IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2019年12月22日

りたーげてぃんぐ

リターゲティング広告

主にyahoo!リスティング広告で運用される「追従型広告」のこと

別名
英字

POINTリターゲティング広告とは

リターゲティング広告とは、インターネット広告の手法の一つで、過去に商品やサービスに対して興味を持ってくれたユーザーに対して再び広告を表示する「追従型広告」のことを指します。広告媒体によって名称が異なる場合がありますが、主にyahoo!リスティング広告で運用される「追従型広告」がリターゲティング広告と呼ばれています。

不特定多数ではなく、過去に商品やサービスに興味を持ったユーザーをターゲティングするので、比較的CVに至る確率が高い特徴があります。一方、繰り返しすぎるとユーザーに不快感を与えてしまいネガティブな要因になる可能性があります。

サイトを一度訪れたユーザーに広告を表示するメリット

リターゲティング広告を運用する主なメリットは、過去にサイトを訪れた「見込み客」に対して再アプローチできることです。Webサイトをはじめて訪れたユーザーのうち、ほとんどがCVしないまま離脱すると言われています。

この理由として、
①購入すべきが一度検討したい
②他社製品と比較検討したい 
③広告を見て興味を持ったが購入するほどではない
主に上記の理由が考えられます。

ケースにもよりますが、すぐに購入に結びつかなくても、時間が経つにつれ購買意欲が高まるユーザーがいます。ユーザーの購入意欲が高まったタイミングでリターゲティング広告を出稿するとよいでしょう。

リターゲティング広告のデメリット

リターゲティング広告の主なデメリットは2つあります。

・新規顧客開拓には不向き
リターゲティング広告は、過去に商品やサービスを認知してくれたユーザーに対しては有効なケースが多いですが、新規顧客開拓には不向きです。
リターゲティング広告を配信する場合、合わせて認知度向上を目的とした広告も配信するのが有効です。

・過度なリターゲティングによる印象の悪化
リターゲティング広告は、同じユーザーに再アプローチできることが特徴ですが、あまりに広告がしつこいとユーザーからの印象が悪くなってしまう可能性があります。対策としては「フリークエンシーキャップ」「リークエンシーコントロール」の設定をおこなうことが有効です。

リターゲティングは比較検討期間が長い商材と相性が良い

比較検討期間が長い商材とは主に、高額な商品、内容がデリケートな商品、B to Bの商材などが当てはまります。「見込み客」は、比較的検討に時間をかける傾向にありますが、その中でも特に上記の商材は長い検討期間を要するケースが多いです。

リターゲティングは適度にユーザーと接触できるので、ユーザーとのつながりを保つことが可能です。アプローチし続けることで潜在意識に商品情報を刷り込み、ユーザーが商品を購入しようと思った時、競合にCVを持っていかれるという状況を防ぐことができる可能性があります。

このように検討期間が長い商材ではリターゲーティングは有効であると言えます。

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リターゲティング広告の使用例

「リターゲティング広告を出稿したら、成約率が上がった」

リターゲティング広告は、過去に商品やサービスに興味を持ったユーザーに再アプローチするので、比較的成約率が高いと言われています。

「リタゲ広告を配信したら、口コミにネガティブな内容が書かれるようになった」

リターゲティング広告を同じユーザーに節度なく配信していると、ユーザーから嫌われてしまう要因になります。

「リターゲティング広告を運用する際は、リーセンシーコントロールの設定をしておこう」

リーセンシーコントロールとは、、同一のユーザーに任意の期間に見える回数をコントロールする広告機能の一つです。

「バナー広告と合わせてリターゲティング広告を配信しよう」

GoogleやYahoo!などが提供しているバナーやディスプレイ広告でもリターゲティング広告は活用可能です。ほかにも様々な広告メニューと合わせて使うことができます。

リターゲティング広告に関係した気になる話題

リターゲティング広告の例

例えば、ウォーターサーバーの購入を考えているユーザーが、インターネット検索でとAブランドのウォーターサーバーを見つけたとします。しかし、そのユーザーは他のブランドのウォーターサーバーも見てみようと考え、そのWebページを離脱しました。後日、そのユーザーは別のWebサイトの広告でA商品が掲載されているのを見て、AのWebサイトを再び訪問し、ウォーターサーバーを購入しました。

このケースにおけるリターゲティング広告は、別のWebサイトに掲載されていた広告のことを指します。一度、興味を持ったユーザーにアプローチすることは、CVにつながりやすい傾向にあります。

リターゲティング広告を運用する際に覚えておくと便利な用語

ここでは覚えておきたい用語を2つほど紹介します。

・フリークエンシー
フリークエンシーとは、Web広告におけるユーザ1人あたりの広告に接触した頻度を示す指標です。ユーザに対して広告を何回表示させるのか、1日1回、1時間に1回など、媒体によってはもっと細かく設定できたりします。また、「フリークエンシーキャップ」と呼ばれる同じユーザーに広告を表示させる上限回数を設定できる機能があります。フリークエンシーキャップを設定しておくことで、同じユーザーに何度もしつこく広告を表示させ続けることを防ぎます。

・リーセンシー
リーセンシーとは、ユーザーに広告を配信する間隔(どの程度日数が経過しているか)のことです。リターゲティング広告を出稿する最適なリーセンシーは扱っている商材にもよりますが、多くの場合最初の訪問が3日前のユーザーと1ヶ月前のユーザーでは、3日前に訪れたユーザーの方が購入する確率は高いと言われています。


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