導線とは、Webの分野では見てもらいたいWebサイトやWebページにユーザーを誘導する仕組みのことです。導線の設計をしっかりとおこなうことで、ユーザーは快適にWebサイトを見て回ることができ、コンバージョンレートの向上などの効果が見込まれます。
似たような言葉に「動線」がありますが、これはユーザーが動いた経路のことで、Webの場合だとユーザーがどのようにサイトを見て回ったか、利用者の動いた道順のことを指します。
Webサイト制作にあたり、心理的・行動的面の視点を取り入れ、ユーザーの動きを把握した上で導線設計をおこない、サイトの構成を決めることが重要になります。
動線とは実際にユーザー動いた経路のことを示します。反対に導線はユーザーを目的地まで導くための線、道筋のことを示します。動線と導線の違いは、ユーザーが実際に動いた経路であるか、ユーザーを導く道筋であるかです。
Webサイト制作は導線を意識することが重要
Webサイト制作をする際、導線の設計が売上などに関係するケースがあります。
インターネット上では、様々なサイトや情報が数多く溢れかえっています。その中から情報を見つけ出すとき、目的とする情報がどこにあるかわかりにくいとユーザーがストレスを感じサイトを離れてしまう(離脱率の上昇)可能性があります。サイトをすぐに離れてしまうと商品・サービスの接触機会が減り、売上に繋がらない可能性があります。
Webサイトを制作する際は、ユーザーのサイト内での行動をもとに作成後も分析をおこない、導線設計を意識してデザインやレイアウトなどを改善していくことが重要になります。
導線設計するときは動線をもとに仮説と検証を繰り返す
はじめからユーザーを導く完璧な導線を作ることは難しいです。
実際にユーザーがどのような動きでサイト内を見ていたのか、動線から分析することができます。動線を分析した結果をもとに導線設計をおこないます。
Webページが完成しても動線は日々変化する可能性があるので、この動線の変化をもとに最新の導線に改善する必要があります。
動線を分析し、その結果をもとに導線設計をおこなう。仮説と検証を繰り返すことによって完璧な導線に近づけることができます。
「導線設計はコンバージョン増加に重要だ」
導線設計をすることによって、ユーザーがストレスなくWebサイトを見て回ることができる可能性があります。情報量が多く、閲覧しにくいとユーザーが離脱してしまう原因になることがあります。
サイトの滞在時間が長くなれば様々な商品、サービス、情報の接触機会が増えるようになり、新たな顧客を獲得に繋げられる可能性があります。
「ユーザーの気持ちを想定して、導線を設計しよう」
導線設計をする際の重要な視点が「ユーザー目線」です。自社サイトを訪れるユーザーがどのような行動でサイト内をみて回るのか考えて、導線設計するようにしましょう。
「動線をもとに導線を設計しよう」
ユーザーの実際に動いた経路である動線を分析すると、より正確な導線を設計することができます。
「導線って電流を流す線のこと?」
IT業界で使用される導線は、サイトを訪れたユーザーを目的の場所まで導くという意味です。
トップページの役割とは
トップページとは、Webサイトの入り口にあたりますので、ユーザーからの第一印象を決定する重要な要素になります。導線設計にもトップページの構成は大きな影響を与えます。
トップページの主な役割は
・目的のサイトかひと目でわかること
・ユーザーがストレスなく目的の情報までたどり着けるようにすること
の2つです。
「目的の情報があるのか」「その情報がサイト内のどこにあるのか」、最初にユーザーの目に触れるトップページでわかりやすく示すことが大切になります。
ITや百貨店、コンビニ、ホテル業界などでは「客を導く」という意味で使用されている
導線はIT業界では、ユーザーをWebサイト上の目的の場所に誘導する仕組みという意味で使わることがあります。ほかにも百貨店、コンビニ、スーパー、ホテル業界でも、同じように「客を導く」という意味で使用されることがあります。
例えば、コンビニの商品配置は、消費者のこれまでの動いた道筋をもとに導線設計がされており、ユーザーがストレスなく快適に買い物ができるように工夫されています。
「客を導く」という意味の場合は、これらはIT業界の導線とほぼ同じ意味で使われている場合があります。
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