサイトのコンテンツを充実させたり、検索エンジンにクロールされやすいようなサイト構成にしたりします。

「私は、検索エンジンとしてGoogleよりもYahoo!をよく利用しています」

日本でよく使われている検索エンジンにはGoogleとYahoo!があります。

「検索エンジンにどんなキーワードを入力すれば一番欲しい情報が手に入るかな」

検索エンジンはキーワードからユーザーが欲しい情報を提供します。ユーザー側でキーワードを適切に選んで検索しないと、欲しい情報が得られないかもしれません。

検索エンジンに関係した気になる話題

SEO(検索エンジン最適化)とは

検索エンジンが表示する検索結果において、特定のWebサイトが上位に表示されるよう、Webサイトの構成や内容などを改善していくことをいいます。検索エンジンでの検索結果からサイトへの訪問者数を増やすことで、サイト上でより多くの成果を上げようというのがSEOの主な目的です。

SEOでは、検索エンジンに正しくクロールされることや、検索エンジンがランキングに用いる検索アルゴリズムに対して有利なWebサイトを構築することが重要視されます。そのため、検索エンジンがページをクロールしやすいようにサイトの構成を明確に示したり、オリジナルで有用なコンテンツを充実させたりするといった施策がよくおこなわれます。

検索エンジンが順位付けに用いる「検索アルゴリズム」とは

検索アルゴリズムとは、ある検索キーワードに対し、検索結果に表示するWebページの順位を決めるために検索エンジンが用いるアルゴリズムのことをいいます。Webページのどの要素がどの程度検索順位に影響するかといった、明確なアルゴリズムの内部構成は公開されておらず、日々アップデートが繰り返されているのが一般的です。

例えば、Googleは検索結果の順位決めに重要視する要素として、「title要素にキーワードが含まれているか」「モバイル表示に対応しているか」などといった要素を公開していますが、検索アルゴリズム全体で見ればほとんどの要素は公開されていません。


検索エンジンに関連する記事

この記事がお役に立ちましたら、"いいね!"をお願いします
minweb辞書のIT用語をお届けします