IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2019年12月23日

さーば

サーバ / Server

サービスや機能を提供するコンピュータやソフトウェア

英字

POINTサーバ / Serverとは

サーバ(server)とは、クライアントの要求に対しサービスや機能を提供するコンピュータやソフトウェアのことをいいます。ソフトウェアとしてのサーバには、ブラウザを介してwebサイトの情報を提供するwebサーバや電子メールを使用するためのメールサーバなど、用途に応じて様々な種類があります。また、このソフトウェアを使うことができるコンピュータもサーバと呼ばれます。ソフトウェアのサーバと区別して、コンピュータとしてのサーバをサーバ機と呼ぶこともあります。

クライアント・サーバシステムとは

クライアント・サーバシステムとは、コンピュータをサービスや機能を提供するサーバとサービスや機能を受け取るクライアントをネットワークで結び、クライアントからの要求をサーバが応える形で処理を進めるシステムです。一般に、高性能なコンピュータをサーバにデータベースなどを保存して用い、複数のクライアントが共同でそのサーバを利用します。クライアントはデータを要求する・受け取るといった簡単なプログラムのみで、サーバの高性能な機能を利用することができるというメリットがあります。

サーバの種類(webサーバ、メールサーバ、DNSサーバ、FTPサーバなど)

ソフトウェアとしてのサーバの種類は、用途に応じて様々な種類があります。
webサーバは格納したwebサイトの情報をブラウザを介して提供し、webサイトを世界中で見ることができるようにするサーバです。また、電子メールを使用するためのサーバとしてメールサーバがあります。自分に届いたメールは一旦メールサーバ上に保管され、クライアントが見たいときにメールサーバにアクセスしメールを見ることができる仕組みです。他にも、IPアドレスをドメインに変換するDNSサーバや、webサーバーにファイルの送受信をするために用いられるFTPサーバというものもあります。

サーバ機の種類(タワーサーバ、ラックサーバ、ブレードサーバなど)

コンピュータとしてのサーバ機の種類は、タワーサーバ、ラックサーバ、ブレードサーバの大きく3種類に分けられます。タワーサーバは、単体で独立した形状で、サイズが平均的なデスクトップと同程度で、複数台設置することには向きません。ラックサーバは、ラック内にサーバを積み重ねて設置するため設置面性をスペースを節約することができます。複数台サーバの設置が必要な場合に向いています。ブレードサーバはこの3種類のうち最もコンパクトに設計されたサーバです。小さく設計されているため、スペースだけでなく消費電力を抑えることもできます。

自社サーバとレンタルサーバの違い

サーバを利用するには、大きく2種類の方法があります。
自社サーバでは、自分で購入したサーバ機にソフトウェアをインストールしてサーバを利用します。自社サーバでは自分の好きなように利用設定ができるというメリットと、本体購入費や電気代、メンテナンスの手間がかかってしまうというデメリットがあります。
レンタルサーバは、自社サーバに対し、業者に利用料金を払ってサーバを借りて利用します。自分で環境設定ができないなど利用する上での自由度が下がるメリットがありますが、レンタル費用が安く24時間業者がセキュリティ管理を行っているため安全であるメリットがあります。

サーバ / Serverの使用例

1サーバが重いんだけど何が原因かな

サーバが重いとは、サーバーの処理速度が落ち、サイトの読み込みや処理に時間がかかることをいいます。サーバーが重くなる原因として、1つのサーバにアクセスが集中したことなどがあります。

2ホームページを作るにあたってレンタルサーバを利用しようかな

サーバを利用したいとき、レンタルサーバを借りて利用する場合があります。レンタルサーバは比較的安く、運用も簡単であるという特徴があります。

3ただいまサーバメンテナンス中です

利用したいサーバがメンテナンス中で使えないときによく使われます。サーバのソフトウェアの更新や修正などを理由にメンテナンスが行われることが多いです。

4自社サーバをオフィス用に買おう

自社サーバを購入し、オフィスに設置するという意味です。買うときはサーバ機の性能だけでなく、オフィスのスペースやサーバ機の騒音なども注意を払って買いましょう。

5サーバ選びは慎重にしたいね

サーバが利用目的に沿わないものだと、サービスや機能が思うようにユーザーに提供できない可能性があります。無駄なコストをかけないためにも、慎重にサーバを選ぶことが必要です。

サーバ / Serverに関係した気になる話題

レンタルサーバの種類(共用サーバ、専用サーバ、VPS、パブリッククラウドなど)

レンタルサーバには様々な種類があり、ここでは共用サーバ、専用サーバ、VPS、パブリッククラウドの4種類について述べます。
共有サーバは複数のユーザーが1つのサーバを共有して使用するもので、専用サーバは自分だけの1台のサーバをレンタルするものです。他にも、VPSというコンピュータにインストールされたOSにユーザーごとにサーバが割り当てられて利用できる仮想サーバや、パブリッククラウドという複数のサーバを借りて自由にサーバのスペックなどを選んで利用できるものもあります。

レンタルサーバ選びのポイント

サーバによって料金や特徴が異なるため、利用目的によって各サーバの料金や特徴を抑えたサーバ選びが必要です。
例えば、上記の4種類のレンタルサーバで比較すると、一般的には共用サーバが最も安く、次にVPS、その次に専用サーバという順で料金が高くなります。パブリッククラウドに関しては、使うスペックなどによって料金が変わります。また、共有サーバは同じサーバを利用する他のページにアクセスが集中した場合、自分のページまで重くなってしまうことがあるという特徴があります。これに対し、専用サーバは利用料金が比較的高い分、性能が高く利用する上での自由度も高いという特徴があります。


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