IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2019年12月22日

えりあたーげてぃんぐ

エリアターゲティング / ジオターゲティング

ユーザーの位置情報をもとに、インターネット広告の配信対象を絞り込むというターゲティングの手法

別名
英字

POINTエリアターゲティング / ジオターゲティングとは

エリアターゲティングとは、ユーザーの位置情報をもとに、その地域によってWebサイト上のコンテンツやインターネット広告の配信対象を絞り込むというターゲティングの手法です。例えば、実店舗を持つ企業が近隣地域の顧客に限定して集客施策を行ったり、ユーザーがアクセスした地域によって表示するWebサイトの言語を切り替えたりすることができます。ユーザーの位置情報の特定には、IPアドレスや位置情報などを用います。
エリアターゲティングは、ジオターゲティング、地域ターゲティングとも呼ばれます。

 

エリアターゲティングの効果

エリアターゲティングを行うことによって、主に2つの効果が得られます。

1つ目は、より高い効果を得られそうなユーザーに限定して広告を配信できることです。例えば、主要顧客が狭い地域の顧客に限定される場合、その地域外に広告を配信してもあまり効果はありません。エリアターゲティングで主要顧客がいる地域に限定して広告を配信することで、より少ないコストで効果を上げることができます。

2つ目は、地域によって異なる情報を発信することができることです。企業のWebサイトのアクセスされた地域に応じて当該地域の実店舗を表示させたり、表示言語を英語や日本語に切り替えたりすることができます。

GPSを用いたエリアターゲティングの活用法

エリアターゲティングでユーザーの地域を特定する際、スマートフォンなどのGPSから位置を特定する場合があります。GPSはピンポイントで位置が特定できるメリットがありますが、GPS対応していない機器から位置情報の特定ができないほか、位置情報の取得にユーザーからの許可が必要な場合があるといったデメリットがあります。

GPSを用いてエリアターゲティングをするときは、リアルタイムで実店舗の半径○km以内にいる顧客に広告を配信したい場合や、ユーザーが公共機関を利用したりやイベントに参加している際にその場所に特化した情報を配信したい場合などがあります。

IPアドレスを利用したエリアターゲティングの活用例

エリアターゲティングでユーザーの地域を特定する際、IPアドレスから位置を特定する場合があります。IPアドレスは大まかな経度と緯度まで把握できますが、一般的にGPSなどに比べて精度が低いです。しかし、IPアドレスを用いればアクセスしたユーザーすべてから位置情報情報を得ることができます。

そのため、IPアドレスを用いてエリアターゲティングを行うときは、ユーザーがアクセスしている大まかな地域から表示する言語を切り替えたい場合や、ほかの位置情報の取得方法と組み合わせて特定の精度を向上させる場合などがあります。

位置情報でなく検索クエリを用いたターゲティングをする場合

検索クエリはユーザーが検索したキーワードのことをいいます。
検索クエリを用いてターゲティングする場合、検索クエリからよりユーザーが興味を持つであろう広告を表示させます。

例えば、「大阪市 ビジネスホテル」と現在東京にいるユーザーが検索した場合、ユーザーが関心のある情報は現在地である「東京」ではなく検索クエリに含まれる「大阪市」の情報であることがわかります。この場合、エリアターゲティングによって現在地である東京の広告を表示するのではなく、検索クエリを用いてよりユーザーの関心が高いであろう大阪に関する広告を表示する場合があります。

ジオターゲティング広告とは

ジオターゲティング広告とは、位置情報からユーザーの現在位置や居住地を分析し、この情報に基づいて分類した特定のセグメントに配信する広告のことです。ジオターゲティング広告は、特定の場所にいる、もしくは行く可能性が高い人をターゲットとして配信します。

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エリアターゲティング / ジオターゲティングの使用例

「エリアターゲティングを用いてウェブ広告を出そう」

実店舗や地域に密着したソリューション事業を行っている企業にとって、限定した地域に広告を出すことで、広告施策の効果を高めることにつながります。

「主要顧客にエリアターゲティングした広告を見てもらう」

近隣住民や現在半径○kmにいる顧客など、メインターゲットにしたい顧客が地域で区切ることができる場合、エリアターゲティングが適している場合があります。

「SNSでエリアターゲティングを行う」

SNSにおいて、国や地域、都市などを限定して広告を配信することができます。例えば、Twitterでは都道府県単位でエリアターゲティングが行えます。

「エリアターゲティングのエリアを考える」

エリアターゲティングではより効果が見込まれる地域に限定して広告などを配信するため、それぞれのマーケティング施策に合った地域の選択が重要になります。もし、効果がない地域をエリアターゲティングしてしまった場合、いくら広告を出しても効果が得られなくなってしまうことにつながります。

エリアターゲティング / ジオターゲティングに関係した気になる話題

企業サイトにおけるエリアターゲティング

企業サイトにおけるエリアターゲティングでは、企業のWebサイトのアクセスされた地域に応じて当該地域の実店舗を表示させたり、表示言語をアクセスしたユーザーの地域によって切り替えたりすることができます。
企業は、地域による文化や気候の差、企業による営業拠点数などの企業が持つリソースの差などの様々な指標を用いて、広告を配信する商品やサービス自体やその宣伝方法を変えたりすることがあります。地域でユーザーを絞って広告を出すことができるエリアターゲティングは、こういった商品やサービスの売り込み戦略に応じて効果的に行うことができます。

ウェブ広告におけるエリアターゲティング

ウェブ広告におけるエリアターゲティングでは、特定の場所にいるまたは特定の場所に行く可能性の高いユーザーに向けて広告を配信するものです。

例えば、渋谷の実店舗で販売しているワンピースの広告を配信したい場合、大阪で「ワンピース」を検索しているユーザーは渋谷の店舗に来てワンピースを買う可能性は低いため広告を表示せず、店舗に来てくれる可能性が高いユーザーつまり、渋谷やその近辺で「ワンピース」と検索しているユーザーに限定して広告を配信します。
ウェブ広告におけるエリアターゲティングは広告費を抑えながら、より広告効果をあげることにつながります。

エリアターゲティングの注意点

GPSで位置情報を取得する場合、GPSの精度が悪く、ユーザーの地域をうまく特定できない場合があります。GPSはより細かい地域を特定しようとすると精度が悪くなり、精度を高めようとすると大まかな地域しか特定できないことがあります。また、GPSの位置情報を取得するためにユーザーの許可が必要な場合もあり、すべてのユーザーから位置情報を得ることができないことがあります。

大まかな位置情報しか特定できないがすべてのユーザーから位置情報を得ることができるIPアドレスなど、ほかの位置を取得する方法と効果的に組み合わせて エリアターゲティングすることが重要です。


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