IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年3月23日

おーでぃえんす

オーディエンスターゲティング / audience targeting

オーディエンスデータを用いたターゲティング手法のこと

英字

POINTオーディエンスターゲティング / audience targetingとは

オーディエンスターゲットとはオーディエンスデータを用いたターゲティング手法のことです。
特徴は旧来の広告枠に出す広告を出稿するのではなく、データに基づいて人に対して配信する手法です。オーディエンス(audience)は広告の受け手・視聴者といった意味もあります。
オーディエンスデータとは、個人を特定しないデータのことを示し、アドテクノロジーの一種です。

オーディエンスターゲットが生まれた背景

オーディエンスターゲティングが生まれた背景には、2008年頃から普及したアドネットワークの登場があります。アドネットワークとは、Webサイトの広告枠を多く集めて配信ネットワークを形成し、各出稿先にまとめて広告を配信できる仕組みです。アドネットワークによってそれぞれの媒体に個別に配信する手間が大きく改善されました。

一方で、アドネットワークの広告掲載は配信先の品質の問題や配信先が不透明であることが課題とされていましたが、オーディエンスターゲティングによって、適切なユーザーに配信できるようになりました。

オーディエンスターゲットのメリット

CGMの主な注意点は3つあります。
オーディエンスターゲティングのメリットは大きく2つあります。
①ユーザーのより詳細なデータ分析によってユーザーの購買意欲に沿った広告を配信できる事にあります。詳細なデータとは、性別や年齢、閲覧履歴や行動履歴が挙げられます。
②オフラインデータと外部データの両面からユーザーを分析し、広告を配信できる事もメリットとして挙げられます。

行動データを用いたターゲティングとの違い

行動ターゲティングはCookieの情報を利用してユーザーの閲覧履歴や行動履歴などの情報を利用して類似のサイトに広告を配信する手法です。オーディエンスターゲットは性別や年齢といった自社の保有するより詳しい顧客情報と紐づける事ができます。また、オフラインデータや外部データを利用してユーザーの購買意欲に沿った広告を配信できる事がオーディエンスターゲティングの魅力です。

オーディエンスターゲティングの種類

オーディエンスターゲティングの種類は大きく、デモグラフィック、購買意向の強いユーザー層、アフィニティ層、リマーケティング層、類似ユーザーがあります。

①デモグラフィックは、DFSA(Demographic for Search Ads)とも表記され、Googleが所有する年齢・性別・世帯収入をはじめてとするユーザーのグラフィック情報に基づくターゲティングです。

②購買意向の強いユーザー層は、IMSA(In-Market Audiences for SearchAds)とも表記され、ユーザーの検索行動や訪問しているwebサイトの傾向などをもとに、関連する商品を購入する可能性が高いとGoogleが判断したユーザを狙って広告を配信します。

③アフィニティ層は、趣味や習慣など、特定のトピックに高い関心を示してるユーザーをターゲティングできます。

④リマーケティング層はRLSA(Remarketing Lists for Search Ads)と表記され、作成したユーザーリスト二含まれるユーザーにのみ配信します。

⑤類似ユーザーはリマーケティングリストに含まれるユーザーと検索行動が似ているサイトにまだ訪れていないユーザーを狙って広告配信できます。

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オーディエンスターゲティング / audience targetingの使用例

「オーディエンスターゲットを設定しよう」

オーディエンスターゲティングをGoogleで広告キャンペーンに設定する手順は以下の5つのステップがあります。
①Google広告アカウントにログインします
②ページメニューのオーディエンスをクリックします
③プラスボタンをクリックします
④広告グループを選択して、表示されるリストからキャンペーンと広告グループを選択します
⑤キャンペーンごとに適したオーディエンスを選択し、設定します

「オーディエンスターゲティングで成果をあげよう」

オーディエンスターゲティングで成果をあげるためにはターゲティングとモニタリングを使い分ける必要があると言われています。
ターゲティングは検索ユーザーの中でも一部のオーディエンスに限定して配信する手法です。
モニタリングは従来の検索広告のリーチを減らすことなく広告を配信しつつ、オーディエンスごとの掲載実績を見たり入札金額を調整したりする手法です。

「オーディエンスターゲティングは個人を特定するが、個人情報まではわからない」

<オーディエンスターゲティングによって個人が特定される事はありません。 なぜならユーザーのデータを分析するためにCookieを利用してサイトでの閲覧・行動履歴など多くのデータを取得しますが、その中には個人が特定されるような情報は含まれてないからです。

GDNのオーディエンスターゲティングを使ってみよう

GDN(Google Display Network)とは、Googleが提供しているディスプレイ広告です。
その他の代表するものとしては、Yahoo!が提供するディスプレイ広告(YDN:Yahoo! Display Network)があります。
GDNとYDNの違いは配信先や広告フォーマット、ターゲティング方法の違いなどが挙げられます。

オーディエンスターゲティング / audience targetingに関係した気になる話題

オーディエンスターゲティングで利用されるCookieとは

Cookie(クッキー)とは、ホームページを訪問したユーザーの情報を一時保存する仕組み、またはそのデータです。
具体的にはクッキーではID、パスワード、メールアドレス、訪問回数などがユーザー情報として保存されます。
クッキーを有効にすることでユーザーは、サイド同じページにログインする際にIDやパスワードを入れなくてもログインできるメリットがあります。
またwebサイトの所有者はCookieによるユーザー情報を元に分析することができます。

オーディエンスターゲティングで用いられるDMP(Data Manegement Platform)とは

DMP(Data Manegement Platform)とはDMPは膨大なデータをまとめて管理できて、ユーザー属性や配信カテゴリの細分化、少ない工数で効果的なマーケティングをできる仕組みを指します。オーディエンスターゲティングではデータの一元管理と適切なユーザーの配信に用いられています。

オーディエンスターゲットとリターゲティング広告の違い

オーディエンスターゲティングはオーディエンスデータを用いたターゲティング方法です。
リターゲティング広告は、保有するサイトやアプリへの訪問履歴を使用したターゲティング方法です。つまり、リターゲティング広告はオーディエンスターゲットの手法のうちの一つであると言えます。


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