IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年3月13日

さぶすくりぷしょん

サブスクリプション

利用期間に応じて料金を支払う定額制のサービスのこと

別名
英字

POINTサブスクリプションとは

サブスクリプションとは、利用期間に応じて料金を支払う定額制のサービスのことで、略して「サブスク」とも呼ばれます。語源となった英語の「subscription」は、「予約購読」「定期購読」「会費」などの意味があります。
最近では新聞やNetflixだけでなく、音楽や自動車、ファッション業界においても使われるようになりました。

 

サブスクリプションのメリット

サブスクリプションの主なメリットとして、「継続的な売上の獲得」「新規顧客の獲得」「プラットフォーム化の可能性」「データ収集」の4つが挙げられます。

・継続的な売上の獲得
毎月利用者から一定の料金が支払われるので、継続的な売上を得ることができます。また、商品やサービスに対して代金を支払うレンタルとは異なり、サブスクリプションは商品やサービスを利用する期間に代金を支払うものです。そのため、基本的に期間中は複数の商品やサービスを利用することができます。これにより、サービスの定着化や質の向上を図ることができます。

・新規顧客の獲得
商品やサービスを定額で利用できるサブスクリプションは、初期の導入コストがかからないため、新規購入のハードルを下げることができます。これにより、新規顧客の獲得につながる可能性があります。

・プラットフォーム化の可能性
複数商品を扱う場合、プラットフォーム化により、商品を提供する企業から広告費を徴収できる可能性もあります。

・データ収集
ユーザーが継続的に利用することで、利用状況などのデータを収集することができます。集めたデータをもとにユーザーニーズを把握し、サービスの質の向上につなげることができます。

サブスクリプションのデメリット

サブスクリプションのデメリットとしては、主に「サービス開始後すぐに利益にはつながらない」「新しいコンテンツを取り入れ続ける必要性がある」「コストがかかる」の3つが挙げられます。

・サービス開始後すぐに利益にはつながらない
サブスクリプション型のサービスにおいて、サービス開始直後から多くの利用者を集めることは非常に困難だとされています。そのため、サブスクリプションには、利益につながる即効性が低いというデメリットがあります。

・新しいコンテンツを取り入れ続ける必要性がある
利用者に飽きられてしまうと、解約されてしまう可能性があります。そのため、常に新鮮なコンテンツや商品を取り入れ続ける必要性があります。

・コストがかかる
サブスクリプションには、新しいコンテンツを取り入れるコストや、使い放題にまわせるだけの商品数など、たくさんのコストやリソースが必要となります。

顧客側にもメリットの多いサブスクリプション

サブスクリプションは企業側だけでなく、顧客側にもメリットの多いサービスです。
顧客側の主なメリットとして、「サービス利用のハードルが低い」「いつでも解約できる」「モノを置くスペースや管理する手間が省ける」の3つが挙げられます。

・サービス利用のハードルが低い
サブスクリプションは基本的に初期費用がかかりません。また、定額を支払えばサービスを利用し放題なので、使えば使うほどお得になるというメリットもあります。

・いつでも解約できる
サービスが必要ないと感じた場合、基本的にはいつでも解約することが可能です。

・モノを置くスペースや管理する手間が省ける
モノの購入とは異なり、サブスクリプションは「一定期間」モノやコンテンツの提供を受けるというサービスです。そのため、モノを購入した場合と比べ、モノを置くスペースや管理する手間を省くことができます。

しかし、デメリットもあります。サブスクリプションのデメリットとして、主に「使わなくても料金が発生する」「利用しない商品や機能が含まれている場合もある」「契約しすぎると料金がかさむ」の3つが挙げられます。

・使わなくても料金が発生する
サブスクリプションは利用期間に応じて料金を支払うサービスであるため、契約期間内にサービスを利用しなかった場合でも料金が発生します。

・利用しない商品や機能が含まれている場合もある
サブスクリプションサービスの多くは1つのパッケージとして販売されているため、興味のない商品や、使用しない機能が含まれている場合もあります。特定のジャンルしか利用しない場合は、お得感が薄れてしまう可能性があります。

・契約しすぎると料金がかさむ
サブスクリプションは初期費用がかからない上、安い価格でサービスが提供されていることが多いため、サービス契約のハードルが低いことが特徴です。そのため、必要以上にサービスを契約してしまう可能性もあります。安価なサービスとはいえ、契約しすぎると料金がかさむので注意が必要です。

サブスクリプションビジネスを成功させるポイント

サブスクリプションビジネスを成功させるポイントとして、サービスの「継続率」を高めることが挙げられます。消費者のニーズにあわせて急速に拡大してきたサブスクリプションビジネスにとって、顧客数の確保は非常に重要なテーマです。そのためには、新規顧客の獲得はもちろん、既存顧客に継続して利用してもらうことが重要となります。
継続率を高めるための施策として、「カスタマーサクセス」が挙げられます。カスタマーサクセスとは、顧客を成功に導くため、カスタマーサポートを能動的におこなう役割のことです。サービス利用の満足度を高めることで、継続して利用してもらうことを目的としています。

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サブスクリプションに関係した気になる話題

サブスクリプションの代表的なサービス①〜Kindle Unlimited〜

代表的なサブスクリプションサービスの1つに「Kindle Unlimited」があります。
電子書籍の読み放題サービスで、小説やビジネス書、コミック、雑誌など幅広く取り扱っています。Kindle端末だけでなく、パソコンやスマートフォンからも読むことができます。30日間のお試し期間もあるので、サービス利用の必要性を見極めることが可能です。

サブスクリプションの代表的なサービス②〜MECHAKARI〜

「MECHAKARI」は、洋服のサブスクリプションサービスです。
月額5,800円で新品・新作のアイテムを、返却期間なしで何度でも借りることができます。また、気に入った洋服を60日間借り続ければ、そのまま自分のものにすることができるのも特徴です。きちんと気に入った洋服を購入した女性に人気のサービスです。


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