IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年3月14日

でぃーえすぴーこうこく

DSP広告 / Demand Side Platform Ad

DSPを通じて配信されるディスプレイ広告

英字

POINTDSP広告 / Demand Side Platform Adとは

DSP広告とは、広告主側のプラットフォームであるDSP(Demand Side Platform)を通じて配信されるディスプレイ広告を指します。特徴としては、広告主が狙いたいがGoogle広告などではセグメントできないような属性のターゲットユーザーに対して、リアルタイムに広告枠の入札ができることや手間なく多くのメディアに配信できる事が挙げられます。

 

DMPとは

DMPとは、Data Management Platformの略でユーザー個人を特定できない形で、年齢、性別、居住地、家族構成、職業といったデータを収集・管理・活用するためのツールです。DSP広告では、各DSPが持つオリジナルのDMPから、サイトを訪れたユーザーの中からインプレッションのあった属性を分析して出稿条件と照らし合わせます。

SSPとは

SSPとはSupply Side Platformの略で、メディア側の広告効果を最適化するプラットフォームのことで、広告主側のツールであるDSPとは対を成すものです。

DSP広告のメリット

DSP広告のメリットは大きくターゲットユーザーにピンポイントでフォーカスしてアプローチできることや類似ユーザーにもフォーカスできること、広告効果が最適化されるが挙げられます。

DSPのデメリット

DSPのデメリットは大きく、初期費用と最低利用金額が高額であることやサービスごとの独自性を理解する必要があること、広告の配信先が不透明な事が挙げられます。特に独自性に関しては、多くのDSP広告サービスがあるので、自社に最適なサービスを各社の配信先やアルゴリズム、データを比較し選択する事は困難と言えます。

DSP広告の流れ

ユーザーがサイトを閲覧し、サイトがユーザーの情報とともにSSPに広告をリクエストします。SSPは提携するDSPにユーザー情報を提供し、入札のリクエストをします。各DSPはユーザーがターゲットにあっていれば入札し、SSPは受け取った入札額の中で最高額の広告をサイトに通知します。その後、落札したDSpに対して、広告配信のリクエストを送り、DSPから広告が配信されることで広告が表示されます。

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DSP広告 / Demand Side Platform Adの使用例

「DSP広告の入札は誰がいつやっているんだい」

DSP広告における入札方法はRTB(Real Time Bidding)と言われる仕組みで行われているため人が行う必要はありません。RTBが行われるは、ユーザーが広告のあるwebサイトに訪れてからです。ユーザーの情報を獲得し、各DSPに送り各DSPがSSPに入札するまでにはわずか0.1秒と言われています。

「DSP広告の課金方式を最適化する事でコストを抑えよう」

DSP広告の課金広告は大きくCPM課金とCPC課金のふたつがあります。DSP広告はCPM課金が主流となっています。クリック率が低いほど1クリックあたりの単価も安くなるので、コンバージョンが明確な場合はCPM課金の方がコストを抑える事ができると言えます。CPM課金は1000回表示されるごとに課金されるので、多くのユーザーと広告を接触させる事が目的なブランディングに向いています。

「DSP広告サービスを提供している会社に連絡をしよう」

DSO広告サービスを行っている会社の代表例としては、株式会社フリークアウトや株式会社マイクロアド、株式会社クロスリスティングなどが挙げられます。DSP広告会社を選ぶ際には、アルゴリズム型や運用型といった運用方法や課金方法などを軸に検討すると良いと言われています。

DSP広告 / Demand Side Platform Adに関係した気になる話題

オーディエンスターゲティング

オーディエンスターゲティングとは、広告を広告枠に出稿するのではなく、人に出稿する手法です。具体的には、サイトへの訪問履歴や商品の購入履歴などからユーザーのデータに基づき個々に異なる内容の広告を出稿します。

アドネットワーク

アドネットワーク(Ad Network)とは、複数の広告媒体を集めて広告配信ネットワークを作り、それらの媒体上で広告を配信する手法です。アドネットワークによって多くのトラフィックが期待できる事と業務の効率化を計る事ができます。一方で、掲載場所がわからないというデメリットもある。


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