IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年6月29日

ぽすとくりっく

ポストクリック

クリックした時点でコンバージョンに繋がらなくても、のちにコンバージョンに繋がった場合の広告効果

POINTポストクリックとは

ポストクリックとは、広告をクリックしてリンク先に飛んだあとのユーザーの行動のことで、クリックした時点ではコンバージョンに繋がらなくても、のちにコンバージョンに繋がった場合の広告効果のことを指します。
最近のWebマーケティングでは、広告を評価する際、広告がクリックされた当日はコンバージョンに至らなくても、数日後にコンバージョンに至った場合は、間接的な効果があったと見なされる傾向があります。このような間接的な効果のことを「ポストクリック効果」「間接広告効果」といい、間接的な広告効果を測定・分析することを「ポストクリック分析」といいます。

ポストクリックの重要性

ポストクリックを無視し、直接的にコンバージョンに貢献した場合のみを広告効果と捉えることは、かえって適切な広告運用に繋がりにくくなる可能性があります。直接的にはコンバージョンに繋がっていなくても、間接的にコンバージョンに貢献している場合があるからです。
例えば、検索結果に表示された広告をクリックした後、社名や商品名で改めて検索し、コンバージョンに至った場合が挙げられます。他にも、ユーザーが広告をクリックした際にリンクをお気に入りに登録し、出稿した別の広告を見たことでそれを思い出し、お気に入りからアクセスしてコンバージョンに至った場合なども考えられます。
ポストクリックを考慮せずに、直接的な効果のみをベースに広告を出稿してしまうと、広告効果が高かった広告を減らしてしまう可能性があります。広告の最適化を図る上では、ポストクリックも重要な要素の1つとなります。

ポストクリックの課題

ポストクリックにおいて、広告とコンバージョンの正確な因果関係を把握することは非常に困難です。
例えば、広告をクリックしたユーザーがその時点ではコンバージョンに至らず、のちに実店舗で商品を購入した場合、広告効果として計測することはできません。また、複数の広告を経由してコンバージョンに至った場合、どの時点の広告が最もコンバージョンに貢献したかはユーザーによって異なるため、一概に判断することはできません。
このように、ポストクリック効果を正確に計測することは難しいため、注意が必要です。

ポストクリック分析とは?

ポストクリック分析とは、コンバージョンに至ったユーザーがそれまでに接触した広告やWebサイトなどを調べることで、直接コンバージョンには繋がっていないものの、ユーザーの行動に影響を与えたページを分析することです。
具体的には、バナー広告や検索行動などの流入行動や、Webサイト内のサイト内行動などを調査・分析します。また、コンバージョンに至ったユーザーのユーザー情報とコンバージョン内容を関連付けることで、利用者全体の傾向を把握することもできます。

「ポストクリックコンバージョン」と「ポストビューコンバージョン」

「ポストクリックコンバージョン」とは、広告がクリックされた後、コンバージョンに至った数を指します。通常、cookieの有効期限は30日に設定してあります。この場合、広告がクリックされてから30日以内のコンバージョンであれば、広告のポストクリック効果が認められます。
これに対し、「ポストビューコンバージョン」とは、広告が表示されてコンバージョンに至った数のことを指します。

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ポストクリックの使用例

「ポストクリック効果を測定しよう」

コンバージョンに至ったユーザーがそれまで接触した媒体を把握することで、ユーザーの行動に影響を与えたページを分析し、ポストクリック効果を測定することができます。

「ポストクリックコンバージョンを計測する」

ポストクリックコンバージョンとは、広告がクリックされた後にコンバージョンに至った数のことです。cookieの有効期限を変更することで、ポストクリック効果が認められる期間を設定することができます。

「ポストクリックを分析して、広告運用の最適化を図ろう」

ポストクリックを分析することで、広告効果の高い広告媒体を把握することができます。ポストクリック分析によって得られた情報をもとに広告運用を見直すことで、広告運用の最適化を図ることができます。

「この広告はポストクリック効果が高い」

直接コンバージョンには繋がっていなくても、ポストクリック効果が高い場合、その広告の広告効果は高いといえます。

ポストクリックに関係した気になる話題

ポストクリックと混同しがちな「ポストインプレッション」

ポストインプレッションとは、ポストクリック同様、広告効果に関する用語の1つで、広告を閲覧した後のユーザーの行動を指します。広告を閲覧した時点ではクリックなどの行動を起こさなくても、広告が印象に残り、のちにWebサイトを訪問した場合などがこれに当たります。
また、広告を閲覧したことで企業名や商品名を認知し、その後、広告以外を経由してコンバージョンに至ることを「ポストインプレッション効果」といいます。広告効果を計測する上では、ポストクリック効果だけでなく、ポストインプレッション効果も考慮する必要があります。


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