IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2019年12月20日

さぁす

SaaS / サース

クラウドで提供されるソフトウェアのことです。

英字

POINTSaaS / サースとは

SaaS(さあす)は、「Software as a Service」の略です。直訳すると「ソフトウェアをサービスとして提供する」という意味になります。

ソフトウェアのデータはサーバー側(提供する側)にあるので、ユーザーはソフトウェアをインストールする必要がなく、クラウド経由でアクセスし、その機能を利用することができます。GmailやMicrosoft Office 365、Twitter、Dropbo、Skypeなどの有名なサービスもSaaSです。

SaaSのほかにも、ビジネスで有用なサービスとして、ソフトウェアの起動・開発プラットフォームを提供する「PaaS(ぱーす)」、ITインフラをサービスとして提供する「IaaS(いぁーす/あいあーす)」、デスクトップを提供する「DaaS(だーす)」などがあります。これらのサービスの総称として「XaaS(ざーす)」という言葉もあります。

SaaSの主なメリット

SaaSを導入することで、インターネット環境があれば媒体問わずアクセスが可能であり、複数で管理・編集をおこなうことができます。
ソフトウェアをサーバー経由で利用できるため、ブラウザから利用することができます。
また、システム導入のために、ハードウェアやミドルウェアの購入・設定する必要がなく、更新や運用も簡単におこなうことができます。

ASPとの違い

ASPは「Application Service Provider」の略で、インターネットを通じてソフトウェアを利用できるクラウドサービスを提供している「提供者(事業者)側」のことを指します。
SaaSはインターネットを通じて提供されるクラウドサービスであるソフトウェアそのものを指します。クラウドサービスの「ソフトウェア」「提供者(事業者)側」であることが主な違いになります。

クラウドとは

「クラウドコンピューティング」「クラウドサービス」の略です。
サーバーにあるデータやソフトウェアなどをインターネット経由でサービスとして提供する形態のことです。クラウドには様々なサービスが存在しますが、その仕組みは主に「SaaS」、「PaaS」、「IaaS」の3つに分類することが可能です。

PaaS(パース)とは

PaaSは「Platform as a Service」の略で、直訳すると「(ソフトウェアの起動・開発)プラットフォームをサービスとして提供する」という意味です。アプリケーションを実行するためのプラットフォームをインターネットを介して提供するサービスのことを指します。
PaaSは、データベースやプログラムの実行環境がすでに用意されていて、自らプラットフォームを構築する(OSのインストール/ネットワークの設定/サーバーの設置など)場合に比べ、メンテナンスを含めたコスト削減や手間を省くことができる特徴があります。

IaaS(イァース・アイアース)とは

IaaSは「Infrastructure as a Service」の略で、直訳すると「(IT)インフラをサービスとして提供する」という意味になります。
仮想サーバーやハードディスク、ファイアーウォールなどのインフラをインターネット上で提供している仕組みです。

IaaSの特徴は自由度の高いアプリやプラットフォームが作成可能であることです。OS(オペレーティングシステム)やミドルウェアなどを自由に選択できます。一方、ほかのクラウドに比べて自由度が高い分、開発にはより専門的な知識が必要になります。

SaaS / サースの使用例

「Google AppsやDropboxなど、代表的なSaaS」

他にもブログサービス、Salesforceなどのサービスなども含まれます。

「Vartical SaaS(バーティカル・サース)とは」

業界特化型SaaSとも呼ばれ、その名の通り1つの業界に特化して導入されるソフトウェアサービスのことを指します。近年、注目を浴びているサービスであり、日本でも建築、リーガル、保険、食品工場、歯科医院、薬局、ホテル、国際物流などの業界で、Vertical SaaS企業が次々と誕生しています。

「PaaSって具体的にはどんなサービスがあるの?」

代表的なものでGoogle App Engine、Windows Azureなどがあります。

「クラウドとSaasの意味は一緒ですか?」

Saasはソフトウェアサービス(アプリケーション)の提供形態の一つです。
クラウドはもっと大きな意味でのコンピュータの利用形態の一つです。
基本的にはネット上のどこかにあるコンピュータ資源を時間単位や利用量単位で課金して使用する形態です。

SaaS / サースに関係した気になる話題

Google AppsやDropboxなど、代表的なSaaS

Google Appsは、Googleが提供するアプリケーションパックです。
主にGmail、Google カレンダー、ハングアウトなど多くのアプリケーションがパッケージ化されています。

Dropboxは、Dropbox, Inc.が提供するオンラインストレージサービスです。
パソコンやスマホなど多くの端末に対応し、シンプルな操作と共有の自由度の高さからストレージサービスの中でも特に高く評価されているツールです。

Horizonal SaaS(ホリゾンタル・サース)とは

業界を問わずマーケティング、営業、ホームページ、開発などの企業内の業種、機能に特化したソフトウェアサービスのことです。
代表的なものとしてSalesforce、Workday、Githubなどが該当します。


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