IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年3月14日

どめいんねーむさーば

DNSサーバー / ドメインネームサーバー

インターネット上でドメインを運用するために必要なサーバ

英字

POINTDNSサーバー / ドメインネームサーバーとは

ドメインネームサーバー(DNSサーバー)とは、インターネット上でドメインを運用するために必要なサーバーのことです。ネームサーバーや DNSサーバーとも呼ばれることがあります。ドメインネームサーバーはインターネットに接続されたコンピューターのIPアドレスとドメイン名を結びつける役割を担っています。

ドメインネームシステム(DNS)とは

ドメインネームシステム(DNS)とは、インターネット上のドメイン名に対応するIPアドレス情報を管理・運用するシステムのことです。

ドメイン名を入力すると、DNSサーバーへ問い合わせをおこない、そのドメインをもつ IPアドレスを検索する”名前解決”(ドメイン名から対応するIPアドレスを求めたり、IPアドレスからドメイン名を求めること)をおこない、その結果としてWebサイトが表示されたり、メールが届いたりしています。簡単にいえば、DNSはドメイン名、ホスト名に対するIPアドレスを教えてくれるシステムです。

ドメイン名から、IPアドレスなどといった必要な情報を得る(名前解決)ために、ネットワーク上で情報を提供する仕組みがDNSであり、 それを運用するために必要なサーバーのことをドメインネームサーバーと言います。

ドメインとは

ドメインとは、インターネット上に存在するコンピューターやネットワークを識別するための名前のことです。ネット上における「住所」のような役割を持っています。ドメインがなければWebサイトを公開することはできません。

例: ホームページの場合  例:メールアドレスの場合
http://www.minweb.com/    info@minweb.com

minweb.comがドメイン名であり、ドメイン名の前にある「www」のような文字列はホスト名と呼ばれています。

IPアドレスとは

IPアドレスとは、主にインターネット上に接続された機器が持つ番号のことを指します。
IPアドレスの役割は、ネットワーク上でデータのやり取りをおこなう際、通信相手を間違わないように機器を識別することです。IPアドレスは「209.623.184.353」のような「.」(ドット)で区切られた数字の羅列で成り立っています。

ドメインネームサーバの仕組み

ここではドメインネームサーバの仕組みの例を紹介します。
①PCがDNSキャッシュサーバに、ドメイン名でアクセスする
②DNSキャッシュサーバーがDNSルートサーバーに、名前解決 (ドメイン名に対応するIPア ドレスは何か) をおこなう
③DNSルートサーバーがDNSキャッシュサーバーに、管理情報(ドメイン名に対応するIPア ドレスは何か) のあるDNSサーバーを知らせる
④DNSキャッシュサーバーが管理情報のあるDNSサーバーに、ドメイン名に対応するIPア ドレスを問い合わせる
⑤DNSサーバはこの問い合わせの回答としてDNSキャッシュサーバーに、IPアドレスを送 る
⑥DNSキャッシュサーバーはPCに、IPアドレスを回答する
⑦PCはIPアドレスでWebサイトにアクセスし、ブラウザ上にWebサイトが表示される

DNSキャッシュサーバーとは

DNSキャッシュサーバーとは、利用者からある特定のドメイン名の”名前解決”の問い合わせを受け付け、該当するドメイン名を管理するDNSサーバーへの問い合わせを(利用者の代わりに)おこない、その結果を利用者に返答するコンピュータやソフトウェアのことを指します。

DNSルートサーバーとは

DNSキャッシュサーバーが最初に問い合わせをする、ドメイン名の最上位階層の情報を管理するサーバーです。このサーバーは世界中に13箇所用意されており、それぞれ異なる主体が管理していますが、互いにデータを複製しあって問い合わせに対して同じ情報を返答するよう管理されています。

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DNSサーバー / ドメインネームサーバーの使用例

「“DNSサーバが応答していません”という表示が出てページを開けなくなった」

この原因として主に3つ挙げれます。①使用しているデバイス(PC・スマホ・タブレット等)がインターネットに接続できなくなっている。②インターネットに接続されているがDNSサーバーに接続できていない。③DNSサーバーがダウンしている。

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ドメインネームサーバー(DNS)の設定方法

ドメインネームサーバーを新規に設定する方法は主に2種類あります。
①ドメイン登録サービスのDNSを利用する方法
②レンタルサーバーのDNSを利用する方法

①のケースでは
⇒ドメイン登録サービスのコントロールパネルのDNSサーバー欄に、ドメイン登録業者の  DNSサーバー名を入力します。次にドメイン登録業者のコントロールパネルに、DNSレ コードを入力することで設定できます。

②のケースでは
⇒ドメイン登録業者のコントロールパネルのDNSサーバー欄に、レンタルサーバー業者が指 定するDNSサーバー名を入力します。その次にレンタルサーバー業者のコントロールパネ ルに、DNSレコードを入力することで設定できます。

DNSレコードとは

DNSサーバーは、DNSレコードを設定して動かします。ここでは代表的なDNSレコードを5つ紹介します。
①A・・・ホスト名+ドメイン名にIPアドレスを関連づける
②CNAME・・・ホスト名+ドメイン名の別名のものに転送する
③NS・・・別のDNSサーバーに処理をさせる
④MX・・・ホスト名+ドメイン名でメールが使えるようにする
⑤TXT・・・認証などができるようにする

ドメインネームサーバ(DNS)のパソコンでの確認方法

DNSの設定後、インターネット上に反映されるまでに一般的に24時間〜72時間はかかると言われています。設定したDNSがきちんとインターネット上に反映されたか確認をおこなうには、Windows10やMacの場合、「コマンドプロンプト」というツールから確認できます。

ここではWindows10の具体的な確認方法を紹介します。
①スタートメニュー → すべてのアプリ → Windowsシステムツール → コマンドプロンプト より、「コマンドプロンプト」画面を表示します。
②「コマンドプロンプト」画面でnslookup www.minweb.comと入力します。
 ※ホスト名がwww、ドメイン名がminweb.comの場合
③「Address」欄に表示されたIPアドレスを確認します。この際、新規に設定したIPアド  レスが表示されたら反映が完了しています。


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