POINTAARRR / アーとは

AARRR（あー）モデルとは、グロースハックにおけるフレームワークの一つです。
グロースハックとは、ユーザーから得た商品・サービスについてのデータを分析し、それをもとに企業の抱える課題を解決するマーケティング手法です。
AARRRモデルの名前は、サービスの顧客行動を表す5つの言葉の頭文字をつなげたものです。Acquisition（獲得）、Activation（活性化）、Retention（継続）、Referral（紹介）、Revenue（収益）の5つです。
各段階で求めるべき姿を可視化し、部分改善していくことで、最終的にビジネス全体の課題を抽出しやすくなります。

Acquisition（新規ユーザー獲得）とは

Acquisition（アクイジション）は最初のステップで、主に新規のユーザー獲得を意味します。新しくサービスを展開した場合、多くの人はそのサービスが始まったことを知りません。より多くの人にサービスを認知してもらうことがAcquisitionのステップになります。

Activation（利用開始）とは

次のステップはActivation（アクティベーション）で、利用開始を意味します。
新規ユーザーを獲得し、サービスの利用を開始してもらっても、1~2回の利用で離脱されてしまうと最終的なコンバージョンにつながらないケースがあります。
この段階では、主にユーザーの早期離脱を防ぐこととサービスを継続利用してくれるユーザーを増やすことが目的です。

Retention（継続利用）とは

3つ目の段階はRetention（リテンション）で、継続利用を意味します。
Avtivation のフェーズで商品・サービスの利用を開始したユーザーが、実際に一定期間を過ぎても継続的に利用しているかどうかを分析します。また、この段階ではサービスのことを忘れてもらわないような取り組み（プッシュ機能やメルマガなど）の検討も重要になります。

Referra（紹介）とは

Referra（リファラル）は、紹介（シェア）を意味します。
すでに商品やサービスを継続利用しているユーザーが、新規のユーザーにサービスを紹介誘導することを指します。一般的にサービスの紹介（シェア）はある程度満足度が高くないと、発生しないため重要なステップになります。

Revenue（収益化）とは

最後のステップはRevenue（レベニュー）で、収益化を意味します。
収益化、つまりはユーザーのコンバージョンであり、継続利用ユーザーから課金ユーザーへの転換を目的としています。各ステップをより良く改善していくことで、最終的な収益の成長を期待できます。

AARRR / アーに関係した気になる話題

AARRRモデルが生まれた背景

ベンチャーキャピタル「500 Startups」の創業者であり、「世界で最もアクティブなシード投資ファンド」と言われているデイブ・マクルーア（Dave McClure）によって提唱されました。AARRR（アー）の名前は、海賊の叫び声（アー）が由来となっており、海賊指標や海賊の為のマーケティングツールとも呼ばれることがあります。（インターネットサービスの多様化が加速した2000年代を大航海時代に例え、海賊がモチーフになった。）

グロースハックに活用される「AARRR」モデル

グロースハックをおこなう際のフレームワークの一つとして、AARRRモデルは活用されています。グロースハックは、ユーザーから得た情報（商品・サービス）を分析し、仮説と検証を繰り返し、サービスを急成長させる比較的新しいマーケティング手法です。
ビジネスにおける重要な段階を可視化できるAARRRモデルとグロースハックは非常に相性が良いと言われています。