IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年6月27日

しーぴーえむ

CPM / Cost Per Mille

広告表示1000回あたりにかかる広告費用のこと

別名
英字

POINTCPM / Cost Per Milleとは

CPMとは「Cost Per Mille」の頭文字を取ったもので、広告表示1000回あたりにかかる広告費用を指します。日本語では「インプレッション単価」と呼ばれています。Milleとはラテン語で1000を意味するmilleに由来しており、「ミル」と発音します。英語の「マイル」と混同しないよう、注意が必要です。

Web広告には様々な価格形態のものがありますが、CPMはインプレッション数、つまり広告の表示回数に応じた価格形態です。

CPMは本来、広告表示1000回あたりにかかる広告費用を表す「指標」を意味します。転じて、広告の表示回数に応じて料金が発生するタイプの「広告」を指す場合もあるので、注意しましょう。

CPMの主なメリット

①何度広告がクリックされても広告費用は変わらない
CPM課金型広告は、広告の表示回数に応じて料金がかかるので、広告のクリック回数によって広告費用が変化することはありません。そのため、クリック数が多く見込まれる広告の場合、CPM課金型はCPC課金型に比べると、広告費用を安く抑えられる傾向にあります。

②認知度の向上に繋がる
CPM課金型広告は、一定回数の広告表示に応じて価格が設定されているので、広告に掲載する商品・サービスの認知度の向上を期待できます。

CPMの主なデメリット

CPMの主なデメリットとして、費用対効果が低くなる可能性があることが挙げられます。

CPM課金型広告は、表示回数に応じてコストがかかります。そのため、顧客になる見込みが低いユーザーへの表示が多くなると、費用対効果が悪くなってしまいます。

また、クリック数が少なく、自社のWebサイトへの流入が少ない場合でも、広告費用はかかってしまいます。無駄なコストがかかってしまうため、費用対効果は悪くなってしまいます。

CPMの算出方法

CPMは「広告表示にかかった総コスト÷表示回数×1000」で計算することができます。たとえば、50万円のコストで広告を掲載し、表示回数が500万回だった場合、CPMは「50万円÷500万回×1000=100円」となります。

CPMは、広告を掲載する媒体や表示位置などによって大きく異なりますが、10〜500円程度が相場だと言われています。

CPMとCPCの違いとは?

CPMとは、Web広告の価格指標の1つで、広告表示1000回あたりにかかる広告費用のことを指します。これに対し、CPCとは「Cost Per Click」の頭文字を取ったもので、1クリックにかかる広告費用のことを指します。日本語では「クリック単価」と訳されます。

CPMとCPCは、両方ともWeb広告における価格指標のことを指します。しかし、CPMが「広告が表示されるだけで料金が発生する」のに対し、CPCは「広告がクリックされてはじめて料金が発生する」という違いがあります。

Web広告の費用対効果を測る「eCPM」

CPMと関連して用いられる指標の1つに、「eCPM」という指標があります。eCPMの「e」は「effective(事実上の/実質的な)」に由来しています。

eCPMとは、インプレッションに応じた価格形態ではないものを、CPMに置き換えて算出した指標のことです。eCPMを用いることで、価格形態に関係なく、広告の費用対効果を測ることができます。

eCPMは「実際の広告費用÷広告が表示された回数×1000」で計算することができます。

たとえばクリック単価が20円・クリックされた回数が10回・表示回数500回のCPC広告の場合eCPMは「クリック単価20円×クリック数10回÷500×1000=400」となります。この数字がCPMより安い場合はCPC広告を利用した方が、少ない費用で同様の効果が得られます。

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CPM / Cost Per Milleの使用例

「この広告のCPMを算出しよう」

CPMは「広告表示にかかったコスト÷表示回数×1000」で算出することができます。CPMを算出することで、より適切な広告運用に役立てることができます。

「CPMとCPC、どちらの料金形態を採用するか?」

CPM課金型では広告の表示回数に対して料金が発生するのに対し、CPC課金型では広告のクリック数に応じて料金が発生します。掲載する広告のクリック率や、広告を掲載する目的などに応じて使い分けるとよいでしょう。

「eCPMを算出して広告のコストパフォーマンスを比較しよう」

eCPMを用いることで、価格形態に関わらず、広告のコストパフォーマンスを一律の指標で比較することが可能となります。

「今回の広告はクリック数が多く見込めるので、CPM課金型を採用しよう」

クリック率が高く、クリック数が多く見込める広告の場合、CPC課金型よりCPM課金型の方が費用対効果が高い傾向にあります。

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CPM・CPC・CPA…最適な価格形態とは?

広告運用をする際、非常に重要となるのが「広告枠の価格形態」です。Web広告には様々な価格形態がありますが、主な価格形態として「CPM」「CPC」「CPA」の3つが挙げられます。

CPM課金型とは、広告の表示回数に応じてコストが発生する料金体系のことです。これに対し、CPC課金型とはクリック数に応じてコストが発生する料金体系を指します。また、CPA課金型とは、広告から生まれたコンバージョンに応じてコストが発生する料金体系を表しています。

最適な価格形態は、広告のクリック率や掲載目的によって変わってきます。たとえば、クリック率が高い広告やブランディングが目的の広告の場合、CPC課金型よりもCPM課金型の方が効果がよい傾向にあります。一方で、クリック率が低いことが予想される場合や、商品購入などのコンバージョンに繋がることを目的としている場合、CPC課金型やCPA課金型の方が適している可能性があります。

広告を掲載する前に、掲載目的の明確化やクリック率の算出をおこない、最適な価格形態を検証しましょう。


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