IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年3月28日

にーず

ニーズ / Needs

顧客が求めていること

別名
英字

POINTニーズ / Needsとは

ニーズ(needs) とは、日本語では需要や必要と訳されます。マーケティングでは、顧客ニーズとして使われることが多いです。

顧客ニーズとは、顧客が求めていることです。商品やサービスを企画する際や、プロモーションの施策を考える際には、顧客ニーズを捉えることが重要となります。顧客ニーズには大きく顕在ニーズと潜在ニーズがあります。

ウォンツとニーズの違い

ウォンツ(wants)は日本語では欲求と訳されます。
本質的にニーズを満たすための具体的な手段への要求です。
例えば、家事の時間を節約したいというニーズから自動掃除機が欲しいというウォンツが生まれます。
つまりニーズは目的、ウォンツは手段といえます。

ニーズの中の「顧客ニーズ」とは

国内市場成長の鈍化や競争の激化の中で企業が成長するためには顧客のニーズをとらえた商品・サービスの提供が重要であると言われます。
顧客ニーズは大きく潜在ニーズと顕在ニーズがあります。

また、顧客視点に立つためのフレームワークに4Cがあります。
4Cは「Customer Value(顧客にとっての価値)」「Cost(コスト)」「Convenience(利便性)」「Communication (コミュニケーション)」です。

顧客ニーズの中の「顕在ニーズ」とは

顕在ニーズとは顧客が必要なものや要望が言葉やイメージで表すことのできる状態です。つまり、「食べ物がたべたい」「飲み物が欲しい」といったすでに何かを必要としている状態です。

顧客ニーズの中の「潜在ニーズ」とは

潜在ニーズとは顧客がどのような商品やサービスを必要としているのか、自覚していない状態のことです。
潜在ニーズは、満たされて初めてニーズがあったことに気がつきます。
顧客の真のニーズとも呼ばれています。

シーズとニーズの違い

シーズとは本来種という意味から派生して、企業が新しく開発、提供できる技術や素材のことを示します。
つまり、企業側の志向を重視した開発のことを意味します。
シーズはニーズの対義語です。

ニーズ / Needsの使用例

「顧客のニーズに応えよう」

顧客の要望に応えることができる状態やその状態を目指すときなどによく利用されます。
顧客のニーズに応えるための商品・サービスの開発やプロモーションも重要ですが、どんなニーズがあるのかを適切に把握することがより重要であると言えます。

「顧客が欲しいのはドリルではなく、穴である」

セオドア・レビット博士の著書「マーケティング発想法」の中で紹介された言葉です。
ニーズとウォンツの関係性を一言で言い表している有名な格言です。
つまり、ドリルを買う顧客はドリルが欲しいのではなく、穴を開けたかったとわかります。

ニーズ / Needsに関係した気になる話題

ニーズはウォンツ、デマンドと変化していく

マーケティング活動によって、ニーズはウォンツに、ウォンツはデマンドに変化します。
デマンドとは、特定の商品やサービスに対する需要を意味します。
例えば、お腹が空いたというニーズに対し、ご飯が食べたいというウォンツが生まれ、牛丼を食べるというデマンドが生じます。
デマンドの状態は「バランス、過剰、変動、減少、逆、ゼロ、潜在、不健全」の8つがあります。

インサイトとニーズの違い

ニーズは顕在ニーズと潜在ニーズがあります。
インサイトと顕在ニーズの以外は、ユーザーが自覚しているかしていないかです
インサイトと潜在ニーズの違いは、ブランドに結びつく視点が入っているかどうかです。
具体的には潜在ニーズは顧客の状態を認識するものであり、自社の商品の購入までの視点が含まれていません。一方で、インサイトは顧客の状態を認識し、自社の商品購入にどのようにつなげるかが含まれています。


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