ユーザーインターフェイスとは、よくUIと呼ばれ、ユーザーとコンピュータの間でおこなう情報のやり取りをつなぐためのしくみのことです。コンピュータとユーザーをつなぐ窓口と表現されることもあります。また、UIはコンピュータやオンラインサービスの使いやすさを決定する指標としてよく用いられることがあります。
UIが指すものは、ハードウェアでは、ディスプレイやキーボード、マウスなどを指し、ソフトウェアでは、画面上のボタンをクリックするなどの操作手順や、画面内のメニューやアイコンなどの表示、危険なインストールを告知する警告音などの情報を指します。
UXとは、ユーザーエクスペリエンスのことで、ユーザーが製品やサービスを通じて得られる体験、また、体験後に得られる満足感のことです。UIとUXの間には、UIを改善することで、UXを高めることができるという関係があります。
例えば、顧客満足度の高いショッピングサイトを構築したいとき、売る商品自体の品質はもちろん、商品を選ぶときや注文するときのUI、つまり、webサイトの操作性やデザインをわかりやすく使いやすいものにすれば、顧客満足度を高める、つまり、UXの向上につなげることができます。
UIとユーザビリティの関係
ユーザビリティとは、製品やサービスの使いやすさのことです。webサイトを例にすれば、ユーザーはUIを通じてサイトを閲覧するため、UIを使いやすく設計することで、ユーザビリティの向上を測ることができます。
例えば、webサイトのボタンのデザインを一目で何のボタンかわかるようなデザインにする、つまり、UIデザインの設計を適切におこなえば、ユーザーはそのwebサイトをわかりやすく使うことができるようになる、つまり、ユーザビリティを向上をさせることができます。
オンラインのサービスでUIが重要視される理由とは
UIはオンラインのサービスを提供する際によく重要視されます。UIがなぜ重要なのか、大きく3つの理由を挙げます。
①コンバージョンにダイレクトに関わるからです。優れたUIはユーザーが目的を達成しやすく、興味の持ったユーザーをコンバージョンまでスムーズに導くことができます。ネットショッピングサイトなどでは、商品の購入ボタンのUIを変更しただけで大きく売上を伸ばすことができたという事例もあるほど、UIはコンバージョンに大きく影響を及ぼします。
②サービスの品質に関わるからです。UIの良し悪しはユーザビリティに直結し、ユーザビリティが重要視されるサービスでは、UIによってサービスの質が大きく変化します。例えば、動画配信サイトなどでは、ユーザーにとって使いにくいサービスはより使いやすい類似のサービスに乗り換えられてしまうでしょう。
③インターネット上のサービスは、企業の大小ではなくUI/UXで選ばれる傾向があるからです。現実店舗では、企業規模が大きい企業の資本により、そこに中小企業が入り込むのは難しいことが多いですが、インターネットやスマートフォンのアプリでは、大企業のサイトやアプリもスタートアップのサイトやアプリと同じアプリストアや検索結果に並ぶことがあり、UI/UXによってユーザーが獲得できるか否かが決まります。
優れたUIを作るポイント
優れたUIを作るポイントとして、大きく4つ挙げます。
①具体的なターゲットを設定することです。万人ウケするUIは少ないため、ターゲットによってUIを変える必要があります。
②深層的なユーザーのニーズを理解することです。ユーザー本当は何をしたいのか、真のニーズを汲み取ってUIを設計する必要があります。
③情報の優先順位をつけ、盛り込みすぎないことです。ユーザーのニーズにあった情報や伝えたいものを絞ることで、よりわかりやすいUIにすることができます。
④デザインは一目でわかりやすいものにすることです。何が重要か、どうすれば目的が達成されるのか伝わりやすいものを設計することで、ユーザビリティを向上させることができます。
「UI / ユーザーインターフェイス」を調べた人はこの用語も調べています
「このゲームのUIは悪すぎる、コマンド操作とかしづらすぎるよ」
ゲームを操作するときのUIが悪いと、いくら良いシナリオを用意してもユーザーの満足度は下がってしまいます。ユーザーが快適にゲームをプレイできるよう、UIを設計すると良いでしょう。
「サイトのUIを改善したらコンバージョンが120%になったよ」
webサイトのUIを改善することで、ユーザーのわかりにくさや使いにくさによる離脱率を下げることができ、コンバージョンの向上が見込めます。
「UIデザイナーを雇ってwebサイトを改善してもらおうかな」
UI設計を専門に担当するUIデザイナーもいます。UIデザイナーは、視覚的なデザインだけでなく、ユーザーにとってわかりやすく使いやすいシステムの設計・改善します。
視覚的な操作を可能にする「GUI」とは
GUIとは、ディスプレイでの出力を見ながら直感的に操作ができるUIです。カーソルを動かしアイコンをクリックしたり、ドラッグ&ドロップでファイルなどを操作したりする操作方法のことをいいます。コンピュータにあまり詳しくない人でも視覚的に操作することができるため、現在多くのパソコンやモバイル端末などで使われ、WindowsやMacなどで使われています。
文字によって操作する「CUI」とは
CUIとは、キーボード入力と画面の文字表示のみで操作するコンピュータの操作方法です。コンピュータが誕生した初期段階で、GUIが普及する前に用いられていたUIでもあります。
CUIは使いこなすのが難しく、GUIに比べて直感的な利用ができないという特徴があります。しかし、使いこなすことができれば効率よく操作でき、また、一部の作業も自動化できることから、現在でもコンピュータの専門家や技術者によって利用されています。
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