IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年6月29日

いんぷれっしょん

インプレッション

インターネット広告がディスプレイ上に表示された回数のこと

別名
英字

POINTインプレッションとは

インプレッションとは、リスティング広告やDMP広告など、インターネット広告がディスプレイ上に表示された回数のことで、ユーザーが広告を閲覧した回数を表しています。英語で「印象」や「気持ち」を意味する「impression」が由来で、略して「imp」または「imps」と表記されることもあります。

インターネット広告の効果を測定する際や、インターネット広告の価格を設定する際などに用いられる重要な指標です。

また、TwitterやFacebookなどのSNSの場合、広告だけでなく、通常の投稿が表示された回数も「インプレッション」として表現されます。

インプレッションの重要性

インプレッションは、広告が表示された回数、つまり「ユーザーが広告を閲覧した回数」を表す指標です。広告を出稿し、コンバージョンをより多く獲得するためには、インプレッションを計測し、より効果的な広告運用をおこなうことが重要となります。

コンバージョンを分析する指標の1つに、「コンバージョン率」というものがあります。コンバージョン率とは、広告のクリック数に対してどれほどのコンバージョンを獲得することができたのかを表す指標で、「コンバージョン数÷クリック数×100」で計算することができます。

広告経由でコンバージョンを獲得するためには、ユーザーが広告をクリックし、ランディングページに移動する必要があります。インプレッションを増やし、多くのユーザーに広告を閲覧してもらうことでランディングページに移動する人の数が増え、結果的にコンバージョンの獲得増加につなげることができます。

リスティング広告のインプレッションを増やすポイント

①広告予算を増やす
リスティング広告のインプレッションを増やすポイントの1つとして、広告予算を増やすことが挙げられます。より多くの費用をかけることで、広告の掲載順位を上げたり、より多くの検索キーワードに登録することができます。

②キーワードの入札金額を引き上げる
Googleのリスティング広告では、入札単価によって掲載順位が変動します。1つのキーワードの入札金額を引き上げ、上位表示を狙うことで、インプレッションの増加が期待できます。しかし、入札金額が高くなりすぎると、費用対効果が悪くなってしまう可能性があるので注意が必要です。

③競合が少ないキーワードを入札する
Googleのリスティング広告は、キーワードごとの入札方式を取っているため、人気のキーワードは入札価格が高くなります。競合の少ないキーワードは、少ない金額で広告を上位表示することができるため、コストパフォーマンスよく広告を掲載することができます。また、浮いた予算で別のキーワードを入札し、キーワードの登録数を増やすこともできます。

インプレッションの計算方法

ユーザーがページを開き、広告が1回表示されると、1インプレッションと計測されます。また、1ページに複数の広告が掲載されている場合は、「ページビュー数×広告掲載数」で計算することができます。

例えば、ページビュー数が10、そのページに広告が3つ掲載されている場合、インプレッション数は30となります。

ただし、メディアによって定義が異なる場合があるので注意が必要です。

インプレッションを用いた「インプレッション課金型広告」とは?

インプレッション課金型広告とは、インプレッションをベースにした広告の課金方法のことで、インプレッション数に対して課金されるシステムとなっています。

あらかじめインプレッション数が決められており、その回数に達するまで広告が掲載されることが保証されています。広告単価の指標は「CPM(Cost Per Mille)」で、1000インプレッションごとに取引されます。

インプレッション課金型広告は、インプレッション数を入札することになるため、インプレッション数を増やすことを目的としている広告掲載において非常に有効です。また、あらかじめ決められた回数の広告表示が保証されているため、無駄なコストを省くことができます。

インプレッションの使用例

「インプレッションは重要だ」

インプレッションは、コンバージョン数やクリック数に影響を与えるため、非常に重要です。コンバージョン率やクリック率が高いということは、広告効果が高いということを意味しています。

「この広告のインプレッションは何回か?」

インプレッションとは、広告がディスプレイ上に表示された回数のことで、広告が掲載されたページをユーザーが開くことでカウントされます。

「広告予算を増やしてインプレッション獲得を狙う」

広告予算を増やし、リスティング広告の入札金額を引き上げることで、広告の上位表示を狙うことができます。これにより、インプレッションの獲得や、クリック率の向上を狙うことができます。

「インプレッション課金型広告を出稿しよう」

インプレッション課金型広告では、あらかじめ決められた回数の広告表示が保証されているので、無駄なコストをかけることなく、広告を出稿することができます。

インプレッションに関係した気になる話題

インプレッションとページビューの違い

「インプレッション」と似た言葉に「ページビュー(PV)」があります。

インプレッションとは、広告がディスプレイ上に表示された回数を表す指標です。これに対し、ページビューとは、特定のページがディスプレイ上に表示された回数のことを指します。

インプレッションとページビューは、必ずしも一致するとは限りません。1ページに複数の広告が掲載されている場合、ページビューは1ですが、インプレッションは掲載されている広告の数となります。例えば、1ページに3つの広告が掲載されている場合、ページビューは1、インプレッションは3となります。


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