IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2019年12月23日

たんしゅくゆーあーるえる

短縮URL

長い文字列のURLを短くしたもの

英字

POINT短縮URLとは

短縮URLは、長い文字列のURLを短くしたものです。一般的に短縮URLはリダイレクトを利用して、元の長いURLに接続される仕組みです。短縮URLを作成できるサービスを用いて、20文字程度のURLを作成できます。文字数制限のあるブログやSNSなどで長いURLを貼り付けたい場合や、URLをすっきりと見せてクリック率を上げたい時などに用いられています。多くの短縮URLは「https://○○○○○/xxxxx」といった形で表され、ドメイン名となる○○○○○、そのあとに続くxxxxxという5~6文字の文字列によって表されます。

短縮URLのメリット

短縮URLを用いるメリットとして、長いURLを短くすることでURLを掲載したいサイトのすっきりまとまったデザインにすることができます。また、ユーザーにとって短いURLの方がわかりやすく、紙などに記載する場合にはユーザーの打ち間違いなどを防ぐことができます。また、短縮URLの作成ツールによってはアクセス解析がしやすいものもあります。有名な短縮URLの作成ツールとしてBit.lyがありますが、Bit.lyでは短縮URLの後ろに+をつけることで簡単にアクセス解析画面に入ることができます。(例:https://○○○○○/xxxxx+)

短縮URLのデメリット

短縮URLを用いるデメリットとして、リダイレクトを利用して元のURLにアクセスするため、短縮URL作成ツールがサービス終了するとそ子で作った短縮URLがリンク切れになる可能性があるという点があります。実際にピクシブ株式会社が運営する「p.tl」を用いた短縮URLサービスが終了となった時は、多くの短縮URLが利用できなくなりました。
また、短縮URLをクリックするユーザーにとっては、リンク先がどんなサイトなのかURLを見ただけではわからないため、フィッシング詐欺に合ったりウィルスに感染してしまう可能性があるというデメリットがあります。

短縮URLを作成できるツール

短縮URLを用いた詐欺が増加したことやそれ自体で収益化が難しいことなどを理由に、Googleが運営していた「goo.gl」を用いた短縮URLの作成サービスが2019年3月にサービスのほか様々な短縮URLの作成サービスが終了しました。今でも使える短縮URLを作成できるツールとして、GoogleはFirebase Dynamic Links (FDL)、Ow.ly、Bitlyを推奨しています。中にはアクセス解析が簡単にできるものや法人向けに独自のドメインを設定して短縮URLを作ることができるサービスもあります。

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短縮URLの使用例

1短縮URLを用いたダイレクトメールを作ってクリック率を上げよう

短縮URLは長いURLに比べてクリックされやすい特徴があるため、この施策は有効だと言えるでしょう。しかし、短縮URLを用いた詐欺メールなどもあるため、詐欺メールに間違われないよう工夫が必要です。

2短縮URLはリンク先確認してからクリックしたほうが良いよ

短縮URLはリンク先に詐欺サイトやウィルスサイトなどがあるかもしれないため、特に知らない人から送られてきた短縮URLに関してはツールを用いてリンク先を確認してから開くなど注意が必要です。

3この短縮URLはリンク切れていますね

短縮URLを作成するサービスが終了してしまった場合、そのサービスを用いて作った短縮URLは使えなくなってしまうかもしれません。短縮URLのリンク先を知りたい場合、使えなくなったURLを復元するサービスをしている場合もあるため、確認してみると良いでしょう。

4短縮URLだとサイトを開くのが遅いなあ

短縮URLはリダイレクトを利用して元のサイトを開くため、通常のURLを直接クリックするよりも開くのが遅くなります。短縮URLをさらに短縮したURLなどは、リダイレクトが2回あるためさらに開くのが遅くなります。

5短縮URLでアクセス解析をするぞ

短縮URLとその作成ツールを用いてアクセス解析ができるものがあります。クリック数やいつどこからクリックされたかなど、詳しく調べることができます。

短縮URLに関係した気になる話題

短縮URLのポジティブな活用例

短縮URLのポジティブな活用例として、ブログやメールなどでURLを貼り付ける際に決められた範囲にすっきりURLを抑えられるようにするといったことが挙げられます。長いURLをそのまま貼り付けるのではなく短縮URLを用いることで、デザインの向上やユーザーのクリック率を上げることができます。また、Bitlyを用いて独自ドメインで短縮URLを作れば、短くわかりやすい中に自社のブランドを入れ込むことができます。他にも、短縮URLを用いてアクセス解析などを容易に行うことができるツールもあり、SNSで短縮URLを用いてSNSマーケティングに活用するといった活用事例もあります。

短縮URLのネガティブな活用例

短縮URLのネガティブな活用例として、主にフィッシング詐欺やウィルス感染などがあります。どちらの行為も、見た目だけではそのURLのリンク先がわかりにくいという特徴を利用しています。例えば、企業名を偽って「重要なお知らせ」などのメールを送り、メール本文に偽サイトの短縮URLを貼り付けてフィッシング詐欺のサイトやウィルスを感染させるページなどに飛ばすといった行為があります。こういった犯罪行為に対して、メール本文からサイトに飛ばずインターネットで検索してホームページに飛ぶようにしたり、アクセスする前にリンク先のページをチェックしてくれるサービスなどを利用したりといった対処法があります。


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