POINTCookie / クッキーとは

Cookie（クッキー）とは、ホームページを訪問したユーザーの情報を一時保存する仕組み、またはそのデータです。
クッキーで保存されるデータは具体的にID、パスワード、メールアドレス、訪問回数などユーザーの情報が挙げられます。
保存された情報によってユーザーは、サイド同じページにログインする際にIDやパスワードを入れなくてもログインできます。
また、webサイトの所有者はCookieによるユーザー情報を元にすることで分析できます。

Cookie（クッキー）を使用するメリット

Googleによれば、Cookieにブラウジング情報を保存することによって、快適なオンライン操作が可能になっているとしています。具体的には3つあります。

①ログイン状態を維持できること
②サイトの設定を保存することができること
③現在地に関連するコンテンツを表示すること
ができます。

Cookie（クッキー）とキャッシュの違い

キャッシュとは、一度読み込んだWebページのデータを一時的に保存したものです。
Cookieはユーザーの情報を保存することによって同じページを再度表示するときに素早く表示します。
つまり、クッキーとキャッシュは全く異なるものといえます。

Cookie（クッキー）の種類

Cookieの種類はファーストパーティーとサードパーティーがあります。
ファーストパーティーはユーザーがアクセスしているドメインが発行しているCookieです。
サードパーティーはユーザーがアクセスしているサイト以外のドメインから発行されているCookieです。
つまり、違いはCookieの発行元といえます。
近年ではサードパーティークッキーをブロックするブラウザが増えてきています。

Cookie（クッキー）の用途

Cookie（クッキー）の用途は大きく3つあります。

①CookieのIDを元に様々な指標を算出できることから、アクセス解析・ユーザー分析が可能になります。

②サードパーティーCookieの発行によってブラウザがどのサイトを訪れているのかを把握することができるため、広告のターゲティング・リターゲティングが可能になります。

③ファーストパーティーCookieの発行によるユーザー体験の向上です。具体的には、一度ウェブサイトから離脱してもカート情報が残ったままなことが挙げられます。

Cookie / クッキーに関係した気になる話題

Cookie（クッキー）とオーディエンスターゲット

オーディエンスターゲットとはオーディエンスデータを用いたターゲティング手法のことです。オーディエンス（audience）は広告の受け手・視聴者といった意味もあります。
また、オーディエンスデータとは、個人を特定しないデータのことを示します。このデータにCookieが使われています。
よって、Cookieはアドテクノロジーとしてオーディエンスターゲティングに使用されています。

Cookie（クッキー）とDGPR（General Data Protection Regulation）

DGPR（General Data Protection Regulation）とは、日本語で一般データ保護規則と訳されます。具体的にはEUで2018年5月から施行されているWeb上の個人情報のデータに関する規則です。
GDPRの特徴は、IPアドレス・Cookieも個人情報とし、データ取得の際にはユーザーの同意が必要になることです。
従わなかった場合は、制裁内容によって多額の制裁金を請求される可能性があるので注意が必要です。

Googleでは将来Cookie（クッキー）が停止される

2020年1月14日にGoogleの公式ブログでChromeでのサードパーティーCookieの提供を2022年までに停止することが発表されました。
背景にはネット上でのプライバシー保護に対する声や規制が世界的に広まっていることがあります。

CookieとITP2.1(intelligent Tracking Prevention)

ITP2.1が2019年2月に提供が開始し始めたSafari12.1に実装になります。
(intelligent Tracking Prevention)とはAppleによるプライバシー保護を目的とした技術で背景にはCookieの情報収集への不満があります。
ITP2.1の大きな特徴はファーストパーティーCookieの有効期限を最大7日までにすることです。これによって、広告メディア・ツール提供会社は新たな対応が必要となっています。