IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2019年12月21日

うぇぶこうこく

ウェブ広告 / Web広告

商品やサービスの認知や売り上げの向上を目的とした、インターネットの媒体上に掲載される広告

別名
英字

POINTウェブ広告 / Web広告とは

ウェブ広告とは、インターネットの媒体上に掲載される広告です。ネット広告、インターネット広告、オンライン広告、デジタル広告などとも呼ばれています。

ウェブ広告は、商品やサービスを認知させたり、売り上げを向上させたい時に活用するもので、バナー広告、リスティング広告、アフィリエイト、リターゲティング広告など様々な種類があります。
これらの広告を獲得したいターゲットや広告の目的に合わせて使い分けていくことで、より効果的な広告を配信することが可能です。

ウェブ広告の種類

ウェブ広告には大きく分けて、純広告、リスティング広告、リターゲティング広告、ネイティブ広告、記事広告、メール広告、動画広告、SNS広告があります。

・純広告とは、特定のメディアに掲載する広告のことです。純広告の種類の1つに、写真を掲載するバナー広告があります。

・リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果に連動して表示される広告です。検索連動型広告とも呼ばれます。

・リターゲティング広告とは、一度自社のサイトを訪問したことのあるユーザーに表示する広告です。自社のサービスや商品に興味を持ったユーザーに広告を介してアプローチすることができます。

・ネイティブ広告とは、メディア内の広告掲載面に広告を自然に溶け込ませて、「ユーザーにコンテンツの一部として見てもらう」ことを目的とした広告です。

・記事広告とは、自社の商品やサービスを紹介する記事をメディアに掲載する広告です。様々なサイトと連携して宣伝することからタイアップ広告とも呼ばれます。

・メール広告とは、電子メールの形で表示される広告です。テキスト形式のものとHTML形式のものがあります。

・動画広告とは、インターネットを通して配信される動画を使った広告です。インストリーム動画広告、インバナー広告、インリード広告などの様々な種類があります。

・SNS広告とは、SNSを介して自社の商品やサービスの宣伝をする広告です。SNS広告では、精度の高いターゲティングができます。Facebook広告、Instagram広告、Twitter広告、LINE広告などがあります。

料金形態の種類

広告の料金形態は主に、クリック課金、インプレッション課金、成果報酬型課金、掲載期間保証型課金、再生保証型課金、配信課金などがあります。

クリック課金とは、広告がクリックされた回数に応じて課金される方法です。ウェブ広告で一番利用される課金方法です。
インプレッション課金とは、広告が表示された回数に応じて課金される方法です。
成果報酬型課金とは、商品の購入や会員登録などの成果が発生した時に課金される方法です。

掲載期間保証型課金とは、ある一定期間の広告掲載を保証する課金方法です。例えば、「1ヶ月に50万円で広告を掲載する」などです。
再生保証型課金とは、動画広告に用いられる課金方法で、一定期間に指定された再生回数を保証する課金方法です。例えば、「50万円で10000回の再生を保証する」などです。
配信課金とは、メール広告で主に使われる課金方法で、一通あたりの価格を決めて配信数に応じて課金される方法です。

ウェブ広告のメリット

ウェブ広告のメリットは大きく3つあります。

まず1つ目は、細かなターゲティングができる点です。ユーザーの年齢、性別、住んでいる地域のみならず、インターネット上の行動履歴や検索履歴からユーザーの興味関心を把握することができます。

2つ目は、広告の効果を可視化できる点です。ウェブ広告では、サイトへの訪問数やクリック数、購入に至った人数などを取得するすることができるので、出稿した広告の効果を分析することが可能です。

3つ目は、出稿期間中にクリエイティブやターゲティングを調整できる点です。マス広告と違い、急に広告のクリエイティブやターゲティングを変更したい時でも、すぐに変更できます。

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ウェブ広告 / Web広告の使用例

「ウェブ広告を使って、自社製品の宣伝をする。」

ウェブ広告の「細かなターゲティング設定ができる」という特徴を活用することで、効果的にユーザーにアプローチすることができます。

「目的によってウェブ広告の種類を使い分ける。」

ウェブ広告を運用する前に広告出稿の目的をはっきりとさせ、目的を達成できる広告の種類を選ぶことが重要です。

「多くの会社でウェブ広告は利用されている。」

ウェブ上で地域は関係なくなるので、世界中の商品やサービスが競合となります。そのため、商品やサービスの魅力の伝え方が重要です。

「ウェブ広告の効果を計る。」

CTR(クリック率)やCVR(コンバージョン率)などの指標を使うことで、ウェブ広告の効果が測りやすくなります。

「ウェブ広告の効果によって売上が上がった。」

ウェブ広告では大きく分けて、インプレッション効果、トラフィック効果、レスポンス効果の3つの効果が得られます。

ウェブ広告 / Web広告に関係した気になる話題

ウェブ広告がマス広告を追い越す勢いで成長している

日本の総広告費が前年比102.2%に対して、ウェブ広告費は前年比116.5%と、広告業界の中で一番成長しているのがウェブ広告です。

2018年のウェブ広告費は1兆7,589億円で、地上波テレビ広告費の1兆7,848億円に迫る勢いで成長を続けています。一方で、新聞・雑誌・ラジオ・テレビの4マスの広告成長率は落ち込んでいます。このままだと、2019年はウェブ広告がテレビ広告を追い抜くことが予想されます。

適切なウェブ広告の選び方

「何を目的とするのか」を明確に決めてからウェブ広告の種類を選択することが重要になります。ウェブ広告の目的は主に「認知」・「商品の理解」・「購入や問い合わせなどの行動」に分かれます。

目的が明確になったら、その目的や状況にあった広告を選択しましょう。例えば、新商品の認知を目的としているなら、商品のイメージが伝えやすい動画広告を選択します。

ウェブ広告のデメリット

ウェブ広告のデメリットは2つあります。

まず1つ目は、競合が多いことです。ウェブ上では地域は関係ないので、世界中の商品やサービスが競合となります。そのため、差別化して商品やサービスの魅力を伝えていく必要があります。

2つ目は、運用するのに知識も必要なことです。効果測定がすぐできるので、常に広告を改善していく必要がありますが、知識がない状態でウェブ広告を運用しても効果的なマーケティングはできません。


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