スマートテレビとは、インターネットに接続できる多機能テレビのことです。
スマートテレビでは、通常のテレビ番組を視聴するだけでなく、インターネットにつなぐことで、Webサイトの閲覧やSNSの利用、オンライン動画配信サイトの動画視聴など、様々な機能を利用することができます。
また、他のIoT家電と連携することで、スマートテレビによって家中の家電を操作し、スマートホーム(より安心で快適な生活を提供する住宅)を実現することも考えられています。
ただし、セキュリティに問題があるスマートテレビも多いため、スマートテレビを利用する場合は、セキュリティ対策をおこないながら注意して使用したほうが良いでしょう。
スマートテレビでできることを5つ挙げます。
①オンデマンド放送や動画配信サイトの動画を見ることができる
テレビをインターネットにつなぐことで、今までスマホやPCで見ていたオンデマンド放送やYoutubeなどのネット動画を、大きなテレビの画面で見ることができます。
②Webブラウザ機能やSNSがついている
スマートテレビにはブラウザが搭載されているため、パソコンやスマホと同様にWebサイトの閲覧やSNSの利用が可能です。
③アプリをインストールすることで機能を拡張できる
ゲームアプリや通販アプリ、カラオケアプリなど、様々なアプリケーションをインストールすることで、さらに便利な機能を追加することができます。
④スマートフォンやタブレットとの連携
スマートテレビとスマートフォンやタブレットを連携させることで、スマートフォンやタブレットの画面を大画面で体験したり、スマートフォンやタブレットを使ってスマートテレビを操作することができます。
⑤IoT家電との連携
IoT家電と連携することで、スマートテレビ上ですべての家電の操作や管理をすることが目指されています。例えば、冷蔵庫の温度を調節したり電子レンジに料理メニューを送ったりすることもできます。
スマートテレビのセキュリティ問題
スマートテレビでは、インターネットにつなぐことで生まれるセキュリティリスクに注意が必要です。ここでは、スマートテレビのセキュリティ問題を3つ挙げます。
①盗撮・盗聴
スマートテレビにはカメラとマイクが搭載されているものがあり、脆弱性のあるスマートテレビでは、インターネットを通してそのカメラの映像やマイクの音声が盗撮・盗聴されてしまう可能性があります。
2013年に発売されたサムスン製スマートテレビのいくつかのモデルでは、テレビの内蔵カメラとマイクを遠隔操作できることが研究者により発表され、話題になりました。
②テレビ経由でIoT機器やアプリの乗っ取り
スマートテレビのセキュリティが甘いと、スマートテレビが攻撃され、そのネットワーク内にあるIoT機器やアプリケーションを乗っ取られてしまう可能性があります。乗っ取られてしまうと、不正なアプリをテレビにインストールされてしまったり、他の家電に保存されていた個人情報が盗まれてしまうリスクがあります。
③サイバー犯罪に利用される
IoTマルウェアによって攻撃者に乗っ取られ、DDoS攻撃(多数の機器から特定のネットワークやコンピュータに大量のリクエストを送信し過剰な負荷をかける攻撃)に利用される可能性もあります。こういった攻撃の踏み台になっていることは、自分では気がつくことが難しいので注意が必要です。
スマートテレビを利用する際におこなうべきセキュリティ対策とは
スマートテレビを利用する際におこなうべきセキュリティ対策として、4つ挙げます。
①スマートテレビとその周辺機器のセキュリティ設定を見直す
攻撃者がスマートテレビの攻撃をする場合、家庭用のWiFiルーターを経由することが一般的です。そのため、スマートテレビだけでなく、WiFiのルーターも、初期状態のパスワードを推測されにくいパスワードに変更しておきましょう。
②IoT機器が接続するネットワークのセキュリティ設定を確認する
IoT機器を利用した犯罪に巻き込まれないよう、使わないIoT機器のインターネット接続を切断したり、IoT機器が接続するネットワークに外部からアクセスできないようにするなどの対策をしましょう。スマートテレビに限らず、対策を講じておくことが重要です。
③アップデートを頻繁におこなう
スマートテレビの制御用ソフトウェアやOSのアップデートを頻繁におこない、常に最新の状態にしておきましょう。古いバージョンのソフトウェアやOSを使い続けると、攻撃される可能性が高まります。
④セキュリティ対策製品を利用する
ウイルスバスターなどのセキュリティ対策製品を購入し利用することで、比較的簡単にセキュリティ対策をおこなうことができます。
「スマートテレビ」を調べた人はこの用語も調べています
「スマートテレビを買ってもらった!大画面でオンデマンド放送が見れるね」
スマートテレビは、今までスマートフォンやタブレットで見ていた動画配信サイトのネット動画やオンデマンド放送を大画面で見ることができます。
「スマートテレビで冷蔵庫やエアコンの操作ができます」
スマートテレビでは、IoTに対応した家電と連携し、操作することができます。例えば、冷蔵庫の温度の調節やエアコンの電源オンオフなど、様々な操作が可能です。
「スマートテレビを買うなら、セキュリティに注意しないといけないね」
インターネットにつなぐことで従来のテレビよりも便利な機能が増えた反面、プライバシーやセキュリティの問題に注意が必要になりました。セキュリティ対策はしっかりおこないましょう。
「スマートテレビでテレビ電話しようよ」
アプリなどをインストールすれば、スマートテレビに搭載されたカメラやマイクを利用してテレビ電話をすることも可能となります。
スマートテレビの製品例
スマートテレビの製品例として3つ挙げます。
①Apple TV
Apple TVは、Apple社が開発・販売するスマートテレビです。LANを通じてパソコンやスマートフォンとテレビを接続することで、iTunesに保存したビデオやコンテンツを視聴することができます。また、iTunes Storeに接続することで、Youtubeなどを見ることもできます。
②Android TV
Android TVは、Googleが提供するAndroidを搭載したスマートテレビのプラットフォームです。有名な製品名としてはSONYのBRAVIA(ブラビア)や、シャープのAQUOS(アクオス)などが挙げられます。
③VIERA
VIERA(ビエラ)は、パナソニック製のスマートテレビです。他のスマートテレビよりも映像が美しいことが特徴です。
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